私の手持ち端末のうち、唯一、 Android 8.0 が搭載されている端末 Nexus 5X 。(よく考えたら HUAWEI Mate9 、 OnePlus 3T も Android 8.0 でした)
最近では毎月のアップデートの時にしか電源を入れていませんが、素の Android とはどういうものかを知る上で欠かせない端末です。
そんな Android のリファレンスモデルである Nexus 5X 。
先月のアップデートには WPA2 の脆弱性(通称 KRACK )のセキュリティパッチレベル 2017年11月6日 が含まれておりませんでした。
iOS では 2017年10月31日 配信開始の iOS 11.1 で対策されているのに、 Android ではどうなってるんだと憤りを感じていました。
これまで Nexus シリーズのセキュリティパッチは毎月第1月曜日に配信が開始されることが多かったのです。
https://yuzakasota.com/20171003-security-patch-for-october-2017-has-been-updated-on-nexus-5x/
ですから、今月は12月4日頃から朝夕、最低2回はアップデートが来ていないか確認していました。
そして、本日 2017年12月14日 。ようやくアップデートの通知が来ました。
目次
アップデート通知
今月のアップデート用ファイルのサイズは 532.1 MB 。
先月のセキュリティパッチは 44.6 MB でしたから、大きな違いがあります。
セキュリティ脆弱性の詳細
Android 全般のセキュリティ情報については下記リンクをご覧ください。
https://source.android.com/security/bulletin/2017-12-01
また、 Pixel 、 Nexus 固有のセキュリティ情報は下記リンクとなっています。
https://source.android.com/security/bulletin/pixel/2017-12-01
アップデート前
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年11月5日
ビルド番号 OPR6.170623.023
ストレージの内訳
これは後から気づいたことなのですが、アップデート後に変化がありました。
32 GB のストレージ中、システムの容量は 5.8 GB
実行中のサービス
ストレージに占めるシステム容量に変化があったため、こちらも参考までにアップデート前後の記録を残しておきます。
システム 787 MB
アプリ 436 MB
空き 680 MB
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
532.1 MB のダウンロードに我が家の通信環境では約1分でした。
先に行なった HUAWEI P9 のアップデート用ファイルは 150 MB を約4分でダウンロードし、早くなったなと思っていましたが、 Google はレベルが違いました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.1.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年12月5日
ビルド番号 OPM1.171019.011
ストレージの内訳
ストレージ 32 GB 中、システムの容量は 5.5 GB
システムの容量は他の端末ではあまり変化がみられない部分です。
Nexus 5X は Android 7.1.2 から Android 8.0.0 にアップデートした際、システム容量が 4.24 GB から 6.5 GB に増えていました。
https://yuzakasota.com/20170912-nexus-5x-updated-to-android-8-0-oreo/#i-10
その後、10月3日のセキュリティアップデートではアップデート前後で 6.5 GB のまま変化なし。
11月7日のセキュリティアップデートではアップデート前の時点で 5.6 GB に減少。これはいつの時点で減ったのか不明です。アップデート後も 5.6 GB のままでした。
そして本日のアップデート前は 5.8 GB とこれもこの1か月の間、知らないうちに増えていました。
これまで他端末ではアップデートの前後でシステムのサイズが変わらないことから、ストレージの内訳で見る数値はシステム用領域として確保されている分だと思っていました。
しかし、 Nexus 5X でのこの変化をみると、領域ではなく実際にシステム用として利用されているフォルダ?の容量なのかもしれません。
実行中のサービス
この数値については刻々と変化するものですので、数値の小さな変化にこだわる必要はないと思います。
システム 817 MB
アプリ 471 MB
空き 615 MB
バージョンアップ後に気付いたこと
Android 8.0 から今回 Android 8.1 にマイナーアップデートされました。
具体的な変更点は「 android 8.1 新機能」等のキーワードで検索すれば出てきますので詳細は省略します。
ナビゲーションバーの色
パッと見でわかるのは、ナビゲーションバーの色ですね。
上記のアップデート前後の端末情報画面をご覧ください。
アップデート前のナビゲーションバーは黒、アップデート後は白になっています。
アップデート後は前の状態がどうだったのか思い出せなくなると思いますので、これからアップデートされる方は変更点をググっておいてからアップデートすると気づきやすいと思います。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
私の手持ち Android 端末の中で KRACK 対策がなされたのはこの Nexus 5X と HUAWEI P9 のみです。
HUAWEI Mate9 にも 2017年12月7日 からセキュリティアップデートが来ています。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/2017/news-171207_2/
私の Mate9 はアップデートテスター端末となっていて、上記のアップデートは降ってきていません。
しかし、アップデートテスターになる前の Mate9 には 2017年10月30日 にセキュリティパッチレベル 2017年10月5日 が降ってきていたので、今回のアップデートでは11月分になっていると思います。
セキュリティパッチに関してうるさく言えば、毎月のように重大( Critical )なものが対策されています。
https://source.android.com/security/bulletin/2017-12-01
それが対処されていないからといって、即自分の身に重大な危険が及ぶわけではないと思います。
しかし、いつまでもセキュリティパッチが降ってこない端末より、定期的にアップデートをしてくれる端末やメーカーを私は応援したいです。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2017年12月5日 | 2017年12月14日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年11月6日 | 2017年12月14日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年11月1日 | 2017年11月22日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2017年10月5日 | 2017年11月17日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年10月1日 | 2017年10月26日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2017年9月1日 | 2017年11月28日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年9月1日 | 2017年9月23日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要