2023年3月14日(火曜日)。
通常であればアメリカ時間の毎月第一月曜日にセキュリティアップデートが来るのですが、今月は1週間近く経っても来ませんでした。
それでも今日、Pixel 4aについて確認してみましたらセキュリティアップデートが来ていましたので記録を残します。
なお、Pixel 6 Proも毎日確認しておりますが、この記事を書いている2023年3月14日11時時点ではアップデートが来ておりません。
目次
アップデート通知
227 MB
通常Pixelシリーズのセキュリティアップデートは数十MB程度ですので、何か大きな不具合や脆弱性対策が行われているのだと思います。
アップデート内容
Androidのセキュリティ情報は以下のリンク先となっております。
https://source.android.com/docs/security/bulletin/2023-03-01
続いてPixelシリーズ固有のセキュリティ情報に関しては以下のリンク先に詳細があります。
https://source.android.com/docs/security/bulletin/pixel/2023-03-01
さらにこのリリースに含まれる新しいバグ修正と機能パッチの詳細については以下のリンク先となります。
https://support.google.com/pixelphone/thread/205950390
以下はChromeブラウザの翻訳機能を使った翻訳結果です。
含まれるもの
新機能に加えて、Pixel デバイスの 2023 年 3 月のソフトウェア アップデートには、デバイスの安定性、接続性、パフォーマンスなど、いくつかの領域にわたるいくつかの修正と改善が含まれています。注目すべき改善点については、以下をご覧ください。
アプリ
- 特定のアプリでライブ翻訳機能が頻繁に翻訳を要求する問題を修正 *[1]
- 特定のアプリ アクティビティがアクティブなときにディスプレイがオンのままになることがある問題を修正
- 特定のアプリでスクリーンショットがキャプチャされないことがある問題を修正
- 壁紙とスタイルの設定が開けないことがある問題を修正
バッテリーの充電
- ソフトウェアの更新後にアプリ固有のバッテリー制限設定がリセットされることがある問題を修正
- Battery Share が特定のデバイスやアクセサリを充電できないことがある問題を修正 *[2]
- 特定の条件下での充電、バッテリー使用、またはパフォーマンスの一般的な改善 *[1]
- 特定の条件下でのワイヤレス充電の安定性またはパフォーマンスの一般的な改善 *[2]
生体認証
- 特定の状況での指紋認識と応答の追加の改善 *[1]
ブルートゥース
- Android Auto が特定の車両ヘッド ユニットとワイヤレスで接続できない場合がある問題を修正
- 特定の Bluetooth LE ヘッドセットまたはアクセサリとの接続安定性の向上
カメラ
- 特定の条件下でのカメラの安定性とパフォーマンスの一般的な改善 *[1]
- 特定の条件下で前面カメラを使用する際の色精度または露出レベルの改善 *[3]
ディスプレイとグラフィック
- 特定のアプリまたは条件でディスプレイのちらつきやアーティファクトが発生することがある問題を修正*[1]
- 特定のメディア アプリまたはコンテンツで時折不安定性または再生エラーが発生する問題を修正 *[1]
- 特定のアプリでビデオ プレビューがちらつくことがある問題を修正 *[1]
フレームワーク
- 特定のアプリや条件でキーボードが表示されないことがある問題を修正
センサー
- 特定の条件下でのハプティクス強度と応答の追加調整 *[4]
- 特定の条件下での適応輝度応答の一般的な改善
システム
- 特定の状況でデバイスのブートローダーがロック解除されない問題を修正 *[4]
- 特定の条件下でデバイスが Android を起動できない問題を修正 *[4]
- 特定の条件下でのシステムの安定性とパフォーマンスの一般的な改善
- 4.14.295 *[5]、4.19.261 *[6]、5.10.149 *[1] へのカーネル更新
電話
- 特定の条件下でのネットワーク接続の安定性とパフォーマンスの一般的な改善
触る
- 特定の条件下でのタッチ応答とパフォーマンスの一般的な改善 *[3]
ユーザーインターフェース
- デバイス上の特定の検索結果で仕事用プロファイルのアプリが起動する問題を修正
- スクロール中にバッテリー使用設定の特定のテキスト エントリが互いに重なる問題を修正
- 特定の状況でホーム画面の UI がぼやけて表示される問題を修正
- サードパーティのランチャー アプリの使用中にアプリを切り替えるとラグや遅延が発生する問題を修正
- フォルダーを閉じた後に内部のランチャー アイコンが切り取られて表示されることがある問題を修正
- 検索バー内で入力テキストが重なることがある問題を修正
- メディア プレーヤーの通知が途切れたりトリミングされたりすることがある問題を修正
- ナビゲーション UI がアシスタント インターフェース上に表示されることがある問題を修正
- 通知ドロワーが空または空白に見えることがある問題を修正
- 概要画面のパネルがホーム画面の上に表示されることがある問題を修正
- メニューがプルダウンされていないときにクイック設定タイルがアクティブになることがある問題を修正
- 画面のロック解除が通知、ホーム画面、またはその他の UI 要素と重なることがある問題を修正
- ステータス バーにサイレント モード アイコンが表示されない、または表示されないことがある問題を修正
- 表示サイズを変更すると、アプリのアイコン サイズが正しくスケーリングされない場合がある問題を修正
- オーバーレイ ボタンをタップすると、スクリーンショットの共有または編集が機能しなくなることがある問題を修正
- 特定の状況で通知ドロワーを操作するときに触覚フィードバックを妨げる問題を修正
- 特定の UI トランジションとアニメーションのパフォーマンスの一般的な改善
- 異なるグリッド サイズを切り替えたときのホーム画面アイコンの動作の改善
- 特定のデバイスの向きでのステータス バーのレイアウトと応答の改善
Wi-Fi
- 特定の条件下での Wi-Fi ネットワーク接続の安定性とパフォーマンスの一般的な改善
- 特定の Wi-Fi 6E 対応ルーターまたはネットワークとの接続安定性の向上 *[1]
—————————————————————
デバイスの適用性
以下に特に記載がない限り、サポートされているすべての Pixel デバイスで修正プログラムを利用できます。*[1] Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro に含まれています
*[2] Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 7、Pixel 7 Pro に含まれています
*[3] Pixel 7、Pixel 7 Pro に含まれる
*[4] Pixel 6a に含まれる
*[5] Pixel 4a に含まれる
*[6] Pixel 4a (5G)、Pixel 5、Pixel 5a (5G) に含まれています
上記のうち、冒頭にある「新機能」については下記リンク先をご覧ください。
https://blog.google/products/pixel/feature-drop-march-2023/
簡単に言うと、これまでGoogle Tensorチップの載ったPixel 6シリーズ以降でしか使えなかった消しゴムマジックがPixel 4a以降の機種でも使えるようになったようです。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 13
Android セキュリティ アップデート 2023年2月5日
ビルド番号 TQ1A.230205.002
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート通知画面から「インストールを一時停止」の画面になります。そこから「再開」をタップし「今すぐ再起動」の画面に変わるまでの時間です。
ファイルサイズ227MBですが、我が家の通信環境では約1時間6分かかりました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 13
Android セキュリティ アップデート 2023年3月5日
ビルド番号 TQ2A.230305.008.C1
Google Playシステムアップデート更新有り
前回のセキュリティアップデート後は「2023年1月1日」となっていましたが、今回のアップデート前の時点で「2023年2月1日」となっていました。
これは今月初め頃にPixel 4aを引っ張り出してきた時、「Google Play システムアップデート」の部分をタップしたところ、「再起動して更新」と言う画面が表示されていたと思います。
そのため、今回のセキュリティアップデートを行なった際、再起動が行われバックグラウンドで待機していたGoogle Play システムアップデートも実行されたのだと思います。
なお、セキュリティアップデート後に再度、「Google Play システムアップデート」の部分をタップしましたが、「お使いのデバイスは最新の状態です」と表示され、それ以上の更新ファイルはありませんでした。
ストレージに占めるシステムの容量
15 GB
前回のアップデート後、今回のアップデート前後ともに 15 GBと変わらずです。
Googleフォトアプリから使える「消しゴムマジック」機能
これは今回のアップデートというよりも、Googleフォトアプリのアップデートによるものだと思います。
試しにドコモ版Galaxy S21 UltraからもGoogleフォトアプリを開いてみました。
こちらには「消しゴムマジック」機能のアイコンの右下に丸1と表示があります。
これはGoogleのサブスクリプションサービスである「Google One」加入者のみが使える機能のようです。
https://one.google.com/about?hl=ja
私はGoogleフォトのストレージ容量拡張のために課金していたので、Galaxy S21 Ultraでもこの機能が使えたのでした。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
今月のアップデートはPixelシリーズにしては珍しく、配信の開始日が遅れました。
また、2023年3月14日12時現在、下記リンク先のソフトウェアバージョンの中にPixel 6シリーズがありません。
https://support.google.com/pixelphone/thread/205950390
初代Google Tensorチップ搭載のPixel 6シリーズにだけまだ対処できない不具合が存在しているのでしょうか。
Pixel 6 Proに関しては引き続き、セキュリティアップデートが来るのを毎日チェックしていきたいと思います。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 4a | 13 | 2023年3月5日 | 2023年3月14日 |
Pixel 6 Pro | 13 | 2023年2月5日 | 2023年2月7日 |
Mi 11 Lite 5G | 13 | 2023年1月1日 | 2023年2月23日 |
Redmi Note 10 Pro | 12 | 2023年1月1日 | 2023年2月8日 |
Galaxy S10(香港版) | 12 | 2022年12月1日 | 2023年1月20日 |
Galaxy S21 Ultra(ドコモ版) | 13 | 2022年12月1日 | 2022年12月23日 |
Galaxy S10(楽天版) | 12 | 2022年5月1日 | 2022年7月20日 |
Pixel 3 | 12 | 2021年10月5日 | 2021年10月20日 |
Galaxy S8+ | 9 | 2020年12月1日 | 2021年5月8日 |
Pixel 2 | 11 | 2020年10月5日 | 2020年10月6日 |
HUAWEI Mate 20 Pro | 10 | 2020年9月1日 | 2020年11月9日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2020年9月1日 | 2020年12月31日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 10 | 2020年7月1日 | 2020年12月1日 |
Black Shark 2 | 10 | 2020年6月5日 | 2020年9月11日 |
HUAWEI Mate 9 | 9 | 2020年5月1日 | 2021年4月26日 |
OnePlus 3T | 9 | 2019年10月1日 | 2019年11月29日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Moto G4 Plus | 8.1.0 | 2018年12月1日 | 2019年4月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で
BlueFrag対策はセキュリティパッチレベルが2020年2月1日以降であることが必要
「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要