私のメイン回線はこれまでLINEモバイルのドコモ回線でした。
今回、この回線を日本通信の「合理的かけほプラン」にMNPしたのでその理由などを記録しておきます。
目次
結論
iPhone標準の電話アプリで通話し放題にしたくなった
私がLINEモバイルにMNPしたのは今年の6月のことです。
その時の理由は以下の記事にまとめてあります。
LINEポイントは定期的に1ポイントや2ポイントを公式アカウントの友達登録や動画を見ることでためることができます。
そしてLINEモバイルではそのLINEポイントを支払いに充てることができます。
またLINEモバイルでは格安SIMの中では唯一、LINEのID検索ができるMVNOです。
そのほかLINEのトークやLINEの通話機能で使うパケットはカウントされないなどメリットが多いです。
私も上記のような理由でLINEモバイルをメイン回線にしていたのですが、ここ数ヶ月の間に状況の変化がありました。
電話をする、かかってくることが多くなるかもしれない
LINEモバイルでは同じLINEユーザーで友達登録してあれば、LINE通話をすることができその通信量はカウントされません。
しかし、それはよく見知った友達に限ります。
それ以外の相手とは携帯電話の回線を使った通話になります。
LINEモバイルやその他の格安SIMではそれぞれの格安SIM会社が提供する電話アプリを使い、電話番号の頭に特定の番号を付して30秒10円で通話できることがほとんどです。
私もこの方式でいいかなと思ってLINEモバイルを使っていこうとしたのですが、それでも1分20円、10分話せば200円かかります。
一月に通話する時間は人によると思います。
私はこの数ヶ月で電話をかけなければならないことが複数回ありました。
その時の通話時間はどれくらいになるのか事前にはわかりません。
以前にワイモバイルを契約していた時には10分間は通話料無料(実際には定額の範囲内)でした。
しかし、10分で終わる話しかどうか話してみないとわかりません。
また、見知った間柄なら10分経つので一回切ってもう一度かけ直すということもできるのでしょうが、普段、そんなことを気にしながら電話をするのは難しいです。
一応、Android端末であればアプリで10分になる前にバイブでお知らせしたり、指定時間で電話を強制的に切るというようなアプリもあります。
しかし、iPhoneではそのようなアプリを私は知りませんでした。
また、現在私は使っておりませんがカーナビのハンズフリー機能を使って、Bluetooth接続された電話機から電話をかけることができます。
この場合、格安SIMが提供している30秒10円になる割引通話アプリは使用できず、通常の30秒20円かかる標準電話アプリからの発信になります。
それならいっそのこと通話料定額になる通信会社に乗り換えようと考えました。
なぜ、日本通信の「合理的かけほプラン」なのか
まず3大キャリアに関しては初めから検討の対象外でした。
2年縛りや家族割、固定回線割など様々なセット割を適用しないと安くならないのを知っていたからです。
で、次にサブブランドです。
ワイモバイルとUQ mobile。
私はどちらも以前、契約していたことがありますが、お昼休み時間帯の通信速度に関してはその他の格安SIMとは雲泥の差です。
通信品質にこだわればこの2択です。
料金も横並びで月3GBの通信量と通話かけ放題のオプションで合計3,680円(税別)です。
そこに現れたのが今回私が契約した日本通信の「合理的かけほプラン」2,480円(税別)です。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2007/14/news143.html
通信速度はどうか
問題は通信速度です。
通話かけ放題のためとは言いつつ、普段スマホを使う理由の多くは通信です。
通信速度に不満が出た場合、いくら通話がし放題と言ってもストレスがたまります。
しかし、ブログやYouTube上でこのプランの通信速度を計測したものがあまりありません。
それはなぜかわかりますか?
理由はこのプランがアフィリエイトの対象となっていないからです。(と勝手に想像しています)
ワイモバイルやUQ mobile、その他有名どころの格安SIM会社は広告費用を支払ってブロガーやYouTuberに宣伝をしてもらい、その対価を支払っています。
ブログやYouTubeを見ていると「詳しくは概要欄のリンクから見てみてください」なんてのがたくさんあります。
それらをクリックして、契約してもらうと紹介者に手数料が入る仕組みです。
日本通信のこの「合理的かけほプラン」に関してはこのアフィリエイトの対象になっていません。(2020年10月14日現在)
またOCNモバイルONEやmineo、UQ mobileなどの大手格安SIM会社はAmazonなどで数百円のエントリーパッケージを購入し契約すると事務手数料が2,000円以上安く済みますが、それもこの「合理的かけほプラン」にはありません。
ですから、このプランの評判があまり表に出てこないのだと思います。
そんなわけで契約してみるまで本当の速度はわからなかったのですが、思い切って私のメイン回線をMNPしてみました。
契約からSIM到着までにかかった日数
私は日本通信のサイトから契約をしました。
https://www.nihontsushin.com/plan/goriteki.html
申込日 2020年10月9日(金曜日)13時頃
発送のお知らせ 2020年10月12日(月曜日)22時頃
配達完了 2020年10月13日(火曜日)15時頃
おそらく土日祝日は業務を行なっていないように思います。
2020年10月14日(水曜日)お昼12時30分の通信速度
日本通信「合理的かけほプラン」
端末はiPhone 11 Pro(シンガポール版)
計測時のBANDはBAND 1と19のCA
下り 25.7 Mbps
上り 4.72 Mbps(計測中断)
上りの速度はいつまでたっても終わらなかったので途中でスクリーンショットを撮って計測を中断しました。
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT(パートナー回線エリア)
端末はGalaxy S10(香港版)
計測時のBANDはBAND18のみ(楽天モバイルはCA無しです)
下り 4.56 Mbps
上り 7.47 Mbps
通信速度がいつまで維持できるか
日本通信のこの「合理的かけほプラン」は2020年7月15日から提供が開始されました。
今日で約3か月です。
おそらく月3GBの通信量で足りていて、通話をそれほど多くしないという人にとっては他の格安SIMの方が割安でしょう。
例えばLINEモバイルなら1,480円(無料通話無し)
UQ mobileは1,980円(無料通話無し)
ワイモバイルは2,680円(10分無料通話有り、契約から半年間は1,980円)です。
だからこの速度が保たれているのだと思います。
私と日本通信
私が日本通信を初めて使ったのは香港版のiPhone4を使っていた時です。
iPhone4が発売されたのは2010年ですから今からちょうど10年前ですね。
当時はドコモ系の格安SIMはほとんどなくb-mobileというブランドで通信速度は300kbpsという速度でした。
たぶん、以下のリンク先にあるプランのデータ専用タイプだったと思います。
https://www.bmobile.ne.jp/sim_t/index.html
上記のプランは最大25分の無料通話が付いて通信速度300kbps(実測では当時150kbpsくらいだった記憶があります)、月額料金は3,772円です。
それから比べるとだいぶ安くなりましたね。
懸念点
「Wスマートプラン」の方がお得かも
私は申し込み数日前から日本通信のサイトを見ていて、そのまま契約してしまったのですが、私が契約した2020年10月9日(金曜日)に新しいプラン「Wスマートプラン」が発表されてました。
https://www.nihontsushin.com/finc/index.html
無料通話70分が付いて通信量3GB。
月額1,580円。
こちらも通話専用アプリは必要ありません。
無料通話を使い切った場合は30秒10円と他のキャリアの半額です。
「合理的かけほプラン」は月額2,480円ですから、その差900円。
900円を通話料に充てると1分20円ですから45分。
つまり月に70分+45分=115分以上話す場合には「合理的かけほプラン」の方が安く済みますが、それ以下の場合には「Wスマートプラン」の方がお得です。
しかし、「合理的かけほプラン」やその他のプランから「Wスマートプラン」への変更や、その逆ができません。
今後の通信速度
現状、この「合理的かけほプラン」の APNは「dm.jplat.net」といって、現在b-mobileブランドで販売されている商品とは異なっています。
https://www.bmobile.ne.jp/devices/apn_setting_list.html
そのため、この速度が出ていると思います。
上記の「Wスマートプラン」とは共通です。
私の考えでは、日本通信はこの新しいAPNに余裕があるため、「Wスマートプラン」という新しく安いプランを出してきたのだと思います。
ですから、MVNOの宿命である利用者が増えた場合、それに見合う利益が得られなければ現在の通信速度を維持していくのは難しくなると考えています。
通話かけ放題の便利な使い方
転送電話機能を利用して留守番電話料(月300円)を節約する方法
通話かけ放題といってもワイモバイルは転送した際の通話料が無料通話に含まれないのをご存知でしょうか?
https://www.ymobile.jp/service/call_tenso/
着信転送サービス利用時の転送先への通話は「スマホプラン/スマホベーシックプラン」「ケータイプランSS/ケータイベーシックプランSS」の通話無料サービス、および「スーパーだれとでも定額」の対象外となります。
UQ mobileの場合は転送した場合の通話料は無料通話の範囲に入るようです。
https://sumaho-toku.com/uqmobile/voicemail-free-method/
日本通信の「合理的かけほプラン」や「Wスマートプラン」の場合も同じく無料通話の範囲内です。
上記のリンク先にあるように、ある程度の秒数がたったらIP電話の番号へ着信転送するように設定しておけば、スマホ本体に伝言メモ機能が無くても、無料で留守電のように使うことができます。
ただ残念なことにこの初期費用、月額基本料無料のSMARTalkは現在、新規受付を停止してしまいました。
同様の留守番電話機能のあるIP電話の例としては
LaLa Call 月額基本料100円
050 plus 月額基本料300円
https://www.ntt.com/personal/services/phone/ip/050plus.html
ただし、LaLa Call 、050 plusともに楽天モバイルで通話ができないようなので、留守電機能だけではなく今後、楽天モバイル回線に移った時にIP電話としても使いたい場合には注意が必要です。
https://support.lalacall.jp/news/884/
https://support.ntt.com/050plus/information/detail/pid2500000qwx
現在の私の回線状況
メイン回線
日本通信「合理的かけほプラン」2,480円
用途 音声発着信、LINE、メール、決済
サブ回線
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」2,980円(1年無料)
用途 ネット閲覧、カメラ
これまでは楽天モバイルのRakuten Linkアプリを使って通話の発信を行っていましたが、Wi-Fi環境下から固定回線だと番号通知がされていないらしく電話に出てもらえないことがありました。
また、知り合いの携帯電話にかける場合、この楽天モバイルの電話番号は教えていないためメイン回線からかける必要がありました。
その場合は30秒20円の標準アプリでかけるか、格安SIM会社が提供するプレフィックス型の割引通話アプリを使って30秒10円でかけていました。
今後はメイン回線の発着信履歴からワンタップで電話がかけられ、通話時間も気にする必要がなくなるので便利に使えると思います。(割引通話アプリを使う場合には標準電話アプリの着信履歴から電話番号をコピーして貼り付けるなど手間がかかるのでした)
日本通信の功績
今回の「合理的かけほプラン」は日本通信がNTTドコモと協議をし、最終的に国を動かして実現したプランだと思います。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2006/30/news146.html
今後、他の格安SIM会社がこの流れに乗るか現時点では不明ですが、iPhoneユーザーで通話をよく使うという人にとってはお勧めできるプランだと思います。