2017年12月16日 に私が購入した Mate 10 Pro には 2017年12月12日 から配信が開始されているアップデートが降ってきませんでした。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/2017/news-171214_1
HUAWEI 端末のアップデートは配信開始から約1か月程度で順次配信されるとされており、私もいつ来るかなと毎日アップデートの確認をしていました。
そして今朝、確認しましたらようやく私の端末にもアップデートが来ました。
アップデートの通知内容をみると、公式サイトで謳われていたアップデートの内容と異なるものとなっています。
HUAWEI は本日 2017年12月22日 現在、今回配信されているバージョンについての公式リリースをしていません。
しかし、ググってみると今回のアップデートは昨日 2017年12月21日 から配信が開始された旨の記事がありました。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1098268.html
私の端末は初期販売時のビルド番号から一つアップデートを飛び越したアップデートとなります。
今日はこのアップデートの前後について記録しておきます。
2017年12月26日追記
2017年12月25日付けで今回のアップデートについての公式リリースが発表されました。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/2017/news-171225_2/
目次
アップデート通知
Mate10 Pro 初のアップデートとなる今回のファイルサイズは 743 MB 。
Mate9 が Android 7.0 から 8.0 へアップデートした時のファイルサイズが 2.48 GB 。
https://yuzakasota.com/20171120-huawei-mate-9-android-8-0-oreo-review/
P9 がセキュリティパッチレベル 2017年10月1日 から 2017年11月6日 にアップデートした時のファイルサイズは 150 MB 。
https://yuzakasota.com/20171214-security-update-for-november-for-krack-for-huawei-p9/#i
OS のバージョンアップの時とは比べられませんが、セキュリティパッチの更新と比べるとかなりボリュームがあることがわかります。
アップデート内容
変更ログ
本アップデートでは、様々な動画や TV 番組を提供する Amazon ビデオアプリへのサポートが追加されます。[新機能]
様々な動画や TV 番組を提供する Amazon ビデオアプリをプリインアプリとして追加。
ライブ壁紙のテーマを追加。[最適化]
Wi-Fi テザリングの安定性を最適化しました。
ビデオ再生時の安定性を向上。
消費電力全体を最適化して待受時間を延長。
システム性能と安定性を最適化してスムーズな操作性を実現。
Google セキュリティパッチを統合して、システムのセキュリティを向上。
12月12日から配信されていたアップデート内容が下記のみだったとすれば、アップデートのファイルサイズは同じものの、ずいぶん他の内容も盛り込んできたなというのが印象です。
- Googleセキュリティパッチによる端末セキュリティの強化。
- システム安定性の強化
アップデート前
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年10月5日
ビルド番号 BLA-L29 8.0.0.115(C635)
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
743 MB のアップデートファイルのダウンロードに我が家の通信環境では約40分かかりました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年12月1日
ビルド番号 BLA-L29 8.0.0.127(C635)
アップデートによる変更点で気付いたもの
ストレージの使用状況
Mate 10 Pro をセットアップした直後のストレージの内訳は 128 GB のストレージ中、ファームウェアが 16.55 GB もの容量を占めていました。
https://yuzakasota.com/20171220-huawei-mate-10-pro-notes-on-initial-state/#i-9
この値は今回のアップデート前も確認しましたが同じ 16.55 GB です。
ところが今回のアップデートを行った結果、ファームウェアの容量は 8.33 GB まで減っています。
どこにそんな無駄があったのでしょう。
結果的にストレージ全体の空き容量がアップデートの前後で約 7 GB 増えました。
削除できなくなった Amazon プライムビデオアプリ
こちらはマイナスポイントですね。
私は使う予定はなかったもののタブレットで使っている Amazon プライムビデオアプリを初めからインストールしていました。
ところがアップデート後は「無効にする」は選べるもののアンインストールすることはできなくなりました。
ライブ壁紙
私はホーム画面の背景は真っ黒にしていてライブ壁紙を使ったことがありません。
アップデート前はどんなものが入っていたのかわかりませんが、以下がアップデート後のものです。
ホームアプリを標準のものに戻し、これらのライブ壁紙を適用すると、本体を傾けた時に中の模様が立体的に動くのがわかります。
昔、こんなシールがあったのを思い出しました。
私はこの先も使うことはないと思います。
なぜか一つだけ増えた APN
アップデート後は BIGLOBE モバイル タイプ D の APN が追加されています。
この APN の内容を BIGLOBE LTE・3G と見比べてみても中身に変わりはないのですが、なぜ追加されたのかは不明です。
ただ、この手の端末メーカーがプリセットしている APN 設定は通信プロバイダ MVNO の設定と異なっていることもあります。
めんどくさがらずに自分が使うプロバイダの設定を新規に追加し、それ以外の APN は削除しておくことをお勧めします。
そうすれば今後自分がこのリストに無い MVNO を契約しても一人で設定できると思います。
と書いて、全て削除後、 APN 設定を自分で手打ちしたら通信ができなくなりました。
原因はユーザー名の打ち間違い。
単純なことですが通信できなくなると焦ります。
でも、プリセットされている MVNO であれば APN を全て削除しても「初期設定にリセット」で復活します。
私の場合、プリセットの中には APN タイプのところに「 default,supl,ia 」とありましたが、 MVNO の設定マニュアルにはその記載がありません。
結果的にこの「 APN タイプ」は空欄のままでネットの閲覧、 Bluetooth と Wi-Fi テザリングが可能なことを確認しました。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
私にとってはここが一番の注目点でした。
2017年12月1日の発売時点ではセキュリティパッチレベル 2017年10月5日 。
これが KRACK 対策済みの 2017年11月6日 以降になるのかどうか。
これは HUAWEI も結構頑張ったと思います。
Nexus 5X の 2017年12月5日 には及びませんが、それ以外の機種の中では最新の 2017年12月1日 になりました。
ドコモ販売のスマートフォンの中でも 2017年12月 のセキュリティパッチを取得したものは下記の機種のみです。
Xperia X Compact SO-02J
Xperia Z5 SO-01H
V20 PRO L-01J
https://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/product_update/list/index.html?s=date
HUAWEI には今後も迅速なセキュリティパッチの更新を期待します。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2017年12月5日 | 2017年12月14日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 8.0.0 | 2017年12月1日 | 2017年12月22日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年11月6日 | 2017年12月18日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年11月6日 | 2017年12月14日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2017年10月5日 | 2017年11月17日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年10月1日 | 2017年10月26日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2017年9月1日 | 2017年11月28日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年9月1日 | 2017年9月23日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要