ワイモバイルで SIM のみの契約をしていた SIM (通称「 n101 」)は、 SIM フリー iPhone に入れて使う場合、下記リンク先から「 APN 設定用の構成プロファイル」(以下「プロファイル」)というものをダウンロードし、 APN の設定をしなければなりません。
http://faq.ymobile.jp/faq/view/300809
また、これまでは上記の「プロファイル」を入れても、 SIM ロックを解除した iPhone や SIM フリー iPhone ではテザリングができませんでした。
それが変更されたのが 2017年6月1日 から。
2017年6月1日以降、新規で SIM 単体契約をした人は SIM フリー iPhone でも、プロファイルを入れればテザリングが可能となりました。
また、2017年5月31日以前に、 SIM 単体契約をした人も2017年8月にはテザリングが可能になる旨のアナウンスがされておりました。
http://www.ymobile.jp/service/others/simonly/
私が現在、音声兼通信用のメイン SIM として利用しているワイモバイルは 2017年3月 に SIM 単体契約したものです。
そのため、 SIM フリー iPhone にワイモバイル用のプロファイルを入れて通信通話はできても、テザリングはできないという状態でした。
それが、昨日、 2017年7月28日(金曜日)の夜に確認しましたら私の SIM フリー iPhone SE でもテザリングが可能になっていました。
今日はその内容について記録しておきたいと思います。
目次
2017年7月28日7時32分現在
iPhone の 「設定」>「インターネット共有」 をタップした時の画面です。
この時点ではまだテザリングができませんでした。
2017年7月28日20時28分現在
同じく iPhone の 「設定」>「インターネット共有」 をタップしましたら次のような画面に変わりました。
この画面はこれまでドコモ系の MVNO 契約 SIM を入れた時と同じです。
ドコモ系 MVNO ではプロファイルを入れさえすればテザリングができていたのに、ワイモバイルではそれができなかったのが不満の一つでした。
それが解消されたのです。
ワイモバイル SIM 単体契約用 プロファイルの中身
プロファイルの内容は
「設定」>「一般」>「プロファイル」>「 APN 」>「詳細」>「 Cellular 」
から見ることができます。
NAME plus.acs.jp
認証 CHAP
ユーザー名 ym
NAME plus.acs.jp
認証 CHAP
ユーザー名 ym
となっています。
ちなみに、昨日の朝、テザリングができない状態から出来るようになるまでの間、新たにプロファイルをインストールし直したとか、キャリア用設定(ソフトバンク 28.4)が更新されたということはありませんでした。
ワイモバイル(ソフトバンク)内での処理を変えたのだろうと思われます。
インターネット共有(テザリング)中の iPhone の画面
Wi-Fi テザリング で Xperia Z3 Tablet Compact を繋いだ場合
Xperia Z3 Tablet Compact の Wi-Fi の仕様
IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠、MIMO対応
http://www.sony.jp/tablet/products/Z3/spec.html
iPhone SE を親、 Xperia Z3 Tablet Compact を子にした Wi-Fi テザリングでのリンク速度等
リンク速度 72 Mbps
周波数 2.4 GHz
セキュリティ WPA2 PSK
Bluetooth テザリング
子端末になる Android の Bluetooth 設定から「インターネットアクセス」にチェックを入れると Wi-Fi テザリングよりも省電力な Bluetooth を使ったテザリングが可能です。
Bluetooth テザリングは Wi-Fi テザリングと比べてスピードは遅いです。
しかし、 MVNO の SIM で使う分には、もともと速度が出ていないので親機のバッテリー消費と速度をどちらを取るかと言われれば、私なら親機のバッテリーの持ちを優先したいです。
なお、 Bluetooth テザリングでは下記リンク先のように端末によっては、外部 Wi-Fi の電波を親機で受けつつ、それを子機に Bluetooth で分け与えるという使い方もできるのですが、 iPhone の Bluetooth テザリングでは、テザリング中は Wi-Fi はオンにならず、分配式のテザリングは不可能でした。
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/684405.html
Galaxy S8+ を親機にして Wi-Fi テザリングをした場合のリンク速度等
リンク速度 144 Mbps
周波数 2.4 GHz
セキュリティ WPA2 PSK
リンク速度が iPhone SE を親機とした場合は 72 Mbps でしたが、 Galaxy S8+ を親機とすると 144 Mbps となります。
実際の通信速度にどの程度違いが出るかはわかりませんが、表示上だけでも速いと嬉しいものです。
Galaxy S8+ では Bluetooth テザリング中も Wi-Fi はオンのままにできる
Galaxy S8+ を親機とする Bluetooth テザリングをした場合、こちらは iPhone とは違い、 Wi-Fi はオンのままにできます。
つまり、外部からは Galaxy S8+ を子機として Wi-Fi による電波を受信。
次に、その外部から受けた電波を Galaxy S8+ を親機として子機に Bluetooth で分配するという使い方が可能です。
子機にも Wi-Fi 機能があるのであれば、直接 Wi-Fi に接続すればいいだけの話ですが、有料の Wi-Fi サービスを使う場合にメリットがあると思います。
試してはいませんが、キャリアのサービスである公衆無線サービス(キャリアの SIM が入っていないと使えない)を Galaxy S8+ のみならず、その下に Bluetooth テザリングでぶら下げた子機でも使うことが可能ではないかと思います。
ドコモ契約の SIM で iPhone を親機とするテザリングとの違い
今回の改善によって、ワイモバイルの SIM 単体契約した SIM と SIM フリー iPhone との組み合わせによる制限は無くなったと言っていいと思います。
ただし、キャリアで契約した SIM と SIM フリー iPhone を組み合わせて使う場合と違う点が一つあります。
それは、最初にインストールした「 APN 設定用の構成プロファイル」の必要性の有無です。
ドコモで契約した SIM の場合は、こういった APN 設定用のプロファイルをインストールする必要はありません。 SIM を挿すだけで音声通話、通信、テザリングが可能です。
一方、ワイモバイルを含め、ドコモ系 MVNO で SIM フリー iPhone を使う場合には必ずこの「プロファイル」をインストールする必要があります。
家に Wi-Fi 環境があればそこで APN 設定用のプロファイルをダウンロードして、インストールすればいいのですが、他に通信回線がない場合、 iPhone で通信するためにはプロファイルを入れなければならない。でも、プロファイルをダウンロードするための通信回線がないという事態に陥る可能性があります。
私は自宅の Wi-Fi 環境や他にも通信のできる SIM を Android 端末に入れているので、プロファイルのダウンロードには困りません。
他に通信回線を持たない人がいきなり SIM フリー iPhone を購入し、ワイモバイルの SIM 単体契約 SIM 、またはドコモ系 MVNO の SIM で設定する場合には、コンビニやフリー Wi-Fi 等でのプロファイルダウンロードが必要になりますのでご注意ください。
iPhone でのテザリング中に気になること
今回、 iPhone SE でテザリングの確認をしてみて、気になったことが一つあったので書き加えておきます。
それは下記のスクリーンショットをご覧ください。
「インターネット共有」という表示が画面の上部に出続けます。
画面の大きな iPhone 7 Plus であればこの「一行」くらい使われてもどうってことないかもしれません。
しかし、 iPhone SE の小さな画面の中でこの一行は貴重です。
せめてスクロールさせれば自動で隠れるようになればいいんですけどね。
Android の場合は画面上部のステータスバーに反転されたアイコンが1個付くだけなのでブラウジング中の見える範囲に影響はありません。