Pixel 9 Pro XL購入、初期状態の覚え書き

2024年8月22日(木曜日)。
私にとっては2021年以来、3年ぶりにAndroidスマホを購入しました。
今回、Google Pixel 9 Pro XLを購入しましたので、初期状態を書き残しておきます。

どうしてPixel 9 Pro XLを購入したのか

私は現在、iPhone 15 Pro Maxをメインに使い、サブ端末としてPixel 6 Proとドコモ版のGalaxy S21 UltraにSIMを入れて使用しています。

この3台のうち、ドコモ版のGalaxy S21 UltraとPixel 6 Proは2021年発売。
Pixel 6 Proは2024年(今年)の10月がAndroidバージョンアップデートの提供保証期限です。

https://support.google.com/pixelphone/answer/4457705

セキュリティアップデートの提供保証期限は2026年10月までとあと2年あります。

一方、ドコモ版のGalaxy S21 Ultraは前回のセキュリティアップデートが2024年5月23日。

https://www.docomo.ne.jp/support/product_update/sc52b/index.html

その一つ前は2024年3月4日、もう一つ前は2023年9月13日。

Pixelシリーズであれば、毎月(ほぼ必ず)セキュリティアップデートが来ますが、キャリア版のスマホは発売から3年も経てばそろそろ更新されなくなる日も近い。

ちなみにドコモ版のGalaxyで2020年発売のGalaxy Note20 Ultraは最新の更新が2024年7月29日に来ていますから、S21 Ultraもあと1年くらいは来るかもです。

https://www.docomo.ne.jp/support/product_update/sc53a/

購入順的には今年、SIMフリー機として発売になったGalaxy S24 Ultraを買えば良いのですが、本体カラーにホワイト系を選べなかったので今年は購入しませんでした。

https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-s24-ultra/buy/

とは言っても、ケースに入れてしまえば背面の色などさほど目にすることは無いのですが。

Pixel 9 ProではなくPixel 9 Pro XLを購入した理由

カメラ性能はProもPro XLも同じです。
これはiPhoneのProとPro Maxと同じ関係です。

スマホを片手で操作するには本体幅70mm前後が使いやすく、その点ではProを選ぶべきです。
私は最近、出先でスマホを片手操作する機会があまりなくなり、それよりもバッテリー容量の大きさでXLを選びました。

バッテリー容量はProが4,700mAh、XLが5,060mAhです。

これまで使っていたGalaxy S21 Ultraがバッテリー容量5,000mAh、Pixel 6 Proは5,003mAhです。

Androidスマホを2台持ちしているので、バッテリー切れになるような使い方をしたことはなかったのですが、私の中でAndroidスマホのハイスペックモデルならバッテリー容量5,000mAh以上というのが一つの基準となっています。

また、Pixel 9シリーズではセキュリティアップデート提供保証期限が7年もあることから、バッテリー容量が大きければ大きいほど充電によるヘタレも少なく、一つの端末を少しは長く使えるかなという気持ちがありました。

購入はGoogleストア

キャリアだと返却プログラムや少し経つと価格を安く販売するのは目に見えていますが、Googleストアから買うよりも高い定価で買ったり、本体だけの購入だと在庫ありませんなんて言われるのも嫌ですので、iPhoneと同じように直営のGoogleストアから購入しました。

注文から到着まで

今回私はGoogleがYouTubeでPixel 9シリーズの発表会を行った2024年8月14日の4時過ぎに目が覚め、それからざっと情報収集。
色に白っぽい色があったのを確認し5時頃注文。

Googleから「発送の準備が整いました」のメールが届いたのは8月21日(水曜日)の10:30頃。
この時点で宅配の追跡番号のお知らせもありましたが、まだ登録はされておらず。

同日15時過ぎにヤマト運輸から「荷物お届けのお知らせ」メールが来て、配達時間を選べるようになりました。

3年前にPixel 6 Proを注文した時は日本郵便での配達だったのですが、いつの間にかGoogleの配達もクロネコヤマトに変わっていたんですね。

開封から初期セットアップまで

Pixel 6 Proの時にはデータ移行用にUSB AからUSB Type-Cへの変換コネクタが入っていましたが、今回はSIMピンと両端がUSB Type-Cのケーブルのみでした。

初回購入特典として、スケッチも入っていましたが、正直なところ一回広げて見たらあとは開くことは無いでしょう。

購入特典のスケッチ
購入特典のスケッチ

Pixel 9 Pro XLのBAND仕様

Pixel 9 Pro XL(GQ57S)の対応ネットワーク(バンド)は以下のようになっています。

WCDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 /40 / 41 /42 /48 / 66 / 71 / 75
5G Sub-6: n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 26 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 66 / 71 / 75 / 77 / 78 / 79

ドコモ

ドコモが使用する周波数帯(バンド)のうちPixel 9 Pro XLが対応していないのは5G ミリ波: n257(28GHz帯)のみ。

au

auに関してはLTEのバンド11(1.5GHz帯)と5G ミリ波: n257(28GHz帯)が非対応。

ソフトバンク

ソフトバンクに関してもLTEのバンド11(1.5GHz帯)と5G ミリ波: n257(28GHz帯)が非対応。

楽天モバイル

楽天モバイルで使えないのは5G ミリ波: n257(28GHz帯)のみです。

今回、Pixel 6 Proの時の記事を見ながら書いていますが、Pixel 6 Proでは5G ミリ波に対応していたんですね。
結局、私はこの3年間一度も5G ミリ波のあるところでスマホを使ったことがなかったので、これからも数年間はミリ波の爆速さを経験することは無いでしょう。

セットアップ直後

プリインストールアプリ

Wi-Fiに繋げずに初期設定を終えた直後のものです。
プリインストールアプリは25個となっています。

Pixel 9 Pro XLのプリインストールアプリ
Pixel 9 Pro XLのプリインストールアプリ

ちなみにPixel 6 Proの時には22個でした。

Pixel 6 Pro購入、初期状態の覚え書き

増えたのは「温度計」、「天気情報」、「Meet」アプリの3つです。
以前あった「Playムービー」アプリの代わりに「Google TV」アプリが入っていました。

使わない、消せないプリインストールアプリがほとんど入っていないのはPixelの良い点だと思います。

セキュリティアップデート前

端末情報

Android バージョン 14
Android セキュリティパッチレベル 2024年7月5日
ビルド番号 AD1A.240530.030

アップデート前の端末情報
アップデート前の端末情報

ストレージに占めるシステムの容量

512 GBのストレージ中、システムの容量は 14 GBです。

開封直後のシステムの容量
開封直後のシステムの容量

この後、セキュリティアップデートをしたり、普段使うアプリをインストールしたあとは 16 GBに増えていました。
ちなみに現在のPixel 6 Proのシステムの容量は 17 GB、ドコモ版のGalaxy S21 Ultraでは 15.41 GBです。

2021年にPixel 6 Pro購入時に書いた記事にはドコモ版のGalaxy S21 Ultraのシステム容量が 31.94 GBと書いていましたので、Android OSのバージョンアップによって、システムの容量が少なくなったか見えない形で他に分けられたのかもしれません。

実行中のサービス

こちらの値は刻一刻と変わるものなので参考値となりますが、 4.3 GBでした。

Pixel 9 Pro XLのメモリのうちシステムの占める容量
Pixel 9 Pro XLのメモリのうちシステムの占める容量

アップデート

初回のセキュリティアップデートは 54.24 MBのがやってきました。

Pixel 9 Pro XLのアップデート通知
Pixel 9 Pro XLのアップデート通知

Pixel 6 Proの毎月のセキュリティアップデートではダウンロードが一時停止するのですが、今回のPixel 9 Pro XLでは止まらずにダウンロードが進みました。

「今すぐ再起動」の画面になるまで我が家の通信環境では約18分かかりました。

セキュリティアップデート後

端末情報

Android バージョン 14
Android セキュリティパッチレベル 2024年8月5日
ビルド番号 AD1A.240530.047

アップデート直後の端末情報
アップデート直後の端末情報

ストレージに占めるシステムの容量

14 GB

セキュリティアップデートの前後では変わりませんでした。

実行中のサービス

こちらの値は刻一刻と変わるものなので参考値となりますが、 4.6 GBでした。

Google Playシステムアップデート

Google Playシステムアップデートの日付はセキュリティアップデートの前後ともに「2024年3月1日」で普段のPixel 6 Proであればこの日付部分をタップするとアップデートができます。
しかし、このPixel 9 Pro XLでは日付部分をタップしても反応がありませんでした。

そこでGoogleアカウントやデータをPixel 6 Proからコピーしたところ、アップデートができるようになりました。

ファイル容量は 81 MBです。

Google Play システムアップデート通知
Google Play システムアップデート通知

こちらを「ダウンロードしてインストール」、「今すぐ再起動」したところ、「2024年8月1日」の最新にアップデートされました。

Google Play システムアップデート後の端末情報
Google Play システムアップデート後の端末情報

到着後数時間で感じた良かった点と悪かった点

良かった点

顔認証

これまで使っていたPixel 6 Proは指紋認証のみでした。
メインに使っているiPhoneでは顔認証のみですが、そちらに慣れているといちいち指を当てるのが面倒に思うこともありました。
その代わり、iPhoneと同じくロック解除後の上スワイプが必要です。

指紋認証

これまで使っていたGalaxy S21 Ultraと同じ超音波式の指紋認証ですが、私はこの方式と相性が良くありません。
Pixel 6 Proの指紋認証は光学式でこちらは問題なく解除できている時でも、超音波式のGalaxy S21 Ultraでは指が湿っていないと認証できないことが多かったです。
Pixel 9 Pro XLでは顔認証でロック解除することが殆どで、指紋認証をすることはあまりないのですがGalaxy S21 Ultraよりも感度が良いと思います。

ちなみにPixel 6 Pro、Galaxy S21 Ultraは保護フィルムやガラスは無し、Pixel 9 Pro XLは保護ガラスを貼って使ってみてます。

Googleアカウントのコピーが簡単だった

私は始めGoogleアカウントを紐付けせずにセットアップをし初期状態を確認しました。
その後、Google PlayシステムアップデートができないのでGoogle Playにログインしようとしたところ、「Pixelのセットアップを完了しましょう」という表示とともに他のデバイスからデータのコピーをすることになりました。

Google PlayシステムアップデートをするにはGoogleアカウントへのログインが必須?
Google PlayシステムアップデートをするにはGoogleアカウントへのログインが必須?

初期セットアップの中でこれまで使っていた他のAndroidスマホやiPhoneの環境をできるだけ復元しようとするのはよくあることです。
iPhone同士の場合はアプリのデータやログイン状態もコピーされることが多いのですが、Googleアカウントに関しては一つひとつIDとパスワードを認証しないといけません。

今回は移行元もPixelだったからかわかりませんが、IDやパスワードの認証は一度も行わず、計6個のGoogleアカウントの認証が済みました。

悪かった点

画面スワイプや画面タッチが反応しないことがあった

これはセットアップ前に保護ガラスを貼ってしまったため、保護ガラス無しなら反応したのかもしれませんが、一度反応しなくなると電源ボタンを押して、スクリーンのオンオフをしないと反応しないことがありました。

バックグラウンドで大量のアプリをダウンロードしたりしていたので反応が悪かったのかもしれません。

セキュリティアップデートを終えて、再起動した後はこの現象は出ていません。

カメラUI

Galaxyでは画面の自動回転をオフにしていても、カメラアプリ内の倍率表示が回転し正しい向きで撮ることが事前に確認できました。
一方、PixelはPixel 6 Proを使っていた時もそうでしたが、自動回転をオフにしているとカメラUI上は縦表示固定になります。

普段、立って風景を撮る時などは誤った方向で保存されることは無いのですが、物を上から撮る際などはカメラUI上でどちらが上になるのかわからず不便です。

そんなに難しい改修では無いと思いますし、自動回転をオンにすれば「.5 1x 2 3」の表示も向きが変わるのでいつか改善して欲しいです。

アプリデータの移行

iPhoneの場合、Macにバックアップを取ると各アプリのデータやログイン状態も復元されることが殆どですが、PixelというかAndroidはそこまではできません。
まだ、必須のアプリをいくつか立ち上げてみただけですが、ログインから行わなければならなさそうです。

私は銀行や支払い系のアプリをiPhoneで行っていますが、Androidスマホの場合、この移行がすごく大変だと思います。

セキュリティの関係だと思うのですが、1台の端末でしか動作しないような作りになっていると思います。

ポイ活で多くの銀行口座を開設したりしていると、スマホの買い替えの時、特に下取りで今まで使っていた端末が手元にない状態で以前の環境を取り戻すのには時間がかかると思います。

Pixelシリーズは特に下取りでストアクレジットを貰えますが、これまで使っていたスマホを送るのは全ての移行を確認できてから行うようご注意ください。

Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日

Androidバージョン セキュリティパッチレベル 最終アップデート確認日
Pixel 9 Pro XL 14 2024年8月5日 2024年8月22日
Pixel 6 Pro 14 2024年8月5日 2024年8月7日
Galaxy S21 Ultra(ドコモ版) 14 2024年4月1日 2024年6月12日
Mi 11 Lite 5G 13 2024年1月1日 2024年3月6日
Redmi Note 10 Pro 13 2023年10月1日 2023年11月10日
Pixel 4a 13 2023年8月5日 2023年8月8日
Galaxy S10(香港版) 12 2023年2月1日 2023年3月31日
Galaxy S10(楽天版) 12 2023年2月1日 2023年3月22日
Pixel 3 12 2021年10月5日 2021年10月20日
Galaxy S8+ 9 2020年12月1日 2021年5月8日
Pixel 2 11 2020年10月5日 2020年10月6日
HUAWEI Mate 20 Pro 10 2020年9月1日 2020年11月9日
Galaxy S7 8.0.0 2020年9月1日 2020年12月31日
HUAWEI Mate 10 Pro 10 2020年7月1日 2020年12月1日
Black Shark 2 10 2020年6月5日 2020年9月11日
HUAWEI Mate 9 9 2020年5月1日 2021年4月26日
OnePlus 3T 9 2019年10月1日 2019年11月29日
Nexus 5X 8.1.0 2018年12月5日 2018年12月4日
Moto G4 Plus 8.1.0 2018年12月1日 2019年4月5日
Xperia XZ 8.0.0 2018年10月1日 2019年1月4日
ZenFone 3 8.0.0 2018年7月1日 2018年9月20日
HUAWEI P9 7.0 2018年7月1日 2018年7月27日
Xperia Z5 Compact 7.1.1 2017年9月1日 2017年10月18日

上記の表で
BlueFrag対策はセキュリティパッチレベルが2020年2月1日以降であることが必要
「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要

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