ZenFone3のAndroid8.0アップデートによる変更点

1月も残すところわずかとなりました。
私の手持ち端末中、 Nexus5X 、 Mate9 、 OnePlus3T に続き ZenFone3 ( ZE520KL )台湾版に Android 8.0.0 Oreo がやってきました。

私が ZenFone3 TW (台湾)版を購入したのは 2016年11月のこと。

https://yuzakasota.com/20161105-received-zenfone-3-ze520kl-ordered-etoren/

ZenFone3 の初期インストール OS バージョンは Android 6.0.1 、セキュリティパッチレベルは 2016年6月1日 でした。
あれから1年2か月。

ASUS の端末はカメラの写りがネックとなり私の常用端末とはなっていません。
しかし OS やセキュリティアップデートの頻度は満足できるものがあります。

その OS のバージョンアップも今回で2回目。
今後の OS アップデートは見込めそうにありません。 ZenFone3 の最終バージョンとなる Android 8.0 の姿を記録として残しておきたいと思います。

アップデート通知

さすがに OS のメジャーアップデートとなるだけあって、アップデート用ファイルの容量は 1,066.46 MB 。 1 GB を超えています。

アップデート通知
アップデート通知

手元にある Android 7 から 8.0 へアップデートした端末のアップデート用ファイルサイズは以下のようになっていました。

Nexus5X 987.4 MB
Mate9 2.48 GB
OnePlus3T 1490 MB

これらと比較すると、 ZenFone3 のアップデート用ファイルのサイズは少ない方だと言えると思います。

アップデート内容

1.Software update to Android 8.0 Oreo. Internal storage will decrease slightly after update, suggest to backup data and relocate media file (pictures & video clip) to SD card to reserve at least 1.5GB storage before starting the software update.
2.Swipe up to All apps: After OS upgrade, launcher has some important changes- swipe up to all apps, all app icon could be changed.
3.More friendly setting UI design
4.Remove the following applications : Minimove,photocollege, do it later

これを Google 翻訳にかけた結果がこちら。

1. Android 8.0 Oreoへのソフトウェアアップデート。 アップデート後に内部ストレージがわずかに減少し、データをバックアップし、SDカードにメディアファイル(ピクチャ&ビデオクリップ)を再配置して、ソフトウェアアップデートを開始する前に少なくとも1.5GBのストレージを予約することを推奨します。
2.すべてのアプリにスワイプ:OSのアップグレード後、ランチャーに重要な変更が加えられました。すべてのアプリまでスワイプすると、すべてのアプリのアイコンが変更される可能性があります。
3.フレンドリーな設定UIデザインをもっと
4.次のアプリケーションを削除します。Minimove、photocollege、後で行います

簡単に略せば「アップデートの際に空き容量を最低 1.5 GB 以上用意すること。 Minimove 、 photocollege アプリはアップデートによって削除される。」といったところでしょうか。
私は ASUS 製のプリインストールアプリは殆ど使っていないので躊躇せずアップデートを実施しました。

このアップデート内容は以下の ASUS 公式フォーラムで見ることもできます。

https://www.asus.com/zentalk/forum.php?mod=viewthread&tid=196429&extra=page%3D1%26filter%3Dtypeid%26typeid%3D942

また、日本語のサイトとしては下記の ASUS サポートページにも同じ内容が掲載されております。

https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-3-ZE520KL/HelpDesk_Download/

なお、今回のアップデートは 2018年1月29日 から配信が開始されたようです。

アップデート前

端末情報

Android バージョン 7.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年12月1日
ビルド番号 NRD90M.WW_Phone-14.2020.1712.85-20171228

アップデート前の端末情報
アップデート前の端末情報
アップデート前のビルド番号
アップデート前のビルド番号

ストレージに占めるシステム予約領域

64 GB のストレージ中、システム予約領域として 11.34 GB が確保されています。

アップデート前のシステム予約領域の容量
アップデート前のシステム予約領域の容量

実行中のサービス

使用済み 1.9 GB
キャッシュ 218 MB
空き 1.4 GB

アップデート前の実行中のサービス
アップデート前の実行中のサービス

アップデートファイルのダウンロードに要した時間

アップデート用ファイルサイズ 1,066.46 MB のダウンロードに、我が家の通信環境では 約 28 分かかりました。

これは他の端末を Android 8.0 にした時と比べるとまずまずです。
HUAWEI のサーバーの遅さがよくわかると思います。

Nexus5X 987.4 MB 約3分
Mate9 2.48 GB 約4時間19分
OnePlus3T 1490 MB 約10分

アップデート後

端末情報

Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年12月1日
ビルド番号 OPR1.170623.026.WW_Phone-15.0410.1712.31-0

アップデート後の端末情報
アップデート後の端末情報
アップデート後のビルド番号
アップデート後のビルド番号

ストレージに占めるシステムの容量

表記の仕方が「システム予約領域」から「システム」に変わっています。
そのせいかわかりませんが、アップデート後は 11.34 GB から 8.3 GB へと減少しています。

アップデート後のストレージ内訳
アップデート後のストレージ内訳

実行中のサービス

この値は刻一刻と変化するものなので参考としてみてください。

使用済み 2.0 GB
キャッシュ 635 MB
空き 1.1 GB

アップデート後の実行中のサービス
アップデート後の実行中のサービス

気付いた変更点

設定メニュー

全体的に白色が多くなってスッキリした感じがします。

アップデート後の設定アプリ内一覧
アップデート後の設定アプリ内一覧

アップデートによる目新しい機能は「 Advanced 」>「 Assistive tools 」にまとまっています。
アップデートによる恩恵を真っ先に確認したい場合には、設定のこの部分をチェックしてみるといいと思います。

アップデートによる新機能がつまったAdvancedメニュー
アップデートによる新機能がつまったAdvancedメニュー

 

ページマーカー

Chrome アプリ限定ですが、ウェブページの内容を端末にダウンロードしてあとからオフラインでも読むことができる機能のようです。

ページマーカー機能の説明文
ページマーカー機能の説明文

ツインアプリ設定

私は他の Android 8.0 端末でもこの機能は使用していません。
復数のアカウントを運用するために複数台端末を使っていた人にとっては便利なのかもしれません。

一つのアプリで復数のアカウントを使える機能
一つのアプリで復数のアカウントを使える機能

Game Genie

アップデート前のチェックをしていなかったのでわかりませんが、これもアップデート後に増えた機能ではないでしょうか?
ゲームの実況画面を YouTube にアップロードできそうです。

ゲーム内容を録画できる?
ゲーム内容を録画できる?

OptiFlex

最大4個のアプリの起動を早める設定のようです。

起動を早めることが可能?
起動を早めることが可能?

ロング(スクロール)スクリーンショットが撮れるようになった

これは縦長のウェブサイト等を一枚のスクリーンショットで撮ることができる機能です。
私が持っている端末では GalaxyS7 、 S8+ 、 Note8 、 HUAWEI P9 、 Mate9 、Mate10Pro 、 OnePlus3T の端末でも搭載されています。

ZenFone3 はマルチタスクボタン長押しにスクリーンショットを撮る機能を割り当てることができ、ブログ記事を書く私にとってはとてもスクリーンショットが撮りやすい端末です。
今までは縦長の設定メニュー等を複数枚に分けて撮るしかなかったので、このアップデートは嬉しいです。

ただ、このスクリーンショット機能の欠点としては、次々と違う画面のスクリーンショットを撮りたい時に、待ちの時間が入ることです。
これは繋げて撮りたいのか、その画面でお終いなのかをシステムに伝えるために必要な間(マ)なのですが、この間の時間が長いと別の画面を撮りたい時にストレスになります。

私が持っている端末の中では GalaxyS7 、 S8+ 、 Note8 だけが設定で、このスクロールスクリーンショット機能(スマートキャプチャ)をオンにするかオフにするか選べます。

ZenFone3 のロングスクリーンショット機能はオンオフを選べませんが、ロングにする必要がなければ画面をタップすることで比較的短時間に次のスクリーンショットを撮れると思います。

相変わらず残念なカメラの写り

私の手持ち端末の中では比較的古株となった ZenFone3 が Android 8.0 にアップデートされました。
ZenFone3 はスクリーンショットが無音で撮れ、通話録音が本体の設定のみで可能。
台湾版はカメラのシャッター音もオフにすることができます。

私がメイン端末にしなかったのは、カメラの写りが残念だったからです。

空の写真比較

オマケとして、今日の空を GalaxyNote8 、 Mate10 Pro 、 iPhoneX 、 ZenFone3 で撮ったので載せておきます。
私が Galaxy で撮る青空が好きな理由がわかると思います。

写真を撮る際は自動またはオートモード、空に向けてピントが合ったと思ったらシャッタボタンをタップしただけで、画面内をタップしてのピント合わせや露出補正はしていません。

画像は全て Google フォトにアップロードしたものをパソコンにダウンロード、縮小処理を ViX という Windows 用画像ユーティリティアプリで行っています。
画像をタップやクリックしていただくと、別のウィンドウに 1,024 x 768 pix で開きます。

GalaxyNote8

f 値 1.7 、シャッタースピード 1/4976 、 ISO 感度 50

GalaxyNote8で撮影
GalaxyNote8で撮影

Mate10 Pro

f 値 1.6 、シャッタースピード 1/4630 、 ISO 感度 50

Mate10 Proで撮影
Mate10 Proで撮影

iPhoneX

f 値 1.8 、シャッタースピード 1/3205 、 ISO 感度 20

iPhoneXで撮影
iPhoneXで撮影

ZenFone3

f 値 2 、シャッタースピード 1/1754 、 ISO 感度 52

ZenFone3で撮影
ZenFone3で撮影

Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日

今回の OS バージョンアップデートではセキュリティパッチレベルは前回と変わらず 2017年12月1日 のままでした。
ZenFone3 の海外版は少なくとも2か月に1度程度はセキュリティアップデートをしてくるので、次回に期待です。

Androidバージョン セキュリティパッチレベル 最終アップデート確認日
Nexus 5X 8.1.0 2018年1月5日 2018年1月9日
Galaxy S8+ 7.0 2018年1月1日 2018年1月24日
HUAWEI Mate 9 8.0.0 2018年1月1日 2018年1月23日
ZenFone 3 8.0.0 2017年12月1日 2018年1月30日
HUAWEI P9 7.0 2017年12月1日 2018年1月23日
OnePlus 3T 8.0.0 2017年12月1日 2018年1月12日
Moto G4 Plus 7.0 2017年12月1日 2017年12月29日
HUAWEI Mate 10 Pro 8.0.0 2017年12月1日 2017年12月22日
Galaxy S7 7.0 2017年10月1日 2017年11月24日
Xperia XZ 7.1.1 2017年10月1日 2017年10月26日
Xperia Z5 Compact 7.1.1 2017年9月1日 2017年10月18日

上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要

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