皆さんはパソコンのバックアップやスマホで撮った写真の管理をどうしていますか?
私はこれまでDropbox(2TB)とGoogleフォト(100GB)を契約していました。
今回、この2つの契約をiCloud(2TB)プランに一本化しました。
その理由と具体的な移行方法を書き残してみます。
目次
DropboxとGoogleフォトでの運用方法
私はこれまでWindowsパソコンを使ったり、AndroidスマホとiPhoneを併用していました。
WindowsパソコンとAndroidスマホという組み合わせであればGoogleドライブに統一でいいと思います。
しかし、私はWindowsパソコンからMacにパソコンを買い換えました。(2018年頃)
昨年からMacのキーボードが不調になり始め、次のパソコン選びの際にまたWindowsに戻すか考えました。
結果的に使用環境の再構築が面倒でMac継続を選びました。
スマホの方は今でもiPhoneとAndroidスマホを3台持ちしています。
パソコン上のデータ
私はパソコンで扱うデータファイル(テキストファイルや画像ファイル)はDropbox上に置いています。
これは以前、Windowsパソコンを使っていた時にデータファイルのバックアップをどうするか考えた際、自分のパソコン内部にデータを置いておくよりも、クラウドに置いておいた方がどの端末からもアクセスできると考えたからです。
スマホで撮った写真やスクリーンショット画像
こちらは以前から写真を撮る際にはAndroidスマホを使うことが多く、自動でバックアップや写真管理のできるGoogleフォトを利用していました。
またGoogleフォトはiPhoneでも同じアプリが提供されており、統一した使用感で使用できました。
iCloudに一本化したきっかけ
Google One契約の更新時期が間も無くだったこと
私はDropboxもGoogle Oneも年間契約をしていました。
年間契約は月々の契約よりもトータルコストが低くなります。
Google Oneの更新時期が残り3か月の頃、私は下記の動画を見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=FetbWYc35iw
この動画ではiPhoneユーザーがGoogleフォトからiCloud写真に乗り換えるための方法が解説されています。
Googleフォトは2021年5月末までにアップロードされた分については容量を消費せず、無料で閲覧や使用ができましたが、6月以降にアップロードされた分からはGoogleドライブの容量を消費することになりました。
無料で利用できる容量は15GB。
私は2023年時点でGoogleドライブの使用量が20GBを超えており、100GBのGoogle One契約をして写真のバックアップに使用していました。
数か月先に来るGoogle One契約更新を前に上記の動画を見て試しにiCloud写真への移行を開始しました。
実際に行った移行方法
先のYouTube動画では一回の移行は100枚を目安に行ってくださいとされておりました。
私のGoogleフォトにアップロードされてる一番古い写真は2012年。
100枚単位で行っていては更新時期までに間に合いそうにありません。
また、画面の狭いiPhoneで写真をGoogleフォトからiPhone本体にダウンロード、iCloud写真にアップロードされるのを待つという作業は非効率的に思いました。
そこでMacのChromeブラウザでGoogleフォトを開き、そこから500枚を目安にパソコンに画像ファイルをダウンロード。
そのファイルをMacの写真アプリに読み込ませるという方法を取りました。
これだけで1回に移行できる写真の枚数が五倍に増え、手間が5分の1になります。
ちなみに500枚というのはブラウザのGoogleフォトでダウンロードできる上限です。
私はテキストファイルに「何日から何日までの分、移行完了」と書き込みながら移行を進めました。
500枚が上限といっても、枚数単位で行っていくと日にちの途中になってしまいますので、実際は500枚の範囲内で区切りのいい日にち分までを1回の移行で行いました。
移行した枚数、ギガ数
2023年2月14日から開始し全ての写真の移行が完了したのが2023年5月4日。
約3か月かかりました。
写真18万枚、ビデオ700本以上。
ファイルサイズは500GBを超えています。
これだけの画像がこれまでGoogleフォトにアップロードしてあり、有料扱いのギガ数が数十GBでしたから、容量を消費しない扱いの写真や動画が400GB以上あったということです。
Googleには感謝です。
GoogleフォトからiCloud写真への移行で注意すべき点
パソコンで移行を行うと決めたら、iPhone上のGoogleフォトアプリを削除しておくこと
私は先のYouTubeを見ていたためGoogleフォトアプリは全部の移行が終わるまで残しておくものだと思っていました。
ところが、パソコンで作業をし始めると画像ファイルが重複し出していることに気づきました。
これは後にも書きますが日付を正しく認識しなかったり、画像の解像度が異なるためGoogleフォトアプリに新規画像と認識されGoogleドライブにアップロードされていたためだと思います。
写真アプリで見た際に正しい日付のところに入らない
先に挙げたYouTubeでも言われていますが、写真やスクリーンショットの一部が日付順になりません。
Macの写真アプリに読み込んだ日にちのところに大量の写真やスクリーンショットが掲載される状態になります。
これはカメラアプリで撮ったファイルには撮影日などのデータ(Exif情報)が含まれますが、スクリーンショットやSNSアプリからダウンロードした画像ファイルにはそれらのデータが含まれていないからです。
Androidスマホの場合、スクリーンショットのファイル名には日時が使われていることが多いのでそれを元に日付データを変更することができますが、私はその数が多すぎるのでスクリーンショットに関してはそのまま放置しています。
Googleフォトで管理していた際はスクリーンショットを撮ったり、SNSから画像をダウンロードすると、即座にGoogleサーバーにアップロードがされていたので正しい日にちのところに表示されているのだと思います。
それらのファイルをMacにダウンロードするとファイル自体に撮影日のデータが含まれていないので、iCloud写真上では読み込んだ日にちになってしまいます。
私の場合はiPadでゲーム中に保存していたスクリーンショットが大量にありました。
Androidであればスクリーンショットファイルのファイル名から日付も推測しやすいのですが、iOSの場合はファイル名が「IMG_1234.JPG」といった記載方法なので日付を調整しようにも不明です。
妥協案
GoogleフォトにアップロードされたファイルがGoogleドライブの容量を消費するのは2021年6月以降の分です。
私は2021年5月31日までの画像はGoogleフォトにも残したままにしました。
また、撮影日が2021年5月31日以前であってもドライブの容量を消費するものがあります。
これはアップロードのタイミングが2021年6月以降になってしまったものです。(他に「高画質」での保存を選んでいた場合もあります。)
これらGoogleドライブの容量を消費する画像はiCloud写真にアップロードが完了した時点で削除しました。
もし、iPhoneの写真アプリ上で正しい日付を確認したい時や日付から写真を見つけることができない時にはパソコンからGoogleフォトを開き、写真を探すようにしました。
同じ画像が複数枚出てくる問題
これは私が下記記事を読んで一時期、「iCloud」と「Googleフォト」を併用した後、Googleフォトに戻したのが原因かもしれません。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2202/11/news011.html
Googleフォトはアップロードする際に「節約画質」で保存すると元ファイルと違ったものがGoogleドライブに保存されることになります。
また、iCloud写真も「iPhoneのストレージを最適化」をオンにしておくと、iPhoneのストレージ容量が圧迫された際にサムネイル的な画像をiPhone本体に保存し、元画像はクラウドのみにある状態になります。
そのため、iPhoneで撮影された写真は元の画質で保存されたものと、Googleフォト上に節約画質で保存されたものが存在する場合があるのです。
この場合、今回のGoogleフォトからiCloud写真に移行する手順を行うと同じ写真でも画質の異なる2枚の写真ができてしまいます。
逆に、「iCloud」と「Googleフォト」を併用した後、iCloud写真を止めた場合、Googleフォトにサムネイル的な画像がアップロードされていることがあります。
幸い、iPhoneやMacの写真アプリには「重複項目」といって同じような写真を選別してくれるシステムがあります。
ところがこの「重複項目」の機能も完璧ではなく、スクリーンショットなどよく見ると内容が違うものなのに「重複項目」に上がっていることがあります。
これを内容をよく確認せずに「結合」してしまうと、オリジナルの画像がゴミ箱に入ってしまいます。
私はスピードテストやバッテリーの消費量比較をした画像などが「重複項目」に計上されていました。
「重複項目」を「結合」した場合の結果が同期されていない?
解像度違い等で同じ写真を「結合」した場合は、システムがうまい具合に良い悪いを判断してデータの良いとこどりをしてくれるようです。
私はこの移行期間中、Macをずっと起動しっぱなしにしていました。
この「重複項目」の作業はクラウドで行われるのではなく、MacやiPhoneなどのデバイス上で行われます。
夜寝る前に画像ファイルを500くらい読み込ませて、それが終わると「重複項目」の検証が行われていたようです。
朝起きると「重複項目」に対象が表示されていました。
ところが、Macで「重複項目」を「結合」してもその結果がiPhoneでは反映されておらず、iPhoneの方には「重複項目」が計上されたままです。
例えばMac上で写真Aと写真Bが「重複項目」とされ、「結合」処理をした結果、写真A’になったとします。
この時iPhone上でも「重複項目」が解消されているのであればいいのですが、どうも残ったまま(もしくは同期に時間がかかっている?)になっています。
この場合、自分でiPhone上の「重複項目」に計上されている写真を見直し、写真Bを残し、写真Aを削除したらどうなるのでしょう?
写真A、Bともにゴミ箱に行ってしまうような気がして、私は「重複項目」の「結合」処理はMacのみで行いiPhoneやiPadの方は放置しています。
これまで3か月近くアップロードと同期作業を行なっていたので、重複項目の内容がiPhoneやiPadに同期がし終わっていないと考えることにしています。
Androidスマホで撮った写真の管理はどうするのか
私はAndroidスマホのアップデート記事を書く際など大量にスクリーンショットを撮ります。
これらの画像は放置しておくとGoogleフォトにアップロードされるのですが、記事を書くために使った後、ブラウザからまとめてダウンロードし、iCloud写真にアップロードし直しています。
そして、Googleフォト上のファイルは2021年6月以降の分は全て削除しています。
DropboxからiCloudへの移行
こちらは使用していた量がそれほど大きくなかったため、Dropbox上のファイルを一時、Macにダウンロード。
その後、iCloudにアップロードしました。
それ以降はiCloud上のファイルをファインダーから開いて使っています。
DropboxはiCloudよりも同期が早いですし、端末の汎用性が高いので残しておいてもいいのですが、現在30GB程度しか使っておらず、2TBのプラン容量を持て余しています。
こちらの更新時期にはまだ日にちがありますが、現在、Dropboxの同期を切ってiCloudのみで運用していて問題も無さそうなので次回更新時に契約を終了する予定です。
iCloudへ一本化した大きな理由
ここまで長々と書いてきましたがiCloudに一本化した理由を最後にまとめたいと思います。
契約をシンプルにしたい
サブスクリプションは月額は安く見えますがトータルで考えると大きな金額になります。
これまでの私の運用では
Dropbox 2TB 年間契約12,000円
Google One 100GB 年間契約2,300円
合計14,300円
今後は
iCloud 2TB 月額契約のみ1,300円(年間相当額15,600円)
となり、従来の契約や運用方法の方が低コストです。
それでも、複数のサービスを使い分けることより、シンプル化を選びました。
バックグラウンドで純正以外のサービスが動き続けているのが気になる
現在のMacではメモリを大幅に盛ったのであまり意識していませんが、16GBのメモリで使っていた時にはアクティビティモニタを見てDropboxのアプリがバックグラウンドで動いているのが気になりました。
またiPhoneでは写真のバックアップにGoogleフォトやAmazonフォトを入れていましたが、同期が完了するまで画面を開いておかなければならない時があり、その手間が面倒に思った時もありました。
MacやiPhoneは買い替え時のデータ移行が楽
Macはケーブルで新旧2台のMacを繋いでセットアップすると数時間で元の環境を復元できます。
iPhoneもMacにバックアップをとっておけば、ほぼ完璧に復元が可能です。
Windowsの移行は最近やっていませんが、ここまで簡単ではないと思っています。
Androidもアプリのインストールまではできますが、データの移行はまだまだだと思います。
iPhoneとMacの連携が便利
私が主に使うのはテキストのカット&ペーストです。
iPhoneのアプリ上で長文を書きたくない時、Macのテキストエディタ上で書いてiPhoneのアプリに貼り付けしています。
電話やFaceTimeをMacで受けることができるのも便利ですね。
将来的にiPhoneかAndroidスマホ一本にするならiPhoneを選ぶ
Googleは広告屋です。
Appleは個人のプライバシーを大事にしている会社だと思います。
最近はスマホに決済サービスが集中しています。
銀行アプリ、証券アプリ、支払いサービスアプリ。
私はそれらをiPhoneで管理しています。
AppleはOSと端末を同じメーカーが出しており、セキュリティアップデートも一斉に行われます。
一方、AndroidはPixelシリーズこそOSも端末も同じGoogleが出しておりますが、他のメーカーはセキュリティアップデートがいつ来るかわかりません。
スマホを落として画面が割れ、操作ができなくなりました。
お店に行って新しい端末を買って、その日のうちに同じ環境で使えるかと考えた場合、iPhoneならば数時間でできると思いますがAndroidではたとえPixelシリーズだとしても難しいと思います。
GoogleフォトからiCloud写真への移行を終えて
正直なところ、この作業は2度と行いたくありません。
現在、無料の範囲内でGoogleフォトをお使いの皆様へ。
いつか、無料の15GBを超える時期がやってきます。
Androidスマホをお使いで今後もiPhoneを使う予定のない方はGoogle Oneをお勧めします。
https://one.google.com/about/plans?hl=ja
iPhoneユーザーで今、無料の範囲内でGoogleフォトをお使いの方は今のうちから将来、Googleフォトを使い続けるかiCloudに切り替えるか考えておいてください。
切り替えるなら決断は早ければ早いほど、後々楽になります。