MacBook Proのキーボード故障を体験して伝えたいこと

私が使用しているパソコンは2018年に購入したMacBook Pro(2017年モデル)です。
先日、パソコンで文字を入力している時にスペースキーの右側を押すと反応がおかしいことに気がつきました。

私のMacBook Proに起きた症状

通常、キーを押すと沈み込む感触があるのですが、このスペースキーの右側は既に沈み込んだような感触になっております。
一応、スペースキーの左側の方を押せば、普通に沈み込んでスペースを入力したり、文字を変換することができるのですが、やはり普段使っていない使い方をするのは不便です。

知っている人は知っていると思いますが、MacBook Proのキーボードに関してはあまり評判が良くありません。
2016年のMacBook Proからバタフライ式のキーボードが採用されているのですが、キー入力の取りこぼしや二重入力といった問題が起きているのです。

そしてそれは2019年モデルのMacBook Proであっても下記のキーボード修理プログラムの対象になっています。

https://support.apple.com/ja-jp/keyboard-service-program-for-mac-notebooks

私は上記リンク先の情報を以前に取得していたので、私のMacBook Proで起こっている現象もこれに該当するのではないかと考えました。

そこで早速、Appleのサポートに連絡をしてみました。

MacBookシリーズのキーボード不良に対する修理方法

連絡方法は上記のリンク先にもありますがAppleサポートから電話をかけてもらう方法です。
私の場合、ネットから電話予約をした後、1分以内に電話がかかってきました。

電話では自分の名前、連絡の取れる電話番号、メールアドレス、Apple IDなどを訊ねられました。

その後、症状などを話し、持ち込み修理か引き取り修理の選択を求められます。
私の場合、近くにAppleの修理をしてくれる店がなかったので引き取り修理を依頼しました。

引き取り日は最短で翌日。
修理は土日は休みになるので、1週間くらいはみて欲しいと言われました。(実際には土曜日に修理がされました)

修理の際にはストレージは消えるものとして準備をすること

さて、修理をしてもらうことにしたものの、パソコンの中に入っているデータはどうなるのでしょう?
サポートにたずねると、「データの保証はできないのでバックアップをとってほしい」と言われます。

SSDのバックアップにはSSDを

引き取り修理を依頼した後にデータのバックアップを始めました。
私が使っているMacBook Proはストレージの容量が2TBのモデルです。
空き容量は1TB以上あります。

私は1TBの外付けSSDを持っていたのでこれにデータをバックアップを取ればいいと考えていました。

Time Machineを使ってのバックアップには本体容量と同サイズ以上の外付けSSDが必要

ところが、Time Machineでバックアップを取ろうとすると1.4TB以上の空き容量が必要ですと表示され1TBのSSDでは容量が足りないことがわかりました。

Time MachineでのバックアップはMacの環境を完全に元の状態に戻すことができるので便利です。
しかし、それゆえバックアップをするにはそれなりの容量が必要になります。

なんとか1TBのSSDにバックアップできないかと、Macを購入してから一度も空にしたことのなかったゴミ箱の中身を完全に削除してみたものの必要な容量は1TBに収まりません。
そのほか、消しても良さそうなダウンロードファイルやアプリを削除したものの、結局1TBに収めることはできませんでした。

修理にかかった日数

Appleのサポートに電話をかけたのが2019年9月24日(木曜日)の13:30。
1TBの外付けSSDをTime Machine用に初期化を開始したのが14時すぎ。
Time Machineではバックアップメディアを暗号化するのが標準設定となっておりました。
そのため初期化後にSSDの暗号化が始まり、その暗号化が2時間以上たっても終りません。
途中で進行状況のバーが止まっているように感じて、Macの再起動をしたので余計に時間がかかったと思います。

しまいには暗号化が終わったものの先ほど言ったようにバックアップ用の容量が不足していると言われて1TBの外付けSSDへのバックアップを中断。(せめて、暗号化を始める前に注意表示をして欲しかったです)

私は普段のバックアップにAirMac Time Capsuleを使っています。
こちらの容量は3TB。
外付けSSDを使わなくても、既にバックアップは取ってあるのです。

しかし、AirMac Time CapsuleとMacBook Proとの接続は無線LAN。
数GBのファイルのバックアップや復元ならともかく、1TB近くのファイルの復元には何日かかるかわかりません。

AirMac Time Capsuleでのバックアップは3GBでも15分もかかります
AirMac Time Capsuleでのバックアップは3GBでも15分もかかります

最終的に2TBの外付けSSDを買ってきました。(17時過ぎ)

それから、その外付けSSDをTime Machine用に初期化と暗号化を始めたのですが、これも5時間以上かかりました。(暗号化しなければ、すぐにバックアップに入ったかもしれません。先にも書いたようにTime Machineの標準設定が暗号化ありの状態だったので、暗号化をしました。)

暗号化が終了し、実際にSSDにバックアップが開始したのは23時過ぎだったと思います。

翌日の9時以降お昼までが集配業者が訪れる時間です。
最悪の場合、バックアップが終わるまで引き取り時間を伸ばしてもらおうと思いつつ眠りにつきました。

浅い眠りを繰り返し、朝早くに目覚めてMacを確認してみるとバックアップが完了していました。

外付けSSDへのバックアップは116GBが約34分
外付けSSDへのバックアップは116GBが約34分

バックアップ用の外付けSSDは2TBの容量中、空き容量が1.31TBの表示が出ていました。
つまりTime Machineのバックアップで使用された容量は約700GBということになります。

この容量なら2TBのSSDをわざわざ買ってこなくても1TBで足りたんじゃないかと思いますが、昨日、試した時には確かに1.4TBの空き容量が必要と表示されていました。

とりあえず、Time Machineでバックアップが取れ、あとは引き取り業者が来るのを待つばかり。

その間に、MacBook Proが手元にない間使うパソコンのセットアップを開始しました。

昔使っていたパソコンを修理期間中に使おうと思ってもアップデートに時間がかかる

使うパソコンはMacBook Proを購入した際に片付けていたWindowsパソコン。
SSDの速度に慣れてしまったせいか、パソコンやアプリの起動にすごく時間がかかります。

WindowsパソコンのOSはWindows 10ですが2年近くアップデートを行っていなかったため、大量のアップデートを行うことになりました。

修理にかかった時間

集配業者(私の場合はクロネコヤマトでした)がMacを引き取りに来たのが2019年9月27日(金曜日)のお昼頃。

翌9月28日(土曜日)8:30過ぎにAppleから製品受領のメール。
同日18:00過ぎに修理完了のメールが届きました。

そして翌日9月29日(日曜日)の9:00過ぎに修理済みのMacが自宅に送付されてきました。

正直なところ、1週間はMacが使えないと思っていただけにこのスピードには驚きました。

修理内容

Macと共に入ってきた修理報告書には以下のような記載がされていました。

ご申告頂いた症状を確認しましたので、リペアエクステンションプログラムに基づきまして、トップケース(キーボード、バッテリー一体型)を交換いたしました。

スペースキー一つのみの交換もありうると思っていたのですが、キーボード全体とパームレスト部分などを含めたトップケースといわれる部分、そしてバッテリーが交換されたようです。

Macのシステムレポートを見てみると確かにバッテリの充放電回数が2回になっていました。
(下記のスクリーンショットは修理から戻ってきて、数日使った後なので3回になっています)

キーボードの修理を出したらバッテリーも新品になりました
キーボードの修理を出したらバッテリーも新品になりました

心配していたストレージの中身は送付した時のままになっていました。
何時間もかけてバックアップを取りましたが、今回は出番はありませんでした。

MacBookシリーズを使っている方に伝えたい3つのこと

今回のことを踏まえまして、MacBookシリーズをお使いの方にお伝えしたい点が3つあります。

キーボードの不具合に出会ったら自分のMacBookが修理対象機種になっているかを確認し、該当する場合には早めに修理に出すこと

キーボードの修理プログラムは2015年発売のMacBookが最も古い対象機種で期限は2019年。つまり今年です。

バックアップを常に心がけること

私はAirMac Time Capsuleにバックアップがあるからいいやと思っていましたが、実際に復元する時の時間を考えると最低限外付けのHDD。最善はSSDになると思います。

クラウドストレージを活用しておくこと

私はDropboxにドキュメントファイルを保存しています。
そのため、Macがない時にWindowsパソコンからドキュメントファイルを変更する場合には物理メディアを介することはありませんでした。

今回私は手持ちの1TBの外付けSSDにバックアップを取ろうとMac本体のストレージ内をだいぶ削除してしまいました。
結局それは無駄骨に終わったわけですが、また不具合が起きた時、画面表示ができなければ故障してからバックアップを取ることはできません。

またクラウドストレージを利用していたとしても、固定回線のスピードが遅ければまっさらになったパソコンに再度データをダウンロード(同期)するにはとても時間がかかります。

この記事が読まれる時、パソコンが正常に動作しているのであれば上記3点を確認し、対策が取れていない部分については見直してみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください