日本で正規に販売されているBlack Shark2は2019年10月29日から、Androidセキュリティパッチレベル2019年8月5日を含む不具合改善のアップデートが行われました。
しかし、このアップデート後、ドコモのSIMカードとの組み合わせでモバイルネットワークの接続に問題が出て、アップデートファイルの配信が停止されました。
そして本日2019年11月13日、上記のモバイルネットワーク接続の改善を含むアップデートが再開されました。
ここにその記録を残します。
目次
アップデート通知
今回のアップデート用ファイルのサイズは214.9MBとなっております。
ただし、私の端末は2019年10月29日配信開始のアップデートを済ました端末のため、もしそのアップデートを行っていない場合、今回のファイルサイズとは異なる可能性があります。
アップデート内容
1. Google のセキュリティパッチを 2019-10-05 に更新しました。
2. GameDock を 4.0 に更新し、新しい機能「Shark Time」(最大 30 秒まで遡ってスクリーン動画を撮影できる機能)を追加しました。
3. 対応言語にアラビア語とリトアニア語を追加しました。
4. ホーム画面を下にスワイプして通知、クイックパネルを表示できるようになりました。
5. ホーム画面の通知をロック画面でスワイプ消去できるようになりました。
6. Google Wellbeing を追加しました。
7. 端末のテーマが無効になる問題を改善しました。
8. 指紋ロック解除後に急に画面が明るくなる問題を改善しました。
9. デフォルトのタイムゾーンの変更が反映されない問題を改善しました。
10. ゲームパットを接続後にスライドして GameDock を表示できない問題を改善しました。
11. USB デバッグを OFF にできない問題を改善しました。
12. カメラのちらつき防止機能を最適化しました。
13. システムの安定性とパフォーマンスを最適化しました。
14. スタンバイ時の電力消費を最適化しました。
15. GameDock の着信 OFF(NoInCall)の互換性を最適化し、いくつかの主要な SNS アプリに対応させました。
16. メモリ管理を最適化し、アプリの動作が低下し反応しなくなる問題を改善しました。
17. 指紋ロック解除のスピードを最適化しました。
18. 顔認証ロック解除(FaceUnlock)の電力消費を最適化しました。
19. ゲームパッド利用時の安定性を最適化しました。
20. いくつかのメニュー表示の翻訳を改善しました。
21:Youtube 再生時、画面の一部が白くなる問題を改善。
22. 10 月 29 日に提供をしたソフトウェアバージョン「SKYW19091920S00MP4」にアップデートした際に発生した一部ネットワーク(NTT Docomo 系通信)において通信が途切れるという障害が発生していましたが、その不具合を改善しました。
この内容は以下のサイトからも確認することができます。
https://kazuna.co.jp/blackshark2/
https://kazuna.co.jp/news/pdf/bs2_191113.pdf
今回のアップデートと10月29日に配信が開始された時との違いは、1、21、22の項目です。
アップデート前
端末情報
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年8月5日
ビルド番号 SKYW1909192OS00MP4
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート用ファイル214.9MBのダウンロードには我が家の通信環境では約5分かかりました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年10月5日
ビルド番号 SKYW1911010OS00MP5
今回のアップデートは日本版独自のものなのでしょうか?
下記のBlack Sharkフォーラムを少し探したのですが、セキュリティパッチレベル2019年10月5日が配信開始された旨の書き込みを見つけることができませんでした。
アップデート後に気づいた点
今回のアップデートでは上記更新内容のうち、下記の3項目だけ変更や追加がなされています。
1. Google のセキュリティパッチを 2019-10-05 に更新しました。
21:Youtube 再生時、画面の一部が白くなる問題を改善。
22. 10 月 29 日に提供をしたソフトウェアバージョン「SKYW19091920S00MP4」にアップ デートした際に発生した一部ネットワーク(NTT Docomo 系通信)において通信が途切れるという障害が発生していましたが、その不具合を改善しました。
私はBlack Shark2にLINEモバイルのソフトバンク回線を入れていますが、ほとんどWi-Fi環境でしか使っていないこともあって、特に通信が途切れるといった症状に気づくことはありませんでした。
カメラアプリのアップデートは無し
カメラアプリはPixel 3と比べると、相変わらずピントが合いにくいのですが、今回のアップデート後もカメラアプリのバージョン(3.0.0910.1441)に変更はありませんでした。
ダークテーマは相変わらず使えず
前回のアップデートの際にも書いたのですが、ディスプレイの設定にある「端末のテーマ」で「ダーク」を選択しても設定メニュー内は白地に黒文字のままです。
設定アプリ>ディスプレイ>端末のテーマ
この設定はなんのためにあるのでしょう?
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
今回のアップデートで私の持っている端末の中では、Pixelシリーズに次いで新しいセキュリティパッチが適用されました。
セキュリティパッチレベル的にはPixelの1か月遅れです。
1か月遅れでもいいので、発売開始後2年程度は定期的にセキュリティパッチの配信を続けてもらいたいものです。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 3 | 10 | 2019年11月5日 | 2019年11月5日 |
Pixel 2 | 10 | 2019年11月5日 | 2019年11月5日 |
Black Shark 2 | 9 | 2019年10月5日 | 2019年11月13日 |
Galaxy S8+ | 9 | 2019年9月1日 | 2019年10月17日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2019年9月1日 | 2019年10月8日 |
OnePlus 3T | 9 | 2019年8月1日 | 2019年8月27日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 9 | 2019年8月1日 | 2019年8月26日 |
HUAWEI Mate 9 | 9 | 2019年7月5日 | 2019年8月14日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Moto G4 Plus | 8.1.0 | 2018年12月1日 | 2019年4月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要