今日も朝から手持ち端末のアップデート情報をチェックしていました。
そうしましたら Galaxy S7 シンガポール版と Galaxy S8+ 香港版にアップデートが来ていることを発見。
どちらの端末も未だに BlueBorne 対策がなされていなかった端末だったので、さっそくアップデートをしてみました。
目次
アップデート通知
今回のアップデート用ファイルのサイズは 415.64 MB 。
セキュリティパッチのみのアップデートにしては、サイズが大きめです。
更新内容
・端末安定性の改善およびバグのフィックス
・新機能または改善型機能の追加
・パフォーマンスの向上
この更新内容は前回 2017年10月12日 に行なったアップデートの時と同じでした。
SAMSUNG の端末っていうのは、毎回こんな更新内容です。(さすがに、 OS のバージョンアップの時は細かく書いてありました)
https://yuzakasota.com/20171012-security-update-to-galaxy-s7-singapore-version/#i-2
https://yuzakasota.com/20170326-android-7-0-came-to-galaxy-s7-sm-g930-fd/#i
このあたりは HUAWEI 端末の更新通知の方が少し詳しく書いてあります。(セキュリティパッチのみの更新だとこんなものですけどね)
https://yuzakasota.com/20171116-security-updates-for-october-to-huawei-p9/#i-2
今回の Galaxy S7 ( SM-G930FD )シンガポール版のアップデートは 2017年11月21日 から配信されているようです。
https://www.sammobile.com/firmwares/galaxy-s7/SM-G930FD/
アップデート前
ソフトウェア情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年8月1日
ビルド番号 NRD90M.G930FXXS1DQHV
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
今回のアップデート用ファイルのサイズは 415.64 MB です。
HUAWEI 端末のアップデートは前回 P9 が 257 MB のダウンロードに約7分と早かったのですが、 Mate9 の 2.48 GB の時には約4時間19分かかりました。
https://yuzakasota.com/20171116-security-updates-for-october-to-huawei-p9/#i-5
https://yuzakasota.com/20171120-huawei-mate-9-android-8-0-oreo-review/#i-6
今回の SAMSUNG のサーバーからのダウンロードは約7分で完了しました。
アップデート後
ソフトウェア情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年10月1日
ビルド番号 NRD90M.G930FXXU1DQJ8
ビルド番号下2桁目の考察
ここでこれまでの Galaxy S7 のビルド番号とセキュリティパッチレベルの関係について、気がついた点をまとめてみます。
ビルド番号下2桁目 | セキュリティパッチレベル | カーネルバージョン |
J | 2017年10月1日 | Oct 24 |
H | 2017年8月1日 | Aug 21 |
G | 2017年7月1日 | Jul 12 |
E | 2017年5月1日 | May 10 |
B | 2017年2月1日 | Feb 2 |
L | 2016年11月1日 | Dec 15 |
H | 2016年8月1日 | Aug 2 |
E | 2016年6月1日 | May 27 |
これらをみてみると、以下のような関係が想像されます。
月 | カーネルバージョン |
ビルド番号下2桁目 |
1月 | January | A |
2月 | February | B |
3月 | March | C |
4月 | April | D |
5月 | May | E |
6月 | June | F |
7月 | July | G |
8月 | August | H |
9月 | September | I |
10月 | October | J |
11月 | November | K |
12月 | December | L |
ただ、実際にきたアップデートのうち、昨年12月30日に行なったアップデートの時だけが上記の法則から外れています。
https://yuzakasota.com/20161230-security-update-came-to-galaxy-s7-sm-g930fd/#i-4
ただ、この時のカーネルバージョンの日付は「 Dec 15 」。つまり「12月15日」。
そうすると上の関係が成り立ちます。
ということは、ビルド番号の下2桁目はセキュリティパッチレベルの日付ではなく、「カーネルバージョン」の日付をアルファベットで表したものと思われます。
“BlueBorne” に対する脆弱性対策がなされているか確認してみた
私が持っている Android 7.0 以降の端末でこの Galaxy S7 と Galaxy S8+ だけが BlueBorne の対策がなされていませんでした。
今回のアップデートでセキュリティパッチレベルが 2017年10月1日 になっていることから、これは対策されていそうです。
念のため、下記アプリにてチェックしてみました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.armis.blueborne_detector&rdid=com.armis.blueborne_detector
*2018年12月18日リンク切れ確認
結果は無事、対策済みとなりました。
残るは WPA2 に関する脆弱性 KRACK ですが、こちらはセキュリティパッチレベルが 2017年11月6日 以降でないと含まれないので、 Galaxy S7 への対策は2か月後くらいになるものと思われます。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 8.0.0 | 2017年11月5日 | 2017年11月7日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年11月1日 | 2017年11月22日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2017年10月5日 | 2017年11月17日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月24日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月16日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年10月1日 | 2017年10月26日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年9月1日 | 2017年9月23日 |
OnePlus 3T | 7.1.1 | 2017年8月1日 | 2017年10月23日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要