私のドコモ契約は2017年11月にしたので、無料解約月は2019年11月から2020年1月までの3か月間です。
私は現在、ドコモ契約のSIMを2枚持っています。
2月まではnuroモバイルの音声契約を持っていましたが解約しました。
nuroモバイル解約後、新しいMVNOの契約はしないつもりでいましたが、何か新しいものに手を出したいとSIMの情報を調べていました。
そして試してみたのが今回のUQ mobileです。
UQ mobileはMVNOといってもKDDIが株主であり、その通信速度には定評があります。
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1786.html
目次
UQ mobileを試すには
UQ mobileを試す際には以下のリンク先からとなります。
https://www.uqwimax.jp/mobile/beginner/tryuqmobile/
お試しに必要なのはクレジットカード、連絡先メールアドレス、SMS対応の電話番号です。
私は2019年3月22日(金曜日)の11時頃に申し込みをしました。
そして、その日の夕方には発送され、翌3月23日(土曜日)の午前中に自宅に届きました。
届いたものは以下のようなバッグに入っています。
内容はSIM本体、返却方法やセットアップ方法が書かれた厚紙、返送用送り状、チラシの4点。
返却する方法は佐川急便に電話をかけて、家まで来てもらうのが良さそうです。
試してみた端末
HUAWEI Mate 10 Pro、Pixel 2、Pixel 3、シンガポール版iPhone XSです。
この中で唯一、通信ができなかったのはPixel 2です。
APNの問題ではなく、そもそも電波が受信できませんでした。
2019年3月25日追記開始>
下記記事の方法でPixel 2でも通信ができました。
https://yuzakasota.com/20190325-how-to-use-uq-mobile-sim-with-pixel2/
<追記終了
APN設定方法
Android端末ではAPN設定が必要なものと、あらかじめプリセットされたものが使えた端末があります。
上記の端末の中ではMate 10 Proは最初からUQ mobileが選択された状態で表示されました。
Pixel 3は動作確認済み端末ですが、APN設定は自分で入力する必要がありました。
名前 | UQ mobile(自由に入力して可) |
APN | uqmobile.jp |
ユーザー名 | uq@uqmobile.jp |
パスワード | uq |
認証タイプ | CHAP |
APNタイプ | default,mms,supl,hipri,dun |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
iPhone XSではAPNプロファイルのインストールが必要です。
配布先は以下のリンクをご覧ください。
https://www.uqwimax.jp/mobile/support/guide/apn/ios2.html
通信速度
Mate 10 Pro(14時台)
下り10.3から19.9Mbps
Pixel 3(15時台)
下り8.8から13.1Mbps
Pixel 3(15時台)低速200kbps上限モード
下り0.16Mbps(163kbps)から0.20Mbps(204kbps)
Pixel 3(18時台)
下り10.3から12.8Mbps
iPhone XS(22時台)
下り23.6から25.7Mbps
Pixel 3(22時台)
下り21.7から25.7Mbps
Pixel 3(5時台)
下り4.72から14.9Mbps
Pixel 3(5時台)低速200kbps上限モード
下り0.13(133kbps)から0.20Mbps(204kbps)
Pixel 3(6時台)外出先にて
下り110Mbps
iPhone XS(6時台)
下り38.7Mbps
外出先というのは、牛丼屋店内にて行いました。
おそらく使っている人が少ない地域だったからか、キャリアアグリゲーションの効果でスピードが出たんだと思いますが、スマホのスピードテストで100Mbpsを超えたのは今回が初めてです。
同じ時間帯にドコモのspモード接続でiPhone XSからもスピードテストを行いましたが、こちらも下り99.8Mbps出ていました。
気になる点
Pingの値が大きい
UQ mobileの計測を何度も行ってみたのですが、Pingの値が140ms台というのが多かったです。これは計測するサーバーの設置場所にもよると思うのですが、ドコモでは30ms台が多かったです。
最新のiOS端末ではAPNプロファイルを入れる必要がある
UQ mobileが取り扱っているiPhone 7までの端末ではAPN設定は不要ですが、iPhone 8以降からはプロファイルを別にインストールする必要があります。
プロファイルをインストールするためにはWi-Fi環境が必要です。
自宅にスマホ以外のネットワーク環境を持っていない方や海外で現地のSIMを使って、日本に戻ってきてSIMを差し替えた場合、状況によってはしばらく通信ができないことになります。
iOS端末のTry UQ mobileでは低速モードを試すことができない
Try UQ mobileで高速から低速へモードを変更するためには以下のアプリをインストールする必要があります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.uqmobile.tryuqmobileportalapp&hl=ja
本契約を行なった後であれば以下のアプリを使うことができます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.uqmobile.uqmobileportalapp
本契約後はIDやパスワードを設定し使うことができるのでしょうが、お試しの場合はそういったものが無いために専用バージョンを使う必要があるのです。
専用バージョンは電話番号による認証が行われているため、Try UQ mobileで送られてきたSIMが入っていない端末ではアプリが使用できません。
そして、iOS版ではそのお試し専用バージョンが提供されていません。
結果的にiOS端末では低速モードを体験することができません。
私はAndroid端末にSIMを入れて低速モードに切り替えてから、iPhoneにSIMを入れて低速モードを体験しました。
iOSでアプリがSIMカードの電話番号情報を取得する方法が無いのであれば、今後もお試しバージョン用のアプリが用意されることは無いと思います。
良かった点
速度が速い
土曜と日曜の時間帯にしかまだ速度を測っていませんが、十分な速度が出ています。
iPhone XSでもテザリングが可能
Try UQ mobileで貸し出されるSIMは音声通話のできない通信専用SIMですが、iPhoneでもテザリングが可能でした。
公式サイトには「データ専用プランをご契約の場合は、テザリング機能はご利用頂けません。」と書いてあるのですが、今回送られてきたものとは別のものなのでしょうか。
YouTubeは最低画質なら低速モードでも見られる
YouTubeは低速モードの場合、144pなら見ることができそうでした。
240p以上になると、時々読み込み待ちの時間が入ります。
Apple Musicも聴くことができる低速モード
Apple Musicを低速モード(上限200kbps)で聞く場合、曲を検索してタップしてから実際に再生が開始されるまで長い時で30秒くらい待つ必要がありました。
一度、再生が始まるとほとんど途切れることはありません。
ラジオ感覚で選曲はアプリに任せておけば、キャッシュを貯めてくれることでしょう。
これはTry UQ mobileで送られてくるSIMが「データ高速プラン」(低速モード最大200kbps)ということも原因の一つだと思います。
おそらく、大勢の人は無料通話分の付いた「おしゃべりプラン」や「ぴったりプラン」を選ぶと思います。そちらであれば低速モード時最大300kbpsとなりますので、読み込み待ちの時間は少なくなると思います。
その代わり、無料通話の付いたプランは2年縛りとなります。(「データ高速プラン」は1年縛り)そして、2年目から割引がなくなったり、使える通信量や通話料を増やすオプションの無料キャンペーンが終了します。
このあたりは良くも悪くもキャリア契約と同じだなと思います。
ずっとUQ mobileでいくという方で通信や通話料が基本契約の範囲内であれば問題ないんでしょうけどね。
結論
iPhone 7までのiPhoneや国内正規販売版Android端末を使う分には、縛りが1年のみの「データ高速+音声プラン」がシンプルで良いと思います。
通話や通信量が基本契約の範囲内に収まり、2年間はMNPしないという場合は「おしゃべりプラン」や「ぴったりプラン」で良いでしょう。
常に最新の端末や海外版の端末を使いたいという場合には、設定プロファイルのインストールが必要なiOS端末やauのVoLTE対応を考えなければならない点でUQ mobileやau系のMVNOは使いにくいと思います。
私は現在のドコモ契約が今年の11月まで割引が続きますので、今後の「分離プラン」がどのようになるのか見てから動こうと思います。