Huawei Mate 9の前回のアップデートは2018年5月18日に行いました。
あれから早2カ月。
最近は毎月セキュリティアップデートが来るのが私の中では当たり前に思えてきて、アップデートが2カ月以上配信されない端末は時代遅れの感があります。
今日はそんなギリギリのタイミングでアップデートが来たHuawei Mate 9のアップデート前後の記録です。
目次
アップデート通知
今回のアップデート用ファイルのサイズは795MB。なかなかのボリュームです。
アップデート内容
変更ログ
本アップデートでは、所有者の顔認証によって端末のロックを解除できる顔認証機能を追加する。[顔認証]
所有者の顔認証によって端末のロックを解除できる顔認証機能を追加。
[設定] > [セキュリティとプライバシー] > [顔認証]
デフォルトでロック画面上の通知内容を非表示にするスマートロック画面通知機能を追加。本機能では、他人からメッセージを見られないようにし、プライバシーを保護できます。
[設定] > [セキュリティとプライバシー] > [顔認証] > [スマートロック画面の通知][アプリ]
Game Suiteアプリを追加。ユーザーのアクセスが集中するチーム対戦などでも、通信断のないスムーズなゲーム体験を実現。
ウイルスバスターアプリを追加。[セキュリティ]
2018年6月リリースのGoogleセキュリティパッチによる端末セキュリティの強化。
上記のアップデート内容は下記の公式ニュース、ニュースリリース専門サイトからも見ることができます。
https://consumer.huawei.com/jp/press/news/2018/news-18060521111/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000213.000024671.html
なお、今回のアップデートは2018年7月13日金曜日16時から配信が開始されています。
私の端末では昨日2018年7月24日火曜日の午前中に確認した時にはまだ配信されていませんでした。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2018年4月1日
ビルド番号 MHA-L29 8.0.0.367(C635)
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート用ファイル795MBのダウンロードに我が家の通信環境では約13分かかりました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2018年6月1日
ビルド番号 MHA-L29 8.0.0.370(C635)
ストレージに占めるシステムの容量
7.45 GB
このファイルサイズはアップデートの前後で変化はありませんでした。
顔認証
顔認証は先日アップデートを行ったMate 10 Proと同様の感想となります。
端末を置いた状態から持ち上げれば1秒以内にロックが解除されます。
Mate 10 Proの時は端末を見つめながら持ち上げたのですが、今回はあえて目線を外したままMate 9を顔の前で持ち上げましたらロックが解除されました。
iPhone XのFace IDでは目線を端末から外しているとロック解除はできないのですが、Huaweiの顔認証は登録時の顔のデータと認証時の顔のデータを比較し、同一と見なされればロックが解除されるようです。
また、Mate 10 Proの顔認証の記事にも書きましたが、Huaweiの顔認証はフロントカメラで顔を認識して認証するのでカメラが顔を捉えられない暗闇でのロック解除は不可能です。
Game Suiteアプリ
Game Suiteアプリというのは端末内のゲームをまとめて管理するアプリです。
Galaxy S8+にも同様の機能がありますが、Mate 9のGame Suiteアプリの機能は限定的でパフォーマンスをゲーム用に最適化するとか、ゲーム時に通話やアラーム、バッテリー残の警告通知以外の通知を非表示にする機能しかありません。
私はAndroid端末にゲームアプリを一本も入れていないので使用感の比較はできないのですが、Galaxyだと通知やパフォーマンスの設定以外にも画面録画の機能などがあったと思います。
ウィルスバスターアプリ
Mate 10 ProではこのアプリアイコンをタップするとGoogle Playのウィルスバスターアプリをダウンロードする画面に飛ばされました。
今回はタップはせず、アプリのストレージ容量内訳を確認してみました。
アプリ本体が90.11kB
データが36.86kB
これはウィルスバスターアプリ本体というよりも、単なるGoogle Playへのショートカットとみていいと思います。
おそらく、このアイコンをタップしてGoogle Playからウィルスバスターアプリをダウンロードした場合、ウィルスバスターアプリ側でMate 9のショートカットアイコンからのダウンロードということが認識され、広告手数料などがHuawei側に支払われるのだと思います。
私はGame Suiteアプリとウィルスバスターアプリをアンインストールしてしまいました。
ウィルスバスターアプリに関しては自分でGoogle Playから検索して再度インストールすることが可能です。
一方、Game Suiteアプリに関してはGoogle Play内で検索しても見つかりませんでした。
もし、いつかGame Suiteアプリを利用したいという場合にはとりあえずアンインストールするのはやめておいたほうがいいと思います。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 2 | 8.1.0 | 2018年7月5日 | 2018年7月3日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年7月5日 | 2018年7月3日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2018年6月1日 | 2018年7月25日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 8.0.0 | 2018年6月1日 | 2018年7月19日 |
Galaxy S8+ | 8.0.0 | 2018年6月1日 | 2018年7月13日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年6月1日 | 2018年7月13日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年6月1日 | 2018年7月6日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年6月1日 | 2018年6月20日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2018年5月1日 | 2018年6月3日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2018年4月1日 | 2018年5月12日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2018年1月1日 | 2018年2月2日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要