私が持っている Android 7.0 以降の端末は現在10台です。
そのうち、セキュリティパッチレベルが一番古いのが今日のお題、 HUAWEI Mate 9 。
日本では2016年12月16日に発売された HUAWEI のフラッグシップモデルですが、この端末、発売日以降アップデートされたのが 2017年3月29日 の1回のみでした。
https://yuzakasota.com/20170329-update-came-to-huawei-mate9-mha-l29c635b170/
日本での SIM フリー端末の販売台数が第1位の HUAWEI 。
世界規模でも2016年の出荷台数は SAMSUNG 、 Apple に次いで第3位です。
そんなメジャーブランドとなった HUAWEI のフラッグシップモデルなのに、このセキュリティパッチの配布状況はいかがなものかと思っています。
HUAWEI Mate 9 のアップデートは 2017年7月28日 に第2回目の配布が開始されました。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/hw-u_041880.htm
このアップデートは一度にすべての Mate9 に更新通知が届くものではなく、抽選方式でやってきます。
私の持つ Mate9 には昨日、 2017年8月8日 の夕方やっと降ってきました。
今回はその様子を記録しておきます。
目次
アップデート通知
私は7月28日のアップデート開始日からほぼ毎日この通知が来ているか確認していました。
昨日も朝確認した時には来ていませんでしたが、夕方16時過ぎに確認したら、アップデートができるようになっていました。
アップデート開始は上記リンク先をみると「2017年7月28日16:00以降~順次」となっていますから、毎日の配信通知も16時前後に行われているのではないかと思います。
アップデート内容
変更ログ
本アップデートでは、 Google セキュリティパッチによってシステムセキュリティが向上します。[最適化]
Google セキュリティパッチを統合してシステムのセキュリティを向上。
セキュリティパッチのことしか謳っていませんね。
その割にアップデート用のファイルサイズは 737 MB もあります。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年2月1日
ビルド番号 MHA-L29C635B170
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
ファイルサイズ 737 MB のダウンロードに、我が家の通信環境では約1時間34分かかりました。
正直なところ、 HUAWEI のアップデート用サーバーの通信帯域は狭いと思います。
他端末のアップデート用ファイルのダウンロードに要した時間
Nexus 5X の 36.8 MB は約1分以内。
Xperia XZ の 142.3 MB は約4分、 Galaxy S8+ の 114.48 MB も約4分。
Moto G4 Plus の 55.5 MB は約6分、 HUAWEI P9 の 320 MB は約29分。
Motorola と HUAWEI の遅さが際立っています。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年6月5日
ビルド番号 MHA-L29C635B183
RAM と ROM の読み書きスピードに変化はあったのか
2ちゃんねるではアップデートをしたらストレージのアクセススピードが向上したかのような書き込みがありました。
もともとは P10 に搭載されている RAM や ROM の規格が混在しているというところから発し、 Mate9 でも同じことが起きているのではないかという疑問が生じていました。
ソフトウェアのアップデートでこのアクセススピードが変わるというのもおかしな話ですが、念のためアップデート前後のスピードを記録しておきました。
使用したのは A1 SD Bench というアプリです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.a1dev.sdbench&hl=ja
1枚目がアップデート前、2枚目がアップデート後です。
Internal memory が内部ストレージ、 RAM は文字通り RAM です。
アップデート前
ストレージ
読み込み 321.62 MB/s
書き込み 69.66 MB/s
RAM
7356.67 MB/s
アップデート後
ストレージ
読み込み 326.03 MB/s
書き込み 84.03 MB/s
RAM
7353.33 MB/s
ストレージの読み込み速度と RAM に関しては誤差の範囲と言っていいと思います。
ストレージの書き込み速度は確かにアップデート前より少し早くなっていますね。
ただ、このスピード。計るたびに変わるんですよね。
今日になってもう一度、計った結果が下記のものです。
ストレージ
読み込み 315.55 MB/s
書き込み 96.62 MB/s
RAM
7346.63 MB/s
昨日の夕方アップデート後に計測したときより、読み込みは 約 11 MB/s 遅くなり、書き込みは 約 12 MB/s 早くなっています。
アップデート前と今日の数値を比較すると、読み込みは 約 6 MB/s 遅くなり、書き込みは 約 26 MB/s 早くなっています。
アクセススピードに関しては、アップデートの前後で大きな違いはないというのが私の印象です。
参考 Galaxy S7 と Galaxy S8+ の読み書きスピード
ついでなので、今手元に出してある他の端末も計ってみました。
Galaxy S7
ストレージ
読み込み 188.42 MB/s
書き込み 33.43 MB/s
RAM
3349.6 MB/s
Galaxy S8+
ストレージ
読み込み 460.03 MB/s
書き込み 176.63 MB/s
RAM
6713.41 MB/s
Galaxy S7 と Galaxy S8+ の数値の差は歴然ですね。
このように数値が倍くらい違うと、読み書きの時間が半分くらいで済むのかなと思えます。
でも、こういった数値に一喜一憂するのもどうかと思います。
ただ、 Galaxy S7 の結果にある外部ストレージ( microSD )と内部ストレージのスピードの差は自分が使ってみてわかりました。
私はパソコン上の音楽ファイルを Wi-Fi でスマホにコピーしているのですが、この際、内部ストレージにコピーするのと外部ストレージ( microSD )にコピーするのでは時間がまったく違いました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=iTunes.Sync.Android
上記のアプリを通じて、パソコン内の音楽ファイルを 70 GB 分くらいコピーしたのですが、 microSD にコピーをし終えるには丸2日くらいかかったと思います。
それに対し、内部ストレージにコピーした時は半日かからなかったと思います。
https://yuzakasota.com/20161107-zenfone3-song/
これが私が内部ストレージ 128 GB 以上の端末を欲しがる理由の一つです。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
今回の Mate9 のアップデートで一つだけ 2017年2月1日 のセキュリティパッチレベルで止まっていたものがなくなりました。
Galaxy S8+ を除く他の端末はすべて昨年に発売されたものです。
ですから、今後アップデートが来るのは最終アップデート後3,4か月おきくらいずつでしょうか。
これらの端末がいつまでセキュリティアップデートを続けてくれるのか、これからも楽しみに過ごしたいと思います。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 7.1.2 | 2017年8月5日 | 2017年8月8日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年8月1日 | 2017年8月4日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年7月1日 | 2017年7月25日 |
HUAWEI Mate 9 | 7.0 | 2017年6月5日 | 2017年8月8日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年6月1日 | 2017年7月19日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年6月1日 | 2017年7月25日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年6月1日 | 2017年7月22日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年5月5日 | 2017年7月6日 |
OnePlus 3T | 7.1.1 | 2017年5月1日 | 2017年6月25日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年5月1日 | 2017年6月23日 |