今月は iPhone SE に入れていた SIM を HUAWEI P9 に入れて使っています。
というのも、 HUAWEI P9 には 2017年6月27日 からソフトウェア・アップデートのお知らせが来ているのです。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/hw-u_041576.htm
提供開始日は 2017年6月27日 16時以降、約1か月間で順次アップデートが降ってくることになっています。
そんなわけで、6月27日から毎日のようにアップデートの更新を確認しているのですが、私の端末にはまだアップデートは降ってきていません。
そうこうしているうちに、私の Nexus 5X に毎月恒例のセキュリティパッチ更新が来ました。
今日はその経過を記しておきたいと思います。
目次
アップデート通知
アップデート用のファイルサイズは 38.8 MB 。
このファイルサイズですと、機能の追加や修正は見込めず、本当にセキュリティパッチのみだと思われます。

脆弱性の詳細
脆弱性の詳細に関しては、下記リンク先をご確認ください。
本日 2017年7月6日 現在では、英文のみの情報となっていますが、数日過ぎれば日本語での情報も公開されるはずです。
内容に関しては、 Google 翻訳を通すと特に不自然な日本語にもなっていないので、理解できるかと思います。
https://source.android.com/security/bulletin/2017-07-01
アップデート前
端末の状態
Android バージョン 7.1.2
Android セキュリティパッチレベル 2017年6月5日
ビルド番号 N2G47W

アップデート後
端末の状態
Android バージョン 7.1.2
Android セキュリティパッチレベル 2017年7月5日
ビルド番号 N2G47Z

ストレージ容量内訳
ひさしぶりにストレージ容量の内訳を晒しておきます。
Nexus 5X はストレージ 32 GB のモデルですが、端末からみると 29.12 GB と表示されています。
差分の 2.88 GB はどこにいってしまったのでしょう?
この取り扱いは端末メーカーによって異なります。
システムが使用する領域を 32 GB から差し引いているメーカーもありますし、 32 GB と表示するメーカーもあります。
Nexus 5X の場合は、「システム 4.24 GB 」と表示されているので、それ以外にも別途ユーザーが使えない領域を確保しているものと思われます。


メモリ使用状況
過去3時間、といっても、セキュリティ更新のためだけに端末を起動し、溜まっていたアプリのアップデート後にセキュリティアップデート。そして再起動後の平均メモリ使用状況です。

実行中のサービス
これらをみると特にアプリを起動していない状態では約 500 MB の空きがあることがわかります。
この後アプリを起動していくと、この空き容量が変化していくことになります。
正直なところ、私の環境では メモリ 2 GB というのは不安になる容量です。
アプリを一つだけ開いて使う分には大丈夫だと思いますが、大抵は一つのアプリを開いてそこからリンクが貼ってあったものを開いて、別なアプリが起動してというふうに、多数のアプリを常時起動しているのが Android の使い方だと思います。
実際には使用頻度の低いアプリは勝手に停止状態になるので、端末が再起動するようなことはありませんが、アプリを再度使おうとした時に、 Chrome ですとサイトを再度読み込みし直すような動作になります。

Android One と NuAns NEO [Reloaded]
私が持っている Nexus 5X の Android バージョンアップデートの提供保証期限は 2017年9月 です。
また、セキュリティアップデートの提供保証期限は 2018年9月 とされています。
https://support.google.com/nexus/answer/4457705?hl=ja
古い端末に最新の OS を入れると重くて使い物にならなくなることがあります。
私が初めて買った Nexus 。 Nexus 7(2012) がそうでした。
2012年9月頃に購入した時の Android バージョンはたしか Android 4.1.2 だったように思います。
その後、なんの疑いもなくバージョンアップを続けていった結果、最終バージョンの Android 5.1.1 では一つ一つの動作が緩慢になり、最終的に Android 4.4.4 まで戻しました。
Nexus や Pixel シリーズの強みはいざとなれば Android のバージョンを任意のものにダウングレード出来ることだと思います。
https://developers.google.com/android/images
これが他の Android 端末ではいくら Android One や「素に近い」とされる NuAns NEO [Reloaded] であっても、初期出荷状態のファクトリーイメージが公開されておりませんので、ダウングレードすることはできません。
今回、 Nexus 5X の後継になる端末を探していたのですが、国内で販売される Android One では唯一、 RAM 3 GB 、ストレージ 32 GB の Android One X1 。
2017年6月30日に発売が開始されました。
Android One では
最新※1のバージョンのAndroidを利用できることに加え、セキュリティのアップデートが毎月提供されます※2。
※1 発売から18カ月間に最低1回以上のアップデートを保証するものです。
※2 発売から最低2年間のアップデートを保証するものです。
http://www.ymobile.jp/lineup/androidone-x1/
とされていますが、 Android One X1 は 2017年7月2日現在
Android バージョン 7.1.1
Android セキュリティパッチレベル 2017年5月1日
一方、 NuAns NEO [Reloaded] は
そこで、NuAns NEO [Reloaded]は、購入後も安心して使い続けられるようにAndroid端末にアップデートを提供している実績あるベンダーと提携し、発売後2年間インターネット経由でのアップデートを提供します。
※ハードウェアまたはサービスの制限によりOSのアップデートができない場合があります。
※セキュリティアップデートはGoogle社より提供されたものを配信します。
https://neo.nuans.jp/reloaded/detail/
とされていますが、2017年6月24日現在
Android バージョン 7.1.1
Android セキュリティパッチレベル 2017年4月5日
やはり、本家 Google が管理している端末 Nexus や Pixel と比べると、 Android バージョンも セキュリティパッチレベルもまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
それでも、ワイモバイルが販売している Android One 端末は下記リンク先をみると毎月末までに、その月のセキュリティパッチが配信されているものと思われます。
http://www.ymobile.jp/support/product/update/
ただし、 Android の最新バージョンである Android 7.1.2 が Nexus 5X には2017年4月4日に配信されましたが、 Android One では未だに Android 7.1.1 であることは遅れていると思います。
NuAns NEO [Reloaded] に関しては、今、2ちゃんねるで情報を追っている感じですと、バグや不具合の修正で手一杯な印象を受けました。
私は NuAns NEO [Reloaded] を予約はしていましたが土壇場で予約をキャンセルし、 Galaxy S8+ を購入しました。
しかし、2年間のアップデート保証という点では期待している SIM フリー端末です。
今月末までに Android セキュリティパッチレベルを古くても「 2017年6月5日 」に対応させてくるようであれば見込みのある端末だと思います。
逆に言えば、それを実行できないようであれば、2年間のアップデート保証とはいっても、最悪の場合、今後23か月間、アップデートを放置。発売開始後24か月目にアップデートを1回やって、責任を果たしたとなるかもしれません。
Android 端末は iOS 端末と違って、端末の自由度が魅力ですがその半面、売りっぱなしになる可能性が高いです。
おそらく、殆どの人は「同じことができるのであれば価格が安ければそれでいい」というのでしょう。
ただ、セキュリティの観点からいうと、私は売りっぱなしでアップデートもセキュリティパッチの更新も来ないような端末は今後、購入することはないと思います。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 7.1.2 | 2017年7月5日 | 2017年7月6日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年6月1日 | 2017年6月24日 |
OnePlus 3T | 7.1.1 | 2017年5月1日 | 2017年6月25日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年5月1日 | 2017年6月23日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年5月1日 | 2017年6月13日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年4月5日 | 2017年5月16日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年4月1日 | 2017年6月9日 |
Xperia Z5 Compact | 7.0 | 2017年3月1日 | 2017年4月17日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年3月1日 | 2017年4月7日 |
HUAWEI Mate 9 | 7.0 | 2017年2月1日 | 2017年3月29日 |