Moto G4 Plus、ZenFone 3でのFOMA音声契約SIM1枚運用の設定方法

昨日、Moto G4 PlusにFOMA契約のSIMを入れて、通話ができないというコメントをいただきました。

https://yuzakasota.com/20160823-motog4plus-fomasim-call-receive/#comment-155

その後、確認してみたところ、一度、FOMA契約のSIMと解約済みでもかまわないのでもう一枚のSIMを入れて、設定しないとFOMA契約SIM単独での通話ができなかったのでご報告いたします。

ZenFone 3の場合

ZenFone 3にFOMA契約のSIMと解約済みまたはMVNOで契約したSIMを2枚セットして端末に入れます。

この時点ではどちらの電波も立っていない状態だと思います。

設定>デュアルSIMカード設定>SIM1、SIM2にチェックを入れます。
「優先データサービスネットワーク」の確認画面が出ますので、ここは解約済みまたはMVNOのSIMを選択します。

FOMA契約以外のSIMを選びます
FOMA契約以外のSIMを選びます

すると「優先データサービスネットワークを変更しています。お待ちください…」と出ます。

そのまま待っているとまた「デュアルSIMカード設定」の画面に戻ります。
今の時点では

SIM1、SIM2ともに「使用可能」となっていますが、画面上部のアンテナマークは圏外表示のままです。

SIM1、SIM2ともに圏外表示のままです
SIM1、SIM2ともに圏外表示のままです

無線とネットワーク>もっと見る>モバイルネットワークを確認してみます。

SIM1(FOMA契約のSIM)が入った方の「優先ネットワークタイプ」は「2G/3G」
SIM2(解約済みSIM)が入った方の「優先ネットワークタイプ」は「2G/3G/4G」

となっているので、このまま使えそうな気がするのですが、使えません。

一度、「デュアルSIMカード設定」の画面に戻りましょう。

ここでSIM1(FOMA契約SIM)の入ったスロットのチェックを一度外します。

SIM1が無効になったのを確認後、もう一度SIM1のチェックを入れ直します。

これで、FOMA契約SIMの入ったSIM1が圏外から電波マークが付きました。

電話が使えるようになりました。

FOMAの方のチェックをオフ、オンするとアンテナが立ちます
FOMAの方のチェックをオフ、オンするとアンテナが立ちます

このあとは、解約済みのSIMは抜いてしまって構いません。
電源を入れ直ししてみると、電波マークは付いたままになっていて、通話が可能です。

ここで注意してほしいのは、FOMA契約SIMカード1枚で通話のみに使う人は、もう「デュアルSIMカード設定」の内容をいじらないでください

この「デュアルSIMカード設定」の中の「データサービスネットワーク」の項目がSIM2の設定内容が残ったままにしておくことです。

ここを「FOMA」SIM契約のものに黒丸を入れてしまうと、再び、圏外表示にもどってしまいます。

選択厳禁です
選択厳禁です

DSDS端末は素直にSIM2枚構成で使うか、FOMA契約SIMを1枚単独で使うという場合であっても必ず一度はSIMを2枚挿して設定をしないと、使えません。
もちろん、Xi契約の通話専用SIMであればそういったことは考えなくてもいいです。

以上は、ZenFone 3 TW版にて確認を行いました。

Moto G4 Plusの場合

続いて、Moto G4 Plusでも同様に確認を行います。

SIM1にFOMA契約通話専用のSIMだけを「SIM1」に入れて起動します。

「優先SIMカードを更新しますか?」
「端末内のSIMはdocomo FOMAのみです。
このSIMをモバイルデータ、通話、SMSメッセージ用に使用しますか?」

と出ましたが、これは、昨夜私がSIM2枚を入れて設定したデータが残っているから出たのです。
ここで「はい」とやってしまうと、「圏外」になってしまいます。

このメッセージが出たら注意です
このメッセージが出たら注意です

一度「圏外」になってしまいましたら、再度SIMを2枚入れての設定が必要になります。
設定方法は「無線とネットワーク」、「SIMカード」を見てみてください。
「モバイルデータ」が先程の確認画面で「はい」とやってしまったために、「SIM1:docomo FOMA」となっております。
そして、「通話」と「SMSメッセージ」はグレー表示のままです。

圏外になってしまうパターン
圏外になってしまうパターン

試しに「モバイルデータ」、「SIM1:docomo FOMA」のスイッチをオフにしてみます。
何も変わりません。

「SIMスロット1」のスイッチをオフにしてみます。
「SIMスロット1」が「無効」になりました。

もう一度、「SIMスロット1」をオンにしても「優先SIM」、「モバイルデータ」、「SIM1:docomo FOMA」という部分はオフのままですが、ここをSIM2に設定してあげれば、それ以下の「通話」と「SMSメッセージ」のグレーアウトが、解消できそうです。

 

一度、電源を落とし、SIMスロット2に解約済みのSIMを入れて、起動します。
この時点ではSIM1、SIM2ともに圏外です。

設定>SIMカード
優先SIM>モバイルデータのスイッチをオンにします。

「データに使用するSIMを選択してください」
ここで、FOMA契約SIMが入っていない方、今回だと解約済みのSIMが入ったSIM2を選択してください。

この画面ではFOMA契約以外のSIMを選択してください
この画面ではFOMA契約以外のSIMを選択してください

これで、「モバイルデータ」が「SIM2」
「通話」が「SIM1」に変更になりましたが、まだ、圏外表示のままです。

モバイルデータの項目をSIM2にするのがポイント
モバイルデータの項目をSIM2にするのがポイント

では、画面上の「SIMスロット1」を一度オフにしてみましょう。
そして、もう一度「SIMスロット1」をオンにし直すと、電波マークが立ち、発着信ができました。

FOMA契約のSIMがあるスロットをオフ、オン
FOMA契約のSIMがあるスロットをオフ、オン

これで設定完了です。
SIMスロット2に入れた解約済みのSIMはそのまま残しておけば、万が一、また圏外にしてしまったときにも再設定が可能です。

今回は抜いておきます。
一度電源を落とし、SIM2を抜いて、電源を入れ直します。

電波が立ち、電話の発着信が確認できました。

FOMA契約SIM1枚で発着信テスト
FOMA契約SIM1枚で発着信テスト

この時、最初に出た、「優先SIMカードを更新しますか?」というメッセージが出ますが、これは必ず「いいえ」を選択してください。
通知バーに「選択してください」という通知が出ます。
これをタップすると、「優先SIM」、「モバイルデータ」の「選択してください」が気になりますが、ここをタップすると上記の「優先SIMカードを更新しますか?」と同じ文面が出てきます。

ここのポイントは「モバイルデータ」が内部では、先程設定した「SIM2」という形で残っているのです。
このSIM2が4Gで通信するという設定が残っているので、もう一つのSIM1は強制的に3Gとなり、FOMA契約の通話SIMが使えているのです。

ここを「データで使用するSIMを選択してください」で、「FOMA契約」のSIMを選択してしまうと、SIM1スロットは4Gが使えるSIMスロットとして扱われ、FOMA契約の通話SIMがまた圏外に戻ってしまいました。

一度、こうなってしまうと、SIM2にSIMカードを入れて設定をし直さない限り、通話はできなくなってしまいます。
「モバイルネットワークタイプ」を「4G(推奨)」から「3G」に変更しても、通話はできませんのでご注意願います。

ドコモのFOMA契約のSIMカード。
無料通話のあるプランは家族間での通話が多く、カケホーダイ契約をするほどでもないという私にとっては、とてもありがたいプランです。

でも、スマホに挿して使おうとすると、低スペックの3G専用端末でしか使えず不満が出ます。

私はMoto G4 Plusを普段は使っていませんが、いつかFOMA契約のSIMカードを単体で入れて使う日があるかもと思い、再度、SIMを2枚入れて、設定をし直しておきました。

普段はFOMA契約のSIMカードをスマホに入れて使い、データ通信はWi-Fiルータで運用したいという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、「SIMカード」>「優先SIM」>「モバイルデータ」の設定をいじってしまうと、Moto G4 Plusでは通話ができなくなります。
モバイルルーターに入れているSIMをDSDS端末に挿せれば、設定自体は5分もかからずに終わることができると思います。

ですが、今までガラケーをお使いの方が、最初のスマホに上記のようなDSDS端末を選び、SIMを2枚挿さずにFOMA契約のSIMのみを入れて通話専用として使うのはお薦めできません。
以前の記事で、最初の一台にこの端末をお薦めしたものがありましたが、FOMA契約のSIM1枚のみでは設定ができません。

訂正してお詫びいたします。

「Moto G4 Plus、ZenFone 3でのFOMA音声契約SIM1枚運用の設定方法」への4件のフィードバック

  1. 参考にさせていただきました。
    ZenFone3(国内版)で試しましたが FOMA 1枚では通話出来ません。
    解約SIMを取り外すと通話ができません。解約SIMを入れると通話出来ます。
    解約SIMを取り外すとアンテナは立ちますが通話は出来ない状態になります。

    解約SIMを入れたまま,解約SIMを無効にするとステータスバーはアンテナ表示1つになります。その状態で通話は出来ました。しかし,再起動するとまた通話出来ません。

    解約SIMを入れたままだとセルスタンバイで消費する為なんとかしたいんですけどね。
    (データ通信SMSなしだとセルスタンバイであまり消費しないみたいですが)

    1. DSSさん、国内版 ZenFone 3 での確認情報ありがとうございました。

      国内版は駄目だったんですか。

      そもそも DSDS 端末で SIM を2枚挿したとき、 FOMA 契約 SIM が使えるだけでも私にとっては有り難いものです。

      それを FOMA 契約 SIM 1枚のみでも使えたのはバグみたいなものだと思っています。
      アップデートでいつ塞がれてもおかしくない状況でしょう。

      DSSさんは ZenFone 3 を DSDS 端末としてではなく FOMA 契約の通話用として使いたいんですね。
      通信に関しては、モバイル Wi-Fi ルーターを利用しているのでしょうか?

      私が解約済みの SIM で検証した時には、通話が出来るかどうかしか確認しておらず、バッテリーの消費に関しては考えていませんでした。

      FOMA 契約 SIM を最新のスマホで使いたいなら、 DSDS 端末に通信用 SIM とセットで入れるべきなんでしょうね。

      維持費的には 0 SIM が最適でしょう。
      通信速度は遅いですけどね。

      貴重な情報をありがとうございました。

  2. はい,FOMA が使えるのはありがたいです。
    元々 iPhone5s と Android SH-10D の2台持ちです。通話とネット用という感じで。月々2000円で収まるし,通話しながらスケジュールとか見れますので。両方ともコンパクトで気に入ってます。
    でも FOMA で使っている SH-10D がもっさりしすぎで,FOMA が使えるってことで ZenFone3 にとびついたしだいです。
    ZenFone3 にまとめようにも,メールの使い勝手やら通知やら,他のアプリとかで悩み中ですね。
    これからも役に立つ情報の掲載期待しています。

    1. DSSさん、再度の情報提供ありがとうございます。

      iPhone5s と SH-10D ですか。
      どちらも手に収まりのいい端末ですね。

      私の場合、通話用はあまり出番がないので小さければ小さいほど邪魔にならなくていいと思っています。
      SH-07D が私が持っている最小の FOMA 用スマホです。

      この SH-07D がデータ用端末の Bluetooth テザリングの子機になって、メールや SNS のチェックぐらいできれば、今でも通話用兼サブスマホとして使うんですけどね。
      今となってはストレスばかり感じて使えないでしょうね。

      メールの使い勝手や通知、アプリの件というのは、 iPhone と ZenFone 3 が違いすぎて悩み中ということでしょうか?

      iPhone で使っていたアプリが Android である ZenFone 3 で使えないのは、いつか切り替えなくてはいけない事だと思います。
      いくら iPhone のアプリにお金をかけていたとしてもです。

      これからもずっと iPhone 一筋でいくならかまわないですけどね。

      DSDS 端末で iPhone に似た感じの UI というと、 ZenFone 3 よりも HUAWEI Mate 9 の方が移行しやすかったかもしれません。
      ただし、端末も大きいですし、所詮、 Android なので似て異なるものではありますけどね。

      また、何かお気づきの点がありましたらコメントをお寄せくださいませ。

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