今日は私、少し興奮しております。
というのも、今日、 ZenFone 3 ZE520KL WW 版(台湾販売モデル)のアップデートを行なったのですが、これまでいつも Nexus の後追いだった ZenFone が初めて、 Nexus 5X よりも早くセキュリティパッチが適用されました。
また、 2017年3月9日 に行なった Android 7.0 へのアップデートから機能しなくなっていた、「マルチタスクボタン」長押しによる「メニュー表示」機能がやっと今回のアップデートで使えるようになりました。
https://yuzakasota.com/20170309-bug-with-android-7-of-zenfone3-ze520kl/
今回もアップデート前後の状態を記録しておきます。
目次
アップデート通知
今回のアップデート用ファイルのサイズは 107.33 MB です。
アップデート内容
1.Improved the performance of system
2.Improved the stability of Gallery
3.Fixed wallpaper resolution issue
となっています。
これを Google 翻訳した結果はこちら。
1.システムの性能向上
2.ギャラリーの安定性向上
3.修正された壁紙解像度の問題
この内容は asus の公式サイトやリリースノートに記載されています。
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-3-ZE520KL/HelpDesk_Download/
これらをみるとアップデートが開始されたのは 2017年8月2日 からのようですね。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年6月1日
ビルド番号 NRD90M.WW_Phone-14.2020.1706.53-20170628
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート用ファイル 107.33 MB のダウンロードは、我が家の環境では約1分でした。
Xperia XZ の 142.3 MB は約4分、 Galaxy S8+ の 114.48 MB も約4分。
Moto G4 Plus は 55.5 MB は約6分、 HUAWEI P9 は 320 MB のダウンロードには約29分もかかりました。
それらと比べると、 ZenFone 3 のアップデート用に用意されている帯域は上記メーカーと比べると太いのかと思います。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年8月1日
ビルド番号 NRD90M.WW_Phone-14.2020.1708.56-20170719
このビルド番号をみると2017年7月19日には何らかの作業が終わったか開始されたのだと思います。
前回のバージョン WW_14.2020.1706.53 のリリースが 2017年7月13日 であったことからすると、今回は短期間でのアップデートだったと思います。
アップデートが早かったのはBroadcom 製 Wi-Fi チップの脆弱性に対するセキュリティ強化のため?
これは Broadcom 製 Wi-Fi チップに「最も深刻な脆弱性」とするセキュリティ問題があったのも原因の一つかもしれません。
https://japan.cnet.com/article/35105018/
この脆弱性に対して、 Google は 7月5日 付けのセキュリティパッチで対策をしています。
https://source.android.com/security/bulletin/2017-07-01#broadcom-components
また、 Apple も 7月19日 iOS 10.3.3 へのアップデートで対応しています。
https://support.apple.com/ja-jp/HT207923
この脆弱性に対し、セキュリティパッチが 7月5日 より前の Android 端末は対策がなされていないと思われます。
端末によっては Broadcom 製のの Wi-Fi チップセットを使っていないため、セキュリティパッチの更新を急いでいないところもあると思いますが、下記記事を読むと
Google、Samsung、HTC、LG などの企業はすべて、Broadcomのチップに依存するハードウェアを持っています
と書かれおり、早急にセキュリティパッチの配布を願いたいところです。
https://www.cnet.com/news/chip-vulnerability-crashes-your-outdated-phone-via-wifi/
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年8月1日 | 2017年8月4日 |
Nexus 5X | 7.1.2 | 2017年7月5日 | 2017年7月6日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年7月1日 | 2017年7月25日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年6月1日 | 2017年7月19日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年6月1日 | 2017年7月25日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年6月1日 | 2017年7月22日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年5月5日 | 2017年7月6日 |
OnePlus 3T | 7.1.1 | 2017年5月1日 | 2017年6月25日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年5月1日 | 2017年6月23日 |
HUAWEI Mate 9 | 7.0 | 2017年2月1日 | 2017年3月29日 |
Nexus 5X よりも最新になった ZenFone 3 のセキュリティパッチレベル
私の Nexus 5X にはまだ8月分のセキュリティパッチは来ていません。
おそらく、数日中には降ってくることでしょう。
そんな Nexus 5X の Android セキュリティパッチレベルが 2017年7月5日 である段階で ASUS が 2017年8月1日 のセキュリティパッチを配布してきたことには驚きました。
「やるな ASUS 」といった感じです。
ZenFone 3に特有の機能
ZenFone 3には標準で電話アプリに通話録音機能が付いています
これは特別な操作なしに、かかってきた電話の内容を自動で録音する機能です。
この通話自動録音機能は私が持っている他メーカーのグローバル版には付いていません。
その理由としては、国によってはこの通話録音が違法とされているからだと思います。
最近確認した例としては ドコモ版の Galaxy S8+ ( SC-03J )にもこの通話自動録音機能が付いていました。(私の香港版 Galaxy S8+ には付いていません)
国内キャリア端末で「通話自動録音」機能を重視する方は、 Galaxy S8+ 、 S8 、 Feel を検討してみてもいいと思います。( Xperia XZ Premium SO-04J 、 AQUOS R SH-03J には「通話録音」の機能は取扱説明書を確認しただけですが、付いておりませんでした)
やっと正常な動作に戻ったマルチタスクボタン長押しでのメニュー表示
最後にこれまでずっと使えなかった、マルチタスクボタンを長押しして、アプリ内のメニューを開くという機能について説明しておきます。
今まではこのマルチタスクボタンのカスタマイズ設定に「ボタンを押し続け、メニューを表示する」という選択肢はあったのですが、 Android 7.0 へのアップデート後、動作しなかったり、選択項目さえ消えてしまっていた時期がありました。
https://yuzakasota.com/20170421-zenfone3-show-menu-disappeared-from-ze520kl/
今回のアップデートで、このマルチタスクボタンを長押しして、 BatteryMix アプリ内のメニューが開けることを確認しました。
ZenFone 3 を通話用端末として使うか考えた結果
ZenFone 3 は今回のアップデートで最新のセキュリティパッチ、そしてアプリ内メニューの表示機能が正常に働くようになりました。
ZenFone 3 はマルチタスクボタン長押しにスクリーンショットを撮る機能を割り当てることができます。
この機能はブログ記事を作成する際や普段の生活でスクリーンショットを撮ることが非常に多い私にとっては好都合です。
また、めったに電話はかかってこない私ですが、かかってくる時は大事な用事であることが多いので通話の自動録音が標準で付いている ZenFone 3 はありがたい機能のついた端末です。
そんなわけで、今回のアップデートを機に、通話用のメイン端末として ZenFone 3 を使うことを考えました。
ですが、以前にも書いたようにカメラの写りがイマイチなんですよね。
https://yuzakasota.com/20170714-security-update-came-to-zenfone3-ze520kl-ww-14-2020-1706-53/
端末を一台だけ持って出歩くことも増えてきたので、通話をそれほど使わない私にとってはカメラの写りがいい端末がやはり最優先になってしまいます。
そんなわけで、今回もこの記事を作成後は片付けることになりました。
この記事を読んだ方が新しい端末を購入する際には、何を一番重視するのか考えて端末選択することをお勧めします。