スマホのアップデートでは飽き足らず、今度は古い MacBook を引っ張り出してきました。
今回アップデートするのは MacBook Pro Late 2011 。
今思うと、この Mac を買ったのは今から7年くらい前になるんですね。
私は最近、他の人のブログを読んでいて、その人が MacBook Pro を使っていたことから「今年の夏はスマホも目新しいものも無いし、 MacBook Pro でも購入しようかな」と思っていたのでした。
そこでまず手始めに手持ちの MacBook をアップデートしてみて、どんな感じか試してみようと思ったのです。
そこで知ったことは意外なことでした。
目次
mac OS のサポート期間は短い
iOS 端末は Android 端末よりもセキュリティパッチの配布が長い間続いていますが、実は Mac ってサポート期間が短いって知っていましたか?
「 mac os サポート期間」と Google で検索したらサジェストで「 mac os サポート期間 短い」が出てきます。興味があったら読んでみてください。
ビンテージ製品
製造中止から 5 年以上 7 年未満の製品
オブソリート製品
製造中止から 7 年以上が経過した製品
https://support.apple.com/ja-jp/HT201624
私が使っていた MacBook Pro は使用中に突然再起動がかかることがありました。
このときは入れていたアプリやメモリのせいなのかなと思っていたのですが、今回、アップデートをするにあたって MacBook Pro の Wikipedia を見てみました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/MacBook_Pro
その中に気になる記載をみつけました。
画像が歪んだり、画像が乱れる、表示されない、システムが突然再起動する問題
「これ私の MacBook Pro も該当するんじゃない?」と思って、リンク先を見てみました。
https://www.apple.com/jp/support/macbookpro-videoissues/
対象モデルは
MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2012)
MacBook Pro (Retina, 15 inch, Early 2013)本プログラムは、MacBook Pro の最初の小売販売日から 4 年間または 2016 年 12 月 31 日まで (いずれか期間の長い方)、対象となる MacBook Pro モデルに適用されます。次のモデルは本プログラムの対象外になりました:MacBook Pro (15-inch, Early 2011)、MacBook Pro (15-inch, Late 2011)、MacBook Pro (17-inch, Early 2011)、MacBook Pro (17-inch, Late 2011)。
私の MacBook Pro は既に対象外になっていました。
ハード的な問題であったのであれば、今さら OS を入れ直したところで再発するかもしれません。
それでもアップデートをしてみようと思いました。
アップデート開始前
私の MacBook Pro は以前にアップデートをしたことがありました。
購入時の OS は Mac OS X v10.7 Lion それから OS X v10.8 Mountain Lion 、 OS X v10.9 Mavericks にアップデートしてあったのです。
現在の macOS の最新バージョンは macOS v10.13 High Sierra
ハードウェア条件は MacBook Pro(Mid 2010以降)となっていることから、私の MacBook Pro Late 2011 は対象となっています。
https://www.apple.com/jp/macos/how-to-upgrade/#hardware-requirements
App Store から High Sierra を入手する
まずは普通に App Store からアップデートをかけてみました。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201475
ところがアップデートが終わってみると、 OS X v10.9 Mavericks の最終バージョン 10.9.5 でそれ以上はアップデートができませんでした。
初期化からのインストール
なにかおかしいと思い、 Mac に入っていたデータは消えても構わないとハードディスクを初期化してからのインストールに臨みました。
初期化の前にやらなければならないこと
https://support.apple.com/ja-jp/HT201065
上記のリンク先をよく見ながら一つ一つ実行していきます。
- バックアップを作成する
- iTunes からサインアウトする
- iCloud からサインアウトする
- iMessage からサインアウトする
- ペアリングした Bluetooth デバイスをその後も使う場合はペアリングを解除しておく (オプション)
- ハードドライブを消去して macOS を再インストールする
これだけやって初めて OS の再インストールに進めます。
macOS をインストールする方法
https://support.apple.com/ja-jp/HT204904
ちょっと前の Windows パソコンだとリカバリー CD や DVD から初期状態に戻ります。
しかし、この Mac にはリカバリメディアは付属していません。
すべてネットからダウンロードしてインストールするのです。
これがまぁ時間がかかって大変でした。
これは自宅の固定回線の速度にもよると思いますが、私の環境では起動ディスクを消去できる状態(「macOS ユーティリティ」)までネットでダウンロードするのに1時間以上。
それから初期状態の OS (私の場合は Mac OS X v10.7 Lion )をダウンロードするのにまた2時間以上かかりました。
Mac OS X v10.7 Lion でのアップデート
無事、 Mac OS X v10.7 Lion がインストールされた後にはその時点で来ているアップデートがあります。
これを適用。
OS X Lion から OS X El Capitan へのアップデート
先程の 最新 OS High Sierra は MacBook Pro (2010 年中期以降に発売されたモデル) にインストールすることができます。
しかし、それにはハードだけではなく、 OS の条件も合っていなければならなかったのです。
High Sierra にアップデートできるのは以下のバージョンからのみ。
- macOS Sierra
- OS X El Capitan
- OS X Yosemite
- OS X Mavericks
- OS X Mountain Lion
https://support.apple.com/ja-jp/HT201475
私の Mac OS X Lion はギリギリ対応外でした。
そこで行うのが Mac OS X Lion から OS X El Capitan へのアップデートです。
https://support.apple.com/ja-jp/HT206886
リンク先は下記のところから。
https://itunes.apple.com/app/os-x-el-capitan/id1147835434?mt=12
※上記リンク先は Mac から出ないとアクセスできません
このファイル。サイズが 6.21 GB あります。
これのダウンロードにまた2時間以上かかります。
OS X El Capitan から macOS High Sierra へのアップデート
https://support.apple.com/ja-jp/HT201475
私は昨日、このアップデートファイルをダウンロードするのにまた数時間かかると知って寝てしまいました。
そして、今朝、ダウンロードが完了し、無事、最新の macOS High Sierra にすることができました。
FileVault (ディスクの暗号化)に注意
OS のアップデートが無事終わり、セットアップを進めていったのですがそこに罠がありました。
FileVault というのは Mac の起動ディスクを暗号化する機能です。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204837
「 OS X Lion 以降で利用できます」とありましたが、これまで Lion の環境で使っていたときには意識したことがありませんでした。
今回、 High Sierra のセットアップ中にデフォルトで「使う」設定になっていたので、そのまま進めたのですが、この暗号化一度始まるとセキュリティアップデートなどを行うことができません。
アップデートを行うにはこの暗号化が終了してからでないとできないのです。
週末にすべてのアップデートを終えておきたかったので、この FileVault をオフにしようとしたのですが、オフにするのにも一度暗号化が終わらないとできません。
「 mac filevault 」でググるとどうも評判が悪いです。
そこで、今一度、 Mac の初期化からやりなおしています。昨日の夕方から今朝までかかったことが全てパーになりました。
再度、初期化からやり直し
現在は El Capitan のダウンロード中。
たぶん、今夜中に El Capitan のアップデートまですべて終わらせられれば、寝る前に High Sierra のダウンロードを開始して眠ることができます。
macOS High Sierra のハードウェア条件は現在下記のとおり
- MacBook(Late 2009以降)
- MacBook Pro(Mid 2010以降)
- MacBook Air(Late 2010以降)
- Mac mini(Mid 2010以降)
- iMac(Late 2009以降)
- Mac Pro(Mid 2010以降)
順当に行けば、今年のアップデートで出る macOS 10.14 では MacBook Pro 2011 は対応外になる可能性が高いです。
今回、苦労してアップデートしてみたろころで活用できる期間はあと僅かでしょう。
前にこの MacBook Pro を使っていたときには、仕事で Windows 系のアプリを使う必要があったり、昔から使っていた家計簿アプリや画像編集ソフトを Windows 環境で使いたかったために、 Parallels という仮想環境アプリ上で Windows を動かしていました。
しかし、この仮想環境を使うと動作が重くなったり、最初に書いたような突然のシャットダウンがあったりして Mac から Windows パソコンに買い替えた記憶があります。
Mac は新しいものが出たらすぐに買って、賞味期限のすぎる前に古いものを下取りにして新しいものを買い替え続けないとコストパフォーマンスが悪そうです。
どこまでお金が続くかわからない状態で手を出すのはちょっと考えものだなと感じました。
とりあえず、今回アップデートした MacBook Pro は最終バージョンまでのセットアップ完了後は現在の Windows パソコンのサブサブパソコンとして保存しておこうと思います。
さて、次は何を買いましょうか。
貴重な用法をありがとうございます。
最近、中古でMacBookPro13Late2011を購入してアプリのインストールが出来なくて困っていました。原因は、OSが古かったからです。この記事がたいへんためになりました。
有難うございます。
大内雅司さん、コメントを残してくださってありがとうございます。
OSが古いとアプリがインストールできないのは困りましたね。
Windowsパソコンだと多少OSが古くても、フリーウェアなどが多数公開されており限定的な用途においては長期間使えるような気がします。
一方、現在はネットで繋がっているのが当たり前になってきておりOSの脆弱性の問題もありますので、最新のOSに対応させていこうとするとMacは定期的に買い替えが必要になると思います。
金の切れ目がAppleとの切れ目になりそうです。