Huawei Mobile(JP) の Twitter アカウント ( @HUAWEI_Japan_PR ) がツイートでお知らせしていた
『HUAWEI Mate 9 』 先行アップデートテスター募集のお知らせ!
https://twitter.com/HUAWEI_Japan_PR/status/930335968959143936
私もこれに応募しました。
そして、 2017年11月17日 金曜日 16時頃にアップデートの確認をしたところ、私の Mate9 にもアップデート通知が来ていました。
Mate9 は 2016年12月16日 に購入したものの、その横幅の大きさ(幅約78.9 mm )、重さ約190 g がネックでメイン端末として利用した期間は短かった端末です。
そんなわけでアップデート前の状態をよく記憶していませんが、 2018年1月下旬 に予定されている正式アップデートを前に HUAWEI Mate9 が Android 8.0 にアップデートされるとどんな感じになるのか。現在、 Mate9 をお持ちの方や現在購入を検討されている方の参考になるよう、気付いた点を記録していきたいと思います。
目次
先行アップデートテスター募集のお知らせ内容
下記が 2017年11月10日から2017年11月16日まで 募集していたお知らせ内容です。
これをみると「テスト期間」は「2017年12月8日まで」となっております。
昨年の HUAWEI P9 のアップデートテスター募集のお知らせにはこの「テスト期間」という表示はありませんでした。
https://yuzakasota.com/20161129-huawei-p9-advance-update-tester/
P9 の時はアップデートテスター向けに中間アップデート、同日に Android 7.0 へのアップデートの2段階のアップデートがありました。
そして、 2017年2月1日 に正式アップデートと同じバージョンへのアップデートが行われました。
この時の様子を考えると、次のような予想が立ちます。
Mate9 のアップデートテスターには今後 2017年12月8日 まで、セキュリティアップデートを含むアップデートは降ってこない。
その後、来年1月下旬に予定される正式アップデートと同じものが、テスターには一足先に降ってくる可能性がある。
逆に考えると、現在の Mate9 ユーザーには 2018年1月 まで現行 Android 7.0 でのセキュリティアップデートは来ない可能性があります。
2017年12月7日
アップデートテスター以外を対象にビルド番号 MHA-L29BC635B187 のアップデートが配信開始されました。
http://consumer.huawei.com/jp/press/news/2017/news-171207_2/
アップデート通知
Mate9 の Android 7.0 から Android 8.0 へのアップデート用ファイルのサイズは 2.48 GB もありました。
ちなみに Nexus 5X が Android 7.1.2 から Android 8.0.0 へアップデートした際のアップデート用ファイルのサイズは 987.4 MB 。
いかに、 Mate9 が Nexus5X に比べてカスタマイズされた部分があるのかわかります。
https://yuzakasota.com/20170912-nexus-5x-updated-to-android-8-0-oreo/#i
アップデート内容
[ハイライト]
・スマート機能
新しいフローティングボタンによって、画面のどこからでもよく利用する機能を実行可能。新たに追加されたホーム画面のショートカットによって、最もよく利用するアプリ機能に素早くアクセス可能。アプリアイコンを長押しするだけで、ショートカットメニューを表示できます。・高速化
AI による最適化によって、安定性、操作性、速度を向上。本システムの高速化、シームレスなビデオ再生、大容量の画像サムネイルの迅速な読み込みを実現します。・セキュリティの向上
システムセキュリティへの更新と PrivateSpace により、システム、プライバシー、データの保護を強化。・クールな機能
3D パノラマをスワイプすることで、 3D ダイナミックロック画面の壁紙を設定できるなど、新たな機能や設定で新たな可能性を発見可能。
また、ポートレートモードにより、スタイリッシュでボケ味のある素晴らしいポートレート写真を撮影可能。[その他]
・誤タップ防止機能の改善により、さまざまな場面でのタッチ画面の誤操作を防止。・スマートヒントにより、特定の環境やユーザーの使用方法に応じて、端末のより高速でスマートな操作方法をユーザーに提示します。
・ PrivateSpace メニューの最適化により、ご利用の端末上でより簡単に PrivateSpace の作成が可能。 MainSpace と PrivateSpace 間で簡単にファイルを移動可能。
・連絡先とメールにおいて、 LinkedIn 連絡先の経歴情報を同期可能。
・設定の再設計により、より分かりやすく、直感的なメニュー構成を実現。
・ギャラリーにごみ箱を追加し、削除した写真を最大30日間保存可能。誤って削除した写真は、シングルタップで復元可能。
・端末管理アプリの簡素化により、端末をより簡単に管理可能。標準のクリーンアップ機能の高速化とディープクリーンアップ機能の強化を実現。
・ご利用の端末は、バンドや車両など、種類が異なる2台の Bluetooth デバイスを同時に接続可能。
以上、たくさんの機能追加や変更があります。
こういった追加や変更の記載は Nexus など Google 純正の端末にはみられません。
ただ、実際に自分がこれらの機能を使うかというと微妙で、こういったカスタマイズによってセキュリティアップデートや OS のアップデートがあまりにも遅れたり、アップデートが困難になるのであれば、カスタマイズは最小限であったほうがいいと思います。
でも、こういう変化があると新しい端末を手に入れたみたいで嬉しいですけどね。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年10月5日
ビルド番号 MHA-L29C635B186
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
2.48 GB ものアップデート用ファイルのダウンロード。
HUAWEI のアップデート用サーバーはいつも通信速度が遅いのでどれくらいかかるか不安になります。
結論からいうと、このサイズのダウンロードに我が家の通信環境では 約4時間19分 かかりました。
サイズも大きいですし、これだけ時間がかかるのでモバイルネットワーク環境しかもっていない方にとって、この OS アップデートは難しいと思います。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年10月5日
ビルド番号 MHA-L29 8.0.0.321(C635)
ストレージに占めるファームウェア(システム)の容量
11.34 GB
メジャーアップデートなので変わるかと思ったのですが、アップデート前後で容量の変更はありませんでした。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Nexus 5X | 8.0.0 | 2017年11月5日 | 2017年11月7日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2017年10月5日 | 2017年11月17日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2017年10月1日 | 2017年11月16日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年10月1日 | 2017年10月26日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
ZenFone 3 | 7.0 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年9月1日 | 2017年9月23日 |
OnePlus 3T | 7.1.1 | 2017年8月1日 | 2017年10月23日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2017年8月1日 | 2017年10月12日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2017年8月1日 | 2017年8月30日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
気付いた変更点(随時アップデートしていきたいと思います)
カメラアプリ
・ポートレート
ワイドアパーチャと機能をどう使い分けるのかわかりませんが、画面上部の人形のアイコンをタップするとモードが変わります。
ポートレートをオンにするとフィルムモードは標準に固定されます。
ワイドアパーチャだとフィルムモードを変更できますので、このあたりで使い分けができるかと思います。
またモノクロモードだと当然のことながらフィルムモードは使えませんが、ポートレートはオンオフできます。
あと、ポートレートをオンにしただけだと、背景ボケはほとんど出ません。
画面右下の方にある「■」から「○」を切り抜いたような「芸術的ボケ味」というのをオンにして初めて背景ボケがある写真になります。
他には背面カメラでポートレートモードを撮る場合には「ビューティーレベル」を変更することができますが、ワイドアパーチャモードだと変更できません。
つまり、ボケ味のある写真を撮りたい場合、人物なら「ポートレート」と「芸術的ボケ味」、「ビューティーレベル」を利用。
人物以外なら「ワイドアパーチャ」、「フィルムモード」を利用といった感じでしょうか。
私的にはダブルレンズを利用したボケ味というのは、被写体と背景の境界線が不自然に写ることが多いと思います。
また、日常の記録というスマホカメラの使い方だとボケに関しては変にいじらないで撮った方がいいと思います。
・アニメーション写真
iPhone のカメラアプリでいうところの Live Photos と同様にシャッターを押した前後1秒程度と音声が一緒に録画されるものです。
ただし、その再生は Mate9 の純正ギャラリーアプリ内でのみ可能で、 Google フォトアプリではシャッターボタンを押した時の静止画として表示されます。
・ワンタップでの2倍ズーム
これも iPhone8 Plus や iPhone X 系のユーザーインターフェイスは同じですね。
ワンタップで2倍ズームされた撮影画面に切り替わります。
ただ、 Mate9 は iPhone X 等のように標準と望遠(光学2倍)のレンズを搭載しているわけではなく、カラーとモノクロのレンズが2個あるというタイプなのでデジタルズームです。
これらの機能はアチラをオンにするとこちらは設定できないという部分があります。
表にまとめればわかりやすいと思いますが、とりあえず、今日のところはここまでにします。
また、気付いたことがありましたら、この記事に追加していきたいと思います。
「○個のアプリがバックグランドで実行中です」の通知を消す方法(2017年11月21日追記)
5ちゃんねるの Android 8.0 Oreo が実装された端末スレでよく話題になるのが、通知領域に表示される見慣れないアイコンです。
通知を開いてみると以下のように
「○個のアプリがバックグラウンドで実行中です」と表示され、バックグラウンドで動作しているアプリ名が表示されています。
この機能は自分が知らないところで、バッテリーを消費するようなアプリが動いていることを使用者に示すものだと思います。
Mate9 は5.9インチの大画面なので、通知領域にアイコンが並んでも気にしない人もいるかもしれません。
しかし、 Xperia XZ1 Compact のように画面サイズがもともと小さかったり、
設定アプリ>画面>表示モードを大
にしていたりすると、画面上部のアイコンが所狭しと並ぶようになったりして、気になると思います。
そんな「 Android システム」の通知を表示しなくする方法です。
- ステータスバーを下ろします
- 「 Android システム」の通知を「長押し」します
- 「その他の設定」をタップ
- 「通知管理> Android システム」が開きます
- 「ステータスバーに表示」を「オフ」にします
以上で通知領域から見慣れない Android システム の通知を消すことができました。
もし、この方法で通知を消したものの、あとからやっぱり通知表示が有ったほうがいいと思った時には次の方法で、再度ステータスバーに表示させることができます。
設定アプリ>アプリと通知>アプリ>(画面下の方にある)「その他」>「システムプロセスを表示」> 「Android システム」 >「通知」>「バックグラウンドで実行中のアプリ」>「ステータスバーに表示」をオン
これで元のように、画面上部左上に Android システム の通知が再度表示されるようになります。
この方法、実は Google 製の Nexus では同じ方法で通知をオンオフできません。
このあたりはカスタマイズされている HUAWEI ならではともいえます。
設定から通知表示をオフにできない端末では下記のようなアプリを使う方法があります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.iboalali.sysnotifsnooze
ただし、私はこのアプリは利用していません。
というのも、バックグラウンドで動作しているアプリの通知機能を Android 8.0 から設けたというのは、 Google なりの理由があると思うからです。
通知をオフにして利用した結果、意図しないアプリがバックグランドで動き続けていることに気づけない恐れがあります。
このあたりは各自の判断におまかせします。
今後、 Android 8.0 の端末が増えていく中、 Android 7 Nougat 以前から変えた方はきっとこの通知に目がいくと思います。
そして、どうしてもその通知が目障りだと感じた時は、安易に上記のようなアプリをインストールするのではなく、まずは本体標準の設定から変更ができないか確認し、それからアプリを導入するか考えてみてはいかがでしょうか?