毎月第一火曜日(正確にはアメリカの毎月第一月曜日)にはGoogle製端末Pixelシリーズにセキュリティアップデートが配信される(ことが多い)日です。
今朝も端末からアップデートの確認をしてみたら、更新できそうだったので早速行ってみました。
目次
アップデート通知
Pixel 3
今回は端末の設定>システム>詳細設定>システムアップデートを開いたら下記の画面が表示されました。
バックグラウンドでアップデートの準備が進んでいたようです。
ファイルサイズは70.7MB。
Pixel 2
こちらは端末の設定>システム>詳細設定>システムアップデートをタップしていったら下記の画面が表示されました。
ファイルサイズは58.7MBです。
アップデート内容
Androidのセキュリティ情報については下記リンク先に掲載されています。
https://source.android.com/security/bulletin/2019-07-01
ざっとみた感じではQualcomm絡みのセキュリティパッチが多く含まれているように感じます。
Pixelシリーズ固有の更新情報は以下のリンク先に掲載されています。
https://source.android.com/security/bulletin/pixel/2019-07-01
Pixelシリーズ固有のセキュリティパッチはありませんが、機能向上や改善に向けたパッチが含まれています。
Pixel 3固有のもの
・Fixes an issue for some devices getting stuck during boot
(起動中に一部のデバイスが動かなくなる問題を修正しました)
・Fixes an issue for some devices getting stuck in EDL mode with a blank screen
(空白の画面で一部のデバイスがEDLモードで動かなくなる問題を修正しました)
・Improves Titan M module
(Titan Mモジュールを改良)
Pixel 2、Pixel 3共通のもの
・Improves “OK Google” and music detection
(「OK Google」と音楽検出を改善)
・Improves Unicode Japanese language support
(Unicode日本語サポートを改善)
アップデート前
端末情報
Pixel 3
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年6月5日
ビルド番号 PQ3A.190605.003
Pixel 2
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年6月5日
ビルド番号 PQ3A.190605.003
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
Pixel 3はアップデートの確認をした時点で既にバックグラウンドで一部の処理が進んでいました。
また、Pixel 2ではアップデートの合間に私が他のことをしていたために正確な時間を把握できませんでした。
ただし、おおよそ30分前後はかかっていると思います。
他の端末だと月例のセキュリティアップデートでも100MBを超えるものが多いですが、Pixelシリーズではシステムがシンプルなためか毎月100MB以内のアップデートで済みます。
これくらいのファイルサイズであればモバイルネットワークを使ってバックグラウンドで通信されても痛くはないかなというのが私の印象です。
アップデート後
端末情報
Pixel 3
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年7月5日
ビルド番号 PQ3A.190705.003
Pixel 2
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年7月5日
ビルド番号 PQ3A.190705.001
前回のアップデートではビルド番号が「PQ3A.190605.003」となっており、Pixel3とPixel2は共通でしたが、今回のアップデートで再度異なるものになりました。
ストレージに占めるシステムの容量
Pixel 3
9.9GB
前回のアップデート後と同じ容量ですが、今回のアップデート前は10.0GBでした。
おそらくキャッシュ的なものがアップデートで削除されるのだろうと想像します。
Pixel 2
9.5GB
こちらは前回のアップデート後と同じです。
また、今回のアップデート前も9.5GBでしたので、アップデート前後における変化は無しです。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Pixelシリーズはセキュリティパッチ配信の定期性に安心感があります。
端末的にはシンプルすぎて、他の端末メーカーが工夫している便利な機能は少ないです。
私的にはスクリーンショットが電源ボタン長押しか電源ボタンとボリュームボタンの同時押しで撮るしかないのが厳しいところです。
また連続してスクリーンショットを撮る時に、直前に撮ったスクリーンショットを「共有」するか「編集」、「削除」するかの通知も一緒に写ってしまうのが煩わしいです。(いちいちフリックして通知を消しながら撮っています)
この点はiOSのAssistiveTouchが便利です。
そろそろまた新しい端末が欲しい今日この頃です。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 3 | 9 | 2019年7月5日 | 2019年7月2日 |
Pixel 2 | 9 | 2019年7月5日 | 2019年7月2日 |
HUAWEI Mate 9 | 9 | 2019年5月5日 | 2019年6月5日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 9 | 2019年5月5日 | 2019年5月28日 |
Galaxy S8+ | 9 | 2019年5月1日 | 2019年6月28日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2019年3月1日 | 2019年5月9日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Moto G4 Plus | 8.1.0 | 2018年12月1日 | 2019年4月5日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2018年11月1日 | 2019年1月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要