MacBook Pro 2017 キーボードとタッチバーの修理をしました

私が2017年モデルのMacBook Proから2023年モデルのMacBook Proに買い替えて早1か月が経ちました。

買い替えた当初は移行できなかったデータや動作確認の為にと思い、2017年モデルも出しっぱなしにしておいたのですが、そろそろ2023年モデル一本でいけそうだと思いました。
そこで2017年モデルは片付けておこうと思ったのですが、禿げてしまったキーボードトップ、チャタリングを起こすキー、点滅を繰り返すタッチバー。
これらの不具合を放置したまま片付けておいてもいざという時に使い物にならないのではないかと思い、アップルのサポートに修理について問い合わせをしてみました。

結果、修理を依頼し、修理が完了しましたのでその経過について記録しておきます。

MacBookシリーズにはキーボードの不具合がある

MacBook、MacBook Air、MacBook Proシリーズの一部にはAppleも認めている不具合があります。

https://support.apple.com/ja-jp/keyboard-service-program-for-mac-notebooks

およそ2015年から2019年製のMacBook、MacBook Air、MacBook Proシリーズです。

この不具合修理については無償修理となる期限が決められております。

本プログラムは、対象となる MacBook、MacBook Air、MacBook Pro に対し、その最初の小売販売日から 4 年間適用されます。

私が使用していたMacBook Pro 2017年モデルを購入した時期は2018年6月18日でしたが、発売開始日はそのおよそ1年前2017年6月8日。(ちなみに2018年モデルが発売開始されたのは2018年7月1日)

つまり2017年モデルのMacBook Proについてキーボードの無償修理を受けられるのは2021年6月8日まででした。

ちなみに私のMacBook Proは2019年にスペースキーの右側が沈み込んだような感触となり一度キーボードの交換をしています。
この時は先述の無償修理プログラム対象として修理してもらいました。

MacBook Proのキーボード故障を体験して伝えたいこと

今回のキーボードのチャタリングについて気がついたのは2022年9月頃だったと思います。(下記記事の中でチャタリングについて触れています)

Pixel 6 Pro、Pixel 4aに2022年9月分のセキュリティアップデート

つまり私のMacが2018年モデルだったとしても無償修理の対象にはならなかった可能性があります。

ちなみにこの修理プログラムの対象となる最終モデル2019年MacBook Proの発売開始日は2019年5月21日。
その4年後ですから今年2023年5月までに該当の不具合がある方は急いで修理手続きをとった方が良いと思います。

タッチバーの点滅

今回の修理ではキーボードのチャタリング(同じ文字が複数回入力されてしまう現象)の他にタッチバーが点滅する不具合についても依頼しました。

タッチバーがスリープ(なんの機能も割り振られていない状態)になると点滅を繰り返す不具合
タッチバーがスリープ(なんの機能も割り振られていない状態)になると点滅を繰り返す不具合

これは新しく届いた2023年モデルのMacBook Proを使っている間、2017年モデルは殆ど電源を入れていなかったからか、修理依頼をした時点では点滅の現象が確認できなかったのですが、合わせてサポート担当に説明を行なっておきました。

修理依頼から手元に戻るまでの流れ

修理依頼(2023年3月10日(金曜日)9時過ぎ)

Webで「Mac サポート」と検索し、Appleのサポートに電話予約をするとAppleから電話がかかってきます。

症状の説明を行い、修理プログラムの対象とならないこと、修理費用目安、修理方法について説明を受けます。

集荷(2023年3月11日(土曜日)午前中)

修理依頼をする際、最短での集荷が翌日の午前中である旨、説明を受け、そのまま依頼しました。

私の場合は近くに持ち込み修理を受けられるApple Storeや正規サービスプロバイダがなかったため、集荷業者に自宅まで引き取りに来てもらう方法を取りました。

引き取り業者はクロネコヤマト。
引き渡すものはMac本体のみ。
ログインアカウントは管理者権限のテストユーザーアカウントを作って、私自身のアカウントはログアウトしてシャットダウンしておきました。

配達(2023年3月12日(日曜日)7時過ぎ)

修理依頼の際に修理にかかる日数を確認した時には「5営業日から7営業日」と言われておりました。
そのため、日曜日は修理センターも休みで受け取りされることはないと思っていたのですが、翌朝には受け取りが完了しておりました。

修理完了、発送(2023年3月12日(日曜日)17時頃)

これが驚いた点です。
修理完了には1週間くらいかかると思っていましたが、当日中に修理を終え、発送された旨のメールが14時過ぎには届きました。

修理済み品、到着(2023年3月13日(月曜日)午前中)

返送もクロネコヤマトです。
発送した旨のメールに荷物番号があったので最短で受領できる日時を配達時間に指定しました。

費用、明細

今回の修理にかかった費用は88,000円+消費税8,800円。
合計96,800円となっております。

昨年9月に問い合わせたときも9万円くらいと言われていました。
今回は修理依頼をする際にAppleからメールを送られ、メールにあるリンクからクレジットカード情報を入力し、決済をした上で修理依頼完了となっております。

修理担当者の見立てによっては追加費用がかかる場合もあるということでしたが、本日届いた納品書の金額は見積書と同じ額でした。

また、修理済み品と一緒にファイルに入った修理明細の内容は以下のような記載がありました。

交換した部品のリスト
交換した部品のリスト

これを見るとキーボード、トラックパッドの他にディスプレイ、I/Oボードも交換されていることがわかります。

また、2019年にスペースキーが不具合を起こした時と同じくバッテリーも交換されています。

修理に出す前は「充放電回数81回」でした
修理に出す前は「充放電回数81回」でした

I/Oボード交換について思い当たる点としては、私が使っているトラックボールはApple純正のUSB-C Digital AV Multiportアダプタを介しているのですが、たまに認識をせず、Macの違うUSBポートに差し替えると認識したことがあります。

もしかすると、この認識不良もポートの不具合のせいだったのかもしれません。
今日届いたMacのポートは心なしかアダプタの差し心地がキツくなった気がします。

Appleのサポートは素晴らしい

2019年のスペースキーの不具合時も修理にかかった日数は中1日です。(金曜発送、土曜到着・修理完了、日曜受け取り)

今回は無償修理とはならず、修理費用も10万円近くと新しいパソコンを買えるくらいの費用がかかっています。

それでもこの修理スピードとサポート対応の良さはAppleならではだと思います。

キーボードは新品となりチャタリングは起きず、タッチバーの点滅も今の時点では確認できていません。

キーボードのタイピング感覚は2023年モデルに慣れてしまったため、以前との比較ができないのですが、2017年モデルはストロークが浅くカタカタ。2023年モデルは少しストロークが深くスカスカといった感じです。

惜しい点

交換した部品の保証期間が90日間

今回修理したMacBook Pro2017年モデルは既にApple Careの保証期間も無く、今回交換した部品についてのみ90日間の保証となります。

ただ、10万円近く出して修理したものの、たとえば4か月目に同じ不具合が起きたらまた10万円近く費用がかかることになります。

CPUやGPUの性能上はM1 CPUを使ったMacの方が上ですので、10万円近くお金をかけて修理する人は少ないかもしれません。

Appleには交換修理した部品の保証期間を最低でも1年にしてほしいと思っています。

1か月ぶりに日本語JISキーボードを使ってみて

私は先月2023年モデルのMacBook Pro購入からUS配列のキーボードを使っています。

正直なところ、かなと英数をワンタッチで切り替えることのできるJISキーボードが懐かしく思っていました。

しかし、この記事を日本語JISキーボードを使って打っていて以前の感覚に戻れていません。「command」キーを押そうとして「英数」キーを押してしまいます。
体が日本語JIS、US配列、どちらにも中途半端な状態なのだと思います。

もし、見栄えだけでUSキーボードを選ぼうとしている方はこれまで通り日本語JISキーボードを使い続けた方が良いでしょう。

特に仕事などでMacを使えないと困る場合、日本語JISキーボード配列のMacであれば店頭ですぐに購入できます。
また、安くMacを使いたいという場合もAppleのオンラインストアには整備済製品が売られております。

これらは十中八九、日本語JISキーボードです。

US配列を選ぼうとすると確実に納期が遅くなります。

終わりに

2023年M2 MaxモデルのMacBook Proと2017年Intel Core i7のMacBook Proを一時的に並べて起動時間を調べたり、本体スピーカーでの音楽を聴き比べてみました。

起動時間は2017年モデル49秒、2023年モデル18秒。
本体スピーカーで聴く音楽も以前は外付けスピーカーが不要と思えるくらい2017年モデルでも満足していましたが、2023年モデルと聞き比べるとよく言えばスッキリとした音に感じ、一方2023年モデルでは低音が豊かに鳴っているように感じます。

あと、昨年2017年モデルは夏場にブログ記事を書いているとパームレストが熱く感じていました。
今、この記事を書いている時点では少しぬるいくらいです。

とりあえず、この2017年モデルは2023年モデルのバックアップとして活用していきたいと思います。

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