これまでに私が海外版のiPhone XSを購入した理由、どこのサイトで購入したのか、どれくらいの日数で届いたのか書いてきました。
今回は届いたiPhone XSの状態について書いてみたいと思います。
目次
梱包状態
こちらがEtorenで購入し、DHLが輸送、配達が佐川急便で届いたiPhone XS、開封直後の状態です。
iPhone本体の箱をプチプチで包んで、隙間にもプチプチが入っていました。
届いたモデルはA2097(BAND 28使用可能)
こちらが本体箱裏面の表示です。
「Model A2097」となっております。
下記のリンク先を見てもらうとわかりますが、A2097はオーストラリア、フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、マレーシア、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、英国などで販売されているモデルです。
そして、LTE BAND 28が使えるモデルです。
https://www.apple.com/jp/iphone/LTE/
開封品?
これはiPhone 7以降の端末を新品で購入したことがある人ならご存知かもしれません。
この箱のラッピング方法は新品の販売時のものではありません。
以前のiPhoneはこのようなラッピング方法でしたが、現在は箱の裏面下部にフィルムの剥がし口が付いているものになっています。
また、ラッピングの一部が完全ではなく一部はこの部分がむき出しになっていました。
これは一度開封したものを販売店で再度ラッピングし直したものだと思います。
この件については、残念な気持ちもありますが、動作確認をしてから発送しているとも取ることができます。
電源アダプタは国内ではそのまま使えず
下記の写真は電源プラグの形状をわかりやすくするために、電源アダプタを開封時の状態から裏返しにして撮りました。
この形状はBFタイプという規格のようですね。
https://www.myrental.co.jp/plug.html
アジアでこの形状のコンセントを使用しているのは、インド、シンガポール、中国、香港、マレーシアあたりのようです。
台湾のモデルですと、Aタイプという日本と同じプラグの形状で変換器を使わずにそのまま日本でも使えたのですが残念でした。
取扱説明書一式
取扱説明書は英語、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)の3種類が添付されていました。
ちなみにシンガポール、マレーシアでは簡体字が使われており、繁体字は台湾、香港、マカオで使われています。
モデル番号はMT9J2ZP/A
「MT9J2ZP/A」この型番で検索するとトップに出てくるのがシンガポールにある通販サイトです。
「iPhone モデル ZP/A」のキーワードで検索するとiPhoneのモデル番号から販売国を見分ける方法が載っているサイトが表示されます。
そのサイトで見ると、「ZP」は「香港版」という内容です。シンガポール版であれば「Z」(他のサイトだと「ZA」)だそうです。
さて、私のiPhoneはどこの国で販売されたものなのでしょうね。
箱に書かれたモデル名からは香港モデルとは違います。香港モデルであればモデル名はA1920となります。
「設定」>「一般」>「情報」>「法律に基づく情報」>「認証」を表示させると「Model A2097」の表示と各国の認証番号が表示されます。
この中には「香港」の表示はありませんでしたので、やはりシンガポール版と考えて良さそうです。
iPhoneの使用周波数帯を調べる方法
iPhoneでは現在掴んでいるLTEのBANDを調べる簡単な方法があります。
それはフィールドテストモード(Field Test Mode)というものです。
フィールドテストモードへの入り方
これはiPhoneの電話アプリを使います。
そして以下の番号を入力してください
*3001#12345#*
最後に「通話」のボタンを押すとフィールドテストモードのMain Menuになります。
ここからは国内版iPhone Xと海外版iPhone XSで表示内容が違いました。
これはiPhone XとiPhone XSとの機種による違いの差なのか、国内版と海外版との違いなのかは同じ機種を持っていないのでわかりません。
下記は海外版のフィールドテストモードのメインメニューです。
iPhone XSにはLTEとUMTS(3G)、GSMの個別メニューがありますが、iPhone Xにはありませんでした。
Serving Cell Infoというのが現在接続している周波数帯を調べる項目になります。
国内版iPhone X
Freq Band Indicatorのところに書いてある数字が接続しているバンドです。
国内販売版SIMフリーiPhone XにドコモSIMを入れています。
こちらは「BAND 28」に接続していることがわかります。
海外版iPhone XS
freq_band_indのところに書いてあるのが現在接続しているバンドです。
こちらもドコモSIMを入れて、iPhone Xと同時刻に確認してみました。
こちらも「BAND 28」に接続していることがわかります。
以上のことから、私の手元に届いたのは香港版ではなくシンガポールなどで販売されるiPhone XS(モデルA2097)であると判断しました。
海外版iPhone XSはFOMAプラスエリア(3G バンド6)に対応しているのか
これについては、expansysの商品情報を見るとiPhone Xが3Gのバンド1、バンド6に対応しているように書かれていますが、iPhone XSではバンド1しか対応していないように記載されております。
iPhoneを通話専用でVoLTE通話に利用するならバンド19も利用できますが、3Gでの通話しかできないこともありうることを考えるとバンド1のみの対応では不安が残ります。
そこで、iPhoneの「設定」アプリ>「モバイル通信」>「通話のオプション」>「4Gをオンにする」>「オフ」にして3G状態で確認してみました。
wcdma_bandのところにSYS_BAND_WCDMA_V_850とあります。
これはドコモのバンド6(FOMAプラスエリア)800MHz帯の電波をiPhone XSではバンド5(850MHz帯)で接続していることを表しています。
これはiPhone 4やiPhone 4Sの頃から知られていたことですが、バンド5はバンド6を内包しているという言い方をされてきました。
iPhone XSのスペック情報を確認してみます。
国内版
https://www.apple.com/jp/iphone-xs/specs/
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
シンガポール版
https://www.apple.com/sg/iphone-xs/specs/
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz)
両者とも全く同じです。
そして、ドコモのFOMAプラスエリア800MHz(バンド6)に対する対応は記載されていません。
このことから、expansysのiPhone XSの商品情報に書いてあるドコモのバンド6に未対応という記載は誤りであると考えます。
正確にはiPhone XSはバンド6には対応していませんが、バンド5に対応していることで結果的にバンド6の周波数帯もカバーしていると言えます。
LTEバンド21未対応の不都合点はないか
国内版SIMフリーiPhone Xと海外版SIMフリーiPhone XSにそれぞれドコモのSIMを入れて、国内版iPhone Xがバンド21に接続している時、海外版iPhone XSはどのバンドに接続しているかを数日確認してみました。
バンド21に接続している国内版iPhone X
その時、海外版iPhone XSが接続していたバンド
これは屋外で取得したデータです。
国内版がバンド21(1500MHz)に接続している時、海外版はバンド1(2100MHz)に接続していました。
他にも国内版がバンド21に接続している時の海外版の接続バンドを調べたことがありますが、その時はバンド19に接続していました。
私の環境ではバンド21に対応していないからといって、通信が不可能になることは無かったです。
私が思うにドコモの場合、BAND 1、3、19がメインでそれ以外のバンド21、28、42は主に通信速度向上のために利用されているのでは無いかと思います。
と言いつつ、iPhone XSのフィールドテストモードにバンド28が表示されているということは、そのバンド単体で通信している証であるのですが。
今の所、バンド21が使えないという点での不都合は感じていません。
今回はEtorenから購入したiPhone XSの状態についてまとめてみました。
次回は海外で購入したiPhoneの保証サービスについて書いてみたいと思います。