私が香港版の Galaxy S8+ ( SM-G9550 )を購入してから早2週間が経ちました。
この2週間、私が Galaxy S8+ を使ってみて Galaxy S7 ( SM-G930FD )との違いに気がついたことを少しまとめてみたいと思います。
目次
カメラ
私が新しいスマホを購入する際に重要視しているポイントの一つがカメラの写りです。
この1年の間に10台近いスマホを購入してきたものの、何が気に入らなくて使わなくなったかの第一位がカメラの写り、機能でした。
購入前の情報で、 Galaxy S8+ のカメラは Galaxy S7 から変わっていないということは知っていました。
そして、私がこの1年のうち、カメラ用端末として一番長く使っている端末は Galaxy S7 です。
その Galaxy S7 と同じカメラであれば問題があるはずが無いというのが私の事前の考えでした。
で、実際はどうであったか。
結論
アウトカメラは Galaxy S7 とほぼ同じだが、色合いやピントの範囲が異なる。
インカメラは Galaxy S7 よりも画角が狭い。
インカメラ
アウトカメラのことしか頭になかったのですが、インカメラは Galaxy S7 の 500 万画素から Galaxy S8+ は 800 万画素へ変更されています。
そして、これまでのパンフォーカスからオートフォーカスに変更されていました。
これがどのような違いになるのか。
私は単純に画素数が増えれば、切り抜きしても余裕があるくらいにしか思っていませんでした。
しかし、実際に手を伸ばして自分撮り(セルフィー)をする際に違いがあることに気づきました。
画角、焦点距離の違い
それが、先に書いた画角の問題です。
Galaxy S7 のインカメラの画角が 35 mm 換算で何 mm なのか調べましたが不明でした。
http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s7-edge/camera/
Galaxy S8+ のインカメラの画角は公式サイト上は「 80 」(度)とされていますが、これも 35 mm 換算でいくらなのかは不明です。
http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s8/camera/
私は Windows10 PC を使っているのですが、それに入れている Vix という画像ビュアーアプリで確認した 35 mm フィルム換算の焦点距離は以下のようになっていました。
Galaxy S7 21 mm (実焦点距離 2.1 mm)
Galaxy S8+ 25 mm (実焦点距離 2.95 mm)
アウトカメラの 35 mm 換算焦点距離はどちらも 26 mm です。(正確には Galaxy S7 の実焦点距離は 4.2 mm 、 Galaxy S8+ は 4.25 mm となっています。)
この焦点距離の差、即ち画角の差がどれくらいの違いになるのか。
本来であれば私のセルフィー画像で判断していただければわかりやすいのですが、さすがにそれは見苦しいのでちょっとした柵を撮ってきました。
これ以降の画像はタップやクリックしていただくと、別ウインドウに 1,024 x 768 pix のサイズで開きます。
Galaxy S7
まずはこちらが Galaxy S7 。焦点距離 21 mm 相当です。
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/1520 、 ISO 50)
柵の数が約18枚写っています。(右端の方は木に隠れてしまっていますね。)
Galaxy S8+
一方、今年発売の Galaxy S8+ 。焦点距離 25 mm 相当。
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/1132 、 ISO 40)
柵の数は約16枚です。(右端の木もあまり写っていません)
インカメラで景色を撮ることは無いというか、難しいのですが、これを自分の手を伸ばして自撮りする場合に当てはめてみます。
画像は出しませんが、 Galaxy S7 だと約6人の顔を並べて写せそうだと判断しました。
これが、 Galaxy S8+ では約5人になり、一人が写らなくなります。
この説明では非常にわかりにくいと思いますが、画面端の方の人はレンズの歪みが現れやすいことを考えると、実用可能な撮影人数は Galaxy S7 で4人。 Galaxy S8+ で3人になるかと思います。
私の使い方としては、多くて3人くらいの記念写真にしかならないのですが、背景もできるだけ多く写るように撮りたいことを考えると、今までの Galaxy S7 の画角(焦点距離)の方が実用的だと思います。
人を大きく写す分には、伸ばした腕を少し引けばいいだけですが、その逆は道具が必要になりますからね。
アウトカメラ
紫陽花(アジサイ)
続いて紫陽花の花を見てみましょう。
こちらはアウトカメラで撮影したものです。
以下は全て自動モード。 HDR はオフで撮影。
タッチしてのピントや露出合わせはしていません。
構えてシャッターボタンをタップしただけです。
Galaxy S7
まずは Galaxy S7 です。
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/321 、 ISO 40)
Galaxy S8+
続いて Galaxy S8+ です。
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/368 、 ISO 50)
まず、パッとみて気づくのは青色の出方ですね。
Galaxy S8+ の方がより濃く出ています。
実際の色は Galaxy S7 に近いです。
ピントの合っている範囲はどうでしょう?
Galaxy S8+ の方は後ろの方の花びら?はボケていますね。
F値は同じですが、 Galaxy S8+ の方が被写界深度が浅いようにみえます。
空と雲
Galaxy S7
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/2960 、 ISO 40)
Galaxy S8+
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/3720 、 ISO 50)
この2枚だと空の青さにそれ程違いは見られないですね。
パスタ
Galaxy S7
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/50 、 ISO 125)
Galaxy S8+
(F値 1.7 、シャッタースピード 1/50 、 ISO 160)
これは色合いの違いがわかりますね。
Galaxy S7 はあっさり。 Galaxy S8+ は若干黄色味がかかっています。
これは好みが分かれる部分ではありますが、一般的に食べ物は少し黄色みを帯びたほうが美味しそうに見えると思います。
ただ、この2枚の比較で気になるのは、先程のアジサイと同じように、 Galaxy S8+ のピントの合っている範囲が狭いということです。
Galaxy S7 は比較的広めにピントが合っているのですが、 Galaxy S8+ ではピントが中心部の狭い範囲にしか合っていません。
他にも何枚か食べ物を撮ったのですが、どれを見ても Galaxy S8+ のピントの範囲は Galaxy S7 よりも狭く写っていました。
とりあえず、今日のところはここまでにしたいと思います。
同じカメラと言われていた Galaxy S7 と Galaxy S8+ のアウトカメラですが、色合いやピントの範囲はソフトウェア処理の違いか変化が見られますね。
正直なところ、カメラ用端末としての地位は Galaxy S7 の方が上のような気がします。
まぁ、一台持ちにしろと言われれば、 Galaxy S8+ を選ぶと思いますけどね。