楽天モバイルの月額0円サービスが8月末をもって終了します。
皆さんは解約か継続か、はたまたMNPか既に決めたでしょうか?
9月からは月1GB未満の使用でも1,078円かかることから8月中に楽天モバイルを継続するか、他に乗り換えるか決めなければなりません。
そんな私は日本通信を契約しました。
この記事では私が日本通信を選んだ理由を書き残したいと思います。
目次
楽天モバイルの利用用途
私はメインの回線はドコモを契約していて、楽天回線は無料で通話ができるRakuten Link(楽天リンク)を使い、問い合わせや予約の際の電話をするために契約していました。
楽天市場での買い物時に1%ポイント還元されることもメリットではありますが、楽天市場の利用は月に1回あるかないかでした。
楽天モバイルのSIMを入れていた端末
ドコモ版Galaxy S21 Ultra SC-52B
私の利用地域は楽天モバイルのBand 3(楽天回線エリア)です。
ローミング用のKDDI Band 18(26)はドコモ版Galaxy S21 Ultraでは使用できません。
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/support/product/band.pdf
そんな使い方でも私の生活範囲の中では圏外表示になることはありませんでした。
月間使用データ量
毎月1GB未満。
正確にいえばスピードテストをしなければ100MB未満。
最大でも1GBを超えたことは一度もありませんでした。
楽天モバイルの契約を残すかどうか
月額500円くらいなら契約を残しておいてもいいかと思っていました。
プラチナバンドを持たない楽天モバイルですが、私の生活圏内では問題なかったですし、電話で問い合わせをする場合など通話時間がどれくらいかかるかわからない時でも、Rakuten Linkアプリを使っての通話無料は安心でした。
ただ、問い合わせ等の電話を毎月するわけではないです。
また、Wi-Fi環境下でRakuten LinkとXiaomi端末との組み合わせでは電話番号が通知されない問題がありました。
月額1,000円以上毎月払うなら、使う端末に制約が出てくる楽天モバイルは残さないことにしました。
現在使用中の端末とSIM契約状況
iPhone 13 Pro Max
ドコモ物理SIM(ギガライト)とeSIMでpovoを入れてあります。
これはメイン端末であり、LINE、家族との通話、ネット、カメラととりあえずこの1台があればなんでもこなせるようにしてあります。
Pixel 6 Pro
povo物理SIM
これはほぼ5ちゃんねる用端末です。
5ちゃんねるブラウザはAndroidのChMateの使い勝手が良すぎて、iPhoneでは見る気になれません。
そしてPixelシリーズは毎月必ずセキュリティアップデートがされること、最新のAndroid OSを試せることが強みです。
ここ数年は遠出をすることはありませんが、旅行の時などはテザリングの親機としてpovoの1日使い放題トッピングを利用しようと思い、半年に一度トッピングをしながら維持しています。
Galaxy S21 Ultra(ドコモ版)
楽天モバイル物理SIM
この端末とPixel 6 Proは用途が被ります。
この端末は私が以前、ドコモ(ahamo)からドコモ本家に移行するときに購入した端末です。
Pixelシリーズはキャリアの不要なアプリが入っていないのはいいのですが、私が多用するスクリーンショットを撮る際に必ず音が鳴るのが嫌です。
また私は空を撮ることが多いのですが、Pixelシリーズで撮る空よりもGalaxyで撮る空の方が青々としていて気持ちがいいのでした。
楽天モバイルのSIMをPixelに挿すか、Galaxyに挿すか考えたとき、私は通話録音機能のあるドコモ版のGalaxyを選びました。
問い合わせした内容を聞き漏らさないよう記録を取っておく場合には通話録音機能が便利です。
ただ、この通話録音機能はRakuten Linkアプリを使っての通話時には作動しません。
0120などのフリーダイヤルへの発信時やRakuten Linkアプリをログアウトしていて相手からの着信待ちの時しか使えませんでした。
検討したSIM
LINEMO
先にあげたように私のSIMの契約状況の中で唯一使っていないのがソフトバンク回線です。
楽天モバイルに月1,078円払うのであればソフトバンク回線の本回線を990円で使えるLINEMOが最有力候補でした。
ただ、ドコモ版のGalaxy S21 Ultraの動作確認は「データ通信」が「バツ」となっているのが気になります。
https://www.linemo.jp/device/support_list/
Galaxy S20が「データ通信」「丸」なのであればS21シリーズも使えるBandは少なくても通信できそうな気はするんですけどね。
かといって、今、国内でSIMフリーで販売されているGalaxy M23はミドルレンジ端末でS21 Ultraから乗り換えるには微妙です。
Xperiaシリーズは今年のモデルからキャリア販売端末も他キャリアのBandも含むようになったので、Galaxyシリーズの秋冬モデルで改善されるか、他に欲しい端末が出るまで待とうと思いました。
契約したSIM
日本通信
日本通信は過去に契約していたことがあります。
https://yuzakasota.com/category/mobile-network/nihontsushin-sim/
料金の安さと豊富なプラン、通話がメインの使い方であれば満足度の高い通信会社だと思います。
今回はメイン端末のSIMではないことから、通信速度にはそれほどこだわりがないこと。
通話が30秒11円であり、ドコモの半額であること。
30秒11円は他社にもありますが、プレフィクス(電話番号の頭に数字をつけるタイプ)方式ではないため、通話の質が良いこと。
使う端末がドコモ版のGalaxy S21 Ultraであること。
そして私が月に使う通信量(1GB未満)と料金の安さのバランスから「シンプル290プラン」で申し込みをしました。
申し込みから開通までにかかった日数
7月25日(月曜日)
9:42 申し込み完了のお知らせ
17:40 ヤマト運輸から荷物届け予定のお知らせ
21:55 商品発送のお知らせ
22:40 初期手数料のお知らせ
7月26日(火曜日)
午前中 SIM到着
8月1日(月曜日)
11:57 マイページから「開通する」ボタンを押す
11:57 開通手続き申し込み受付のお知らせ
11:58 開通手続き完了のお知らせ
日本通信は月末締めではなく、開通した日が課金日となります。
https://www.nihontsushin.com/plan/planminna_detail.html#timing
そのため、SIMが到着しても開通をせず、キリの良い月始めの今日まで待っていたのでした。
スピードテストの結果(お昼12時30分と15時頃)
平日(2022年8月1日(月曜日))
1回目(12時30分)
ドコモ(本家)
下り 65.8 Mbps
上り 10.6 Mbps
レイテンシ 1 ms
日本通信(ドコモ回線)
下り 21.8 Mbps
上り 0.18 Mbps
レイテンシ 125 ms
楽天モバイル(楽天回線エリア)
下り 8.75 Mbps
上り 10.4 Mbps
レイテンシ 98 ms
2回目(12時31分)
ドコモ(本家)
下り 53.1 Mbps
上り 8.14 Mbps
レイテンシ 1 ms
日本通信(ドコモ回線)
下り 15.9 Mbps
上り 0.15 Mbps
レイテンシ 69 ms
楽天モバイル(楽天回線エリア)
下り 10.6 Mbps
上り 13.6 Mbps
レイテンシ 4 ms
3回目(14時56分)
日本通信(ドコモ回線)
下り 100.0 Mbps
上り 7.54 Mbps
レイテンシ 38 ms
3回目が日本通信のみなのはデータの使用量がすごく多かったからです。
私のドコモ本契約は月1GBまでなのですが、お昼に行った2回のスピードテストで200MB以上通信量を消費していました。
日本通信もお昼の2回で65.92 MB。3回目は通信速度が100 Mbpsも出たせいで合計 215 MB、3回目だけで約149 MBも消費したことになります。
楽天モバイルは午前中に使用していたせいもありますが、お昼に2回計測した後には 97.48 MB消費していました。
8月が始まったばかりであと30日あるため、通信量が1 GBを超えるのを恐れてこれ以上のスピードテストを躊躇したのでした。
開通後のおすすめ設定
基準データ通信量の設定
これは日本通信のマイページから行います。
専用のアプリはないので、ログインページへのショートカットを適当なフォルダに作って入れておくのがいいと思います。
開通後はデータの上限設定がデフォルトで10 GBになっていたので、私は1 GBに変更しました。
スマホのデータ警告とデータ制限の設定
これはスマホによって異なります。
iPhoneでは設定できません。
Galaxy S21 Ultraの場合
「設定」アプリ>「接続」>「データ使用量」>「測定開始日と使用量警告」>「データ警告を設定」をオン、「データ制限を設定」をオン
「データ警告」
私は800 MBを使ったら警告が出るように設定しました。
「テータ制限」
私は900 MBを使ったらモバイルネットワークが使えなくなるように設定しました。
「測定開始日」
一般的な通信会社ですと、毎月1日から月末までが通信の締め日になっていると思います。
しかし、日本通信は先に書いたように開通した日が起算点になりますので、データ使用量の制限を行う場合には開通日に変更しましょう。
非通知着信拒否
ドコモ系MVNOの場合にはドコモ4G契約で使えるサービスが使えると思って大丈夫だと思います。
ahamoだと使えないキャッチホン(220円)、留守番電話(330円)は有料ですが、転送電話は無料で使えます。(オンラインでの契約変更手続きが必要)
無料で使えるものの中で設定しておきたいのが「非通知着信拒否」設定です。
非通知でかけてくるような電話には碌なものが無いですから、私はいつもドコモ系のSIMを契約をした際にはすぐに設定します。
設定方法は「電話」アプリから「148」に電話をかけ、メッセージの案内に従って「1」を押すだけです。(メッセージを聞かなくてもいいなら「*149#」でも設定できます)
https://www.docomo.ne.jp/service/number_please/
ドコモ系とau系のMVNOは無料でこの設定ができるのですが、ソフトバンクは有料(オプション「ナンバーブロック」サービス月額110円)になり、LINEMOの場合はこのサービスがありません。
https://www.au.com/support/faq/detail/11/a00000000211/
https://www.softbank.jp/support/faq/view/20718
https://www.linemo.jp/guide/article049/
通話をメインに考えている場合、LINEMOは少し注意が必要です。
なお、スマホ側で非通知の電話をブロックする設定があるものもあります。(Pixel 4a、Pixel 6 Pro、Galaxy S21 Ultraには有りました。iPhoneの場合は電話帳に登録されていないものは全て消音化する設定しかないようです。)
LINEの年齢認証
日本通信はLINEの年齢確認に対応していません。
そのため、ID検索機能が使えません。
ただし、一度年齢確認のできるキャリア等で確認手続きが終わっていれば、そのLINEアカウントを削除しないかぎりは再度の年齢確認は行われていないように思います。(2022年8月1日現在)
もし、MNPで楽天モバイルから年齢確認に対応していない日本通信のようなMVNOに移行する際は開通前に年齢確認をしておくことをお勧めします。
私は楽天モバイルで使用している電話番号(0)が紐付けしてあるLINEアカウント(A)は既に年齢確認を済ませてありました。
povoも日本通信と同じように年齢確認はできません。
そこで次のような方法をとってみました。
楽天モバイルのSIMが入っている端末(Galaxy)のLINEアカウント(A)の電話番号(0)を日本通信の電話番号(1)に変更。
電話番号が変わっても年齢確認は既に済んでおり、再度の確認は求められません。
povoのSIMが入っている端末(Pixel)のLINEアカウント(B)の電話番号(2)を楽天モバイルの電話番号(0)に変更。
楽天モバイルの電話番号なので年齢確認ができ、LINEアカウント(B)を年齢確認済みアカウントに更新。
年齢確認が終わったら元の電話番号(2)に変更。
手順を間違えるとLINEのデータが新規のものになってしまう可能性がありますので、よく考えて行ってください。
LINEMOであれば年齢確認に対応しているので、このようなことを考えなくても済みます。
少しでも契約事務手数料を安くしたい場合には
日本通信は契約事務手数料が3,300円かかります。
https://www.nihontsushin.com/plan/plansimple_detail.html
LINEMOは無料です。
https://www.linemo.jp/plan/payment/
毎月の料金が290円(1GB)で済む代わりに、契約事務手数料が3,300円。
高く感じますね。
LINEMOは毎月990円(3GB)かかりますが、契約事務手数料は0円。
しかも、1年間は5分かけ放題(通常550円)がキャンペーンで無料。
https://www.linemo.jp/campaign/linemo_detamon_202103/#campaign01
他にも990円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンなども行われていて、半年間”実質”無料。
https://www.linemo.jp/campaign/miniplanfree_202205/
“実質”というのは実際は一度料金を払わなければいけないので要注意ですが、日本通信を契約するのであれば5か月くらいは使わないとLINEMOの方がお得かもしれません。
日本通信
3,300円+290円*n(か月)
LINEMO
990円*n(か月)
1か月目
3,590円>990円
2か月目
3,880円>1,980円
3か月目
4,170円>2,970円
4か月目
4,460円>3,960円
5か月目(ここでLINEMOより日本通信の方が安くなる)
4,790円<4,950円
しかもこの間、5分以内の通話は無料ですからね。
3,300円が3,000円になるスターターパックをAmazonで買えば300円は安く済みますが、それでもLINEMOとの分岐点は5か月かかります。
LINEMOよりも日本通信がお勧めの人
- 月の通信量は1GB未満
- お昼の時間帯、通信をあまり使わない人
- 通話は受けることがほとんどで、あまりかけることのない人
- ソフトバンクの電波よりもドコモの電波の方が受信しやすい地域で使う人
- 通信会社を最低半年くらいは変えない人
- ドコモで契約したスマホ(iPhoneを除く)を使いたい人
- 留守番電話やキャッチホンなど通話関係のオプションが必要な人
- LINEのID検索はしない人
書き出してみると結構、条件が厳しいですね。
それくらい、日本通信とLINEMOで私は悩みました。
私は結局、ドコモ版のGalaxy S21 Ultraを使うことを優先したのですが、どうなることやらです。
またSIMを契約した時には記事にします。
とりあえず、楽天モバイルは8月中に解約予定です。