By: Jessica Spengler - CC BY 2.0

FUJI Wifi の利用規約変更について思うこと

ここ数日、私が追いかけている FUJI Wifi に関する動向です。

今朝、Twitterをチェックしていましたら、昨日、FUJI Wifiを申し込んだとツイートしていたブロガーの「ひとぅ」さんが気になるツイートをしていました。

https://twitter.com/hitoxu/status/802530101799763968

利用規約が改訂されているというのです。
改定前と改定後の変更箇所は次の通りです。

リンク先の水色の部分が、変更箇所です。

http://difff.jp/297be.html

(2016年12月4日現在、上記リンク先が削除されていることを確認しました)

このdifff(デュフフ)というサービスは、利用者が入力したテキスト同士を比較し、その変更箇所をわかりやすく表示してくれるサービスです。

以下は、私が変更前の利用規約を保存していなかったので、ひとぅさんが上記ツイートで語られていた上記リンク先の内容を元に記事を書いています。

このdifffのサービスについては、公開用のURLを作成してから3日後には削除されてしまうので、確認したい場合には早めに上記リンクから確認し、保存しておきたい場合には、画面を右クリックして「名前を付けて保存」>「ファイルの種類」>「ウェブベージ、完全」で保存しておくことをお薦めします。

というのも、私が今朝、FUJI Wifiのサイト

http://biz.fuji-wifi.jp

を見た時には、利用規約の変更に関するお知らせは記載されておらず、こっそり変更されたように思えたからです。

しかも、今回の利用規約の変更では、その重要な「利用規約の変更」に関する条文の内容が変わっていたのです。

こちらが変更前の第2条

第2条(利用規約の変更)
甲は、甲が必要と判断した際には、本規約を変更できるものとし、FUJI Wifiホームページ(以下「当ホームページ」とする)にて遅滞なく広告する。

そして、こちらが変更後の第2条です。

第2条(利用規約の変更)
甲は、甲が必要と判断した際には、本規約を変更できるものとし、FUJI Wifiホームページ、メール、SNSのいずれか(以下「当ホームページ」とする)にて遅滞なく広告する。

変更箇所がわかりますか?

規約の変更をした場合には、「FUJI Wifiホームページ」で広告するという条文が、「FUJI Wifiホームページ、メール、SNSのいずれか」になっています。

利用者はFUJI Wifiホームページだけではなく、メール、SNS全てをチェックしていないと、利用規約の変更を知ることができません。

また、SNSというのが、どのようなサービスなのかについての記載はありません。

FUJI Wifiのサイト上には、FacebookとTwitterへのリンクがあります。
この2つなのでしょうか?具体的なサービス名を記載しないと、規約の変更をどこで知ることができるのか明らかではありません。

また、FacebookもTwitterもやっていないという人は、利用規約の変更を知ることはできないのでしょうか?

「FUJI Wifiホームページ、メール、SNS」の「いずれか」ではなく、全ての方法で広告するべきだと思います。

その後、利用者からのツイート(2016年11月27日10時39分)を確認したのでしょうか、FUJI Wifiは11時26分にFacebookにて、同日11:29にTwitterにてそれぞれ利用規約の変更に関する書き込みを行っています。

https://twitter.com/gstvjp/status/802688329795805184

https://www.facebook.com/FUJIWifi3776/posts/1087412781375101

https://twitter.com/FUJIWifi3776/status/802700844978225152

利用規約第2条にある「遅滞なく」というのが、どこまで許容されるのかは判断がわかれるところだと思いますが、ググった感じだと今回の時間差は許容範囲なのかもしれません。
しかし、私が見ている限りだと利用者からの指摘を受けてからの報告というふうに捉えました。

http://www.shinginza.com/keywords/tadachini.htm

また、どちらの書き込み上でも「詳細はサイトよりご確認ください」との記載がありますが、本日15時現在、変更後の利用規約はトップページからリンクが貼られているものの、その具体的変更内容は明らかにされておりません。

https://peraichi.com/landing_pages/view/fuijwifi2

上記の「ひとぅ」さんのように、変更前の利用規約を保存していれば、difffというようなサービスを使って、その変更箇所を明らかにすることができます。

しかし、通常こういった利用規約を契約時に保存しておく人はどの程度いるのでしょう?

なお、本日、平成28年11月27日付けでも改定されています。
上記の「ひとぅ」さんがdifffで確認した以降にも変更がありますので、興味のある方は今のうちに、「ひとぅ」さんが保存されたdifffと合わせて、この2日間での変更内容を把握してみてください。

利用規約をテキストとして取得するには、下記「FUJI Wifi@ Biz新規申し込み」ページで「ページのソースを表示」するとやりやすいと思います。

https://srv.asp-bridge.net/fujiwifi_biz/order_form/

規約の変更は、第2条の条文をみると、「甲」。つまり「FUJI Wifi」が「必要と判断した際に」変更ができるとあります。

こういった規約や約款といったものは、契約時に表示はされるものの、全文をスクロールし、その内容を全て理解して申し込む人は少ないかと思います。
しかし、申込みをしたということは、契約時にその決め事に納得していたということになります。

今更ながら、こういった規約というものが怖くなりました。

ここ数日の私の記事やTwitter、YouTubeでの反応をみて、契約を考えている方がいらっしゃいましたら、そのあたりを念頭においてお考えいただければと思います。

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