2023年7月26日(水曜日)。
私がしばらくメイン回線としてiPhoneに入れて使っていたSIMをドコモから楽天モバイルにMNPしました。
今回はその経緯を書き残したいと思います。
目次
私がドコモから楽天モバイルにMNPした3つの理由
物価高騰
私がこれまでメイン回線として使ってきたのはドコモ(本家)です。
過去の記事を見返すとこのドコモ契約は2021年4月22日に日本通信からahamoにMNPしたのが始まりです。
ahamoからドコモ(本家)に契約変更をしたのは2021年11月のことでした。
回線自体に不満はなかったのですが、月に1GBの契約で割引なしだと約3,000円かかります。(5Gギガライト)
昨今の物価高騰の中、節約するとなると一番取り組みやすいのが通信費です。
これまでは家族間通話無料のために維持してきたのですが、やはり月に1GBではWi-Fiのないところで思うように通信を使えないのがネックでした。
ドコモが繋がりにくくなっている
これは私の環境ではなく家族の一部での問題です。
報道で「ドコモの通信が遅い、繋がりにくい」という記事を見たことがあります。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2304/27/news103.html
私が現地に行って確認したわけではないのですが、その家族の住む地域が5Gと4Gのエリア境になっていることはエリアマップから確認しました。
一応、端末のネットワークモードの設定を5Gを含む自動設定から4G以下の自動設定に変更してみるようにアドバイスしましたが、キャリア変更も考えているとのことでした。
Rakuten最強プランに興味があった
今回のMNPは主にこれが目的です。
プラン名こそ「最強」とされていますが、実質はそれほど変わっていないというネットの声も聞いています。
しかし、現在と同じ約3,000円で通話や通信が使い放題というのは魅力的です。
私の場合はこれまで月1GBの通信量を超えることは殆どありませんでした。
また通話も家族内が殆どでたまに問い合わせや予約の電話をするときには日本通信(通話が30秒11円とキャリアの半額)の契約SIMから電話をかけていました。
そんなわけで楽天モバイルにMNPすることにしたのでした。
MNPが完了するまでにかかった日数
2023年7月25日(火曜日)
9:45
[楽天モバイル]お申し込み完了のお知らせ
SIMをeSIMで申し込めば当日中にMNPが完了しますが、他の端末へSIMを差し替えることも考慮し物理SIMで申し込みました。
なお、申し込みはiPhoneのブラウザから行い、申し込み途中に免許証や自分の顔を撮影するeKYCという方法で行いました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/verify/ekyc/
また、MNPに際しては以前は移転元からMNP予約番号の発行を受けてから行いましたが、今回は「MNPワンストップ」という方式で行いました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/mnp/
手続きとしては移転元からMNP予約番号を取得する必要はありませんが、移転しようとしている人の意思確認のため、移転元サイトでの手続きが途中に入ります。
そのため、予約番号の失効という心配はせずに済みますが、手続きにかかる時間は以前とあまり変わりませんでした。
21:44
【楽天モバイル】発送完了のお知らせ
この時間になり、ようやく運送業者の伝票番号が書かれたメールが届きました。
2023年7月26日(水曜日)
午前中
宅配業者からSIMの入ったパッケージを受領。
my楽天モバイルサイトから「MNP転入を開始する」をタップ。
タップをしてから1分ほどでドコモSIMが圏外表示となり、SIMを入れ替え、10分後には楽天モバイルで通信ができることを確認しました。
通信速度
以前、楽天モバイルを0円で使えていた時にも計測しましたが、スピード自体は(我が家の環境では)ドコモの方が早いです。
我が家は固定回線(光)を引いておらずドコモのhome 5G(モバイルネットワーク回線)を使っています。
そのため、ドコモで障害が起きるとパソコンでの作業ができなくなります。
これまではWi-Fiもドコモ回線、メインスマホもドコモ回線でしたので多少速度が遅くとも固定料金で通信が使い放題なのは安心感が増します。
楽天モバイルのサポート体制には不満
ドコモはサポートの電話が繋がりやすく、応対も素晴らしいものでした。
楽天モバイルは本日、MNPしたばかりですがmy楽天モバイルのサイト内で今回MNPした回線の利用状況が反映されておりませんでした。
そのため、サポートページを探してみたのですが不明。
チャットで問い合わせをしたものの2時間近く放置されました。
しかもこのチャット、楽天側から返答があった際、こちら側の応答がなければチャットを終了させられてしまいます。
パソコンの前で30分ほど待ってみたものの返答がないため、並行してサポートの電話にもかけました。
こちらも「混雑しており15分以上お待ちいただくこととなります」のアナウンス。
幸いなことはこのサポートの電話番号が0570(ナビダイヤル)ではなかったことです。
楽天モバイルの無料通話アプリRakuten Linkが早速活躍しました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/rakuten-link/
Rakuten LinkはAndroidスマホの方が扱いやすい
iOS版のRakuten Linkアプリは2021年7月6日に仕様が変更されました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/information/news/service/647/
以前はかかってきた電話はRakuten Linkアプリで着信していました。
これの悪い点はApple Watchで着信に気付けないことです。
仕様変更後はiOS標準の電話アプリで着信するようになり、Apple Watchで着信を受けたり、通話することが可能となりました。
一方、標準の電話アプリの着信履歴から意識せずにかけてしまうと、Rakuten Linkアプリを使わないことになるため、通常(30秒22円)の通話料がかかってしまいます。
対策としては、着信履歴から直接かけずに丸に「i」のインフォメーションマークをタップ。
個別の連絡先画面から「受話器」マークを長押し、「>Link」をタップすれば電話番号をコピーしてRakuten Linkアプリにペーストしてかけ直すよりは楽に電話をかけることができます。
Rakuten Linkでの発信が非通知になる問題
以前、私が楽天モバイルを契約していた時にはXiaomi製端末固有の問題だと思っていたのですが、いつの間にか非通知で発信される条件が増えていました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001428/
デュアルSIM対応製品にて、モバイルデータ通信、通話/音声回線に利用するSIMを楽天モバイル以外のSIMに設定している場合
特に酷いのが上記の仕様。
楽天モバイルはプラチナバンドを持たないため、圏外対策用としてデュアルSIM運用する方も多いと思います。
楽天モバイルが圏外の場合、もう一方のSIMをオンにして通信できたとしても楽天モバイルの電話番号には着信できません。
ここまではわかります。
デュアルSIMで楽天モバイル以外のSIMで通信をする設定のまま、楽天モバイルの圏内に戻ったとします。
ここで「圏内に戻った。さあ、電話しよう」と電話をかけた場合、現在の仕様だと相手に非通知でかかってしまうことになります。
非通知の電話を受けてくれる人はどれくらいいるでしょう。
少なくとも以前は(特にAndroidスマホであれば)他社SIMで通信ができればRakuten Linkアプリを使い楽天モバイルの電話番号を通知して電話をかけることができたと思います。
楽天モバイルとしては、無料通話のためにRakuten Linkアプリを使うのではなく通信も楽天モバイルの回線を使って欲しいということだと思います。
このあたりは自分の生活環境で楽天モバイルが圏外になる場所がどれくらいあるのか、使用しながら情報を集めたいと思います。
楽天モバイルの良いところ
期間限定ポイントを支払いに利用することができる
楽天のポイントは期間限定ポイントで付与されることが多いと思います。
私はiPhoneでサブスクリプション契約をしているものがありますので、Appleギフトカードを購入時に期間限定ポイントを消費しています。
楽天モバイルでは毎月の利用料金支払いに楽天ポイントを使用することができますので、失効させてしまったり、余計な買い物をする必要がなくなると思います。
留守番電話がオプション料金無しで使える
Androidスマホ(特にキャリア版)を使っていると便利に感じるのが、留守番電話(伝言メモ)機能です。
私はサブスマホでは伝言メモ機能をオンにしてあります。
サブスマホの電話番号は公開していないので、かかってくる電話のほとんどは前の電話番号の持ち主だと思ってかけているのだと思います。
iPhoneの場合は本体に伝言メモの機能はありません。
私がメイン端末にiPhoneを使うようになったのはここ数年のことです。それまではAndroidスマホをメインに使っていました。
何かの連絡を受ける際、常に電話に出られるとは限りません。
Androidスマホでは伝言メモ機能をオンにしていましたが、iPhoneではキャリアの留守番電話機能を使わないと大事な電話を逃すことがあります。
そこで折り返しの電話をするとなれば通話料が30秒22円かかります。
楽天モバイルはキャリアの留守番電話機能が無料で使えます。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/voice-mail/
ahamoやpovoでは留守番電話サービスはありません。
LINEMOは2022年10月4日から月額220円のオプションサービスとして利用できるようになりました。
https://www.linemo.jp/service/answering_pack/
注意しなくてはいけないのは、留守電のメッセージを聞く際にはRakuten Linkアプリを使って再生するということです。
通話と通信無制限の安心感
これまでフリーダイヤルのないところに電話で問い合わせをした際、オペレータが出るまで時間が長いと通話料が気になっていました。
また、散歩の途中、ふと音楽を聴きたくなってApple Musicを開いたものの通信制限をかけていたことに気づき、制限を解除。
後から見てみたら、思っていた以上に通信量が多かったりしていたことがありました。
今後はこれまでとほぼ同じ料金で通話と通信がし放題というのはメリットです。
不安なところ
過去に楽天モバイルを契約していたことがありましたが、メイン端末に入れて使うのは今回が初めてです。
ここ1年内の私の行動範囲では圏外になる場所は無さそうですが、通信ができないと困るという方の場合、povoなど普段月額基本料がかからない契約SIMも入れておいた方がいいと思います。
楽天モバイルは生き残れるか
携帯3大キャリアの料金体系に風穴を開けた楽天の功績は大きいと思います。
一方、楽天モバイルが負担となって楽天グループの足を引っ張っています。
囲い込みの後には改悪があるのが常です。
そういう面では楽天モバイルが改悪されるより、改善することの方が多いと思ってしばらくは使っていきたいと思います。
最後に
これから楽天モバイルを試してみようと思っていらっしゃる方は、一度キャンペーンページを確認してから申し込みをするようにしてください。
私は以前に楽天モバイルを契約していたことがあったので、キャンペーンは対象外だと思って何も見ずに申し込んでしまったのですが、キャンペーンにエントリーしていれば適用されそうなものがありました。
悔しいです。