AndroidのChromeで目障りな広告を除去する方法

皆さんは Android のスマホでネットを見るときにブラウザは何を使っていますか?
私はパソコンとブックマークが連携できることから Chrome を使っています。

ブラウザでネットを見ていて、広告がウザいなって思ったりはしませんか?
しつこい広告だとスクロールしても、下にいつまでも現れて消えてくれません。

これらの広告はネットをみている人がその広告をクリックをすることによって、そのサイトの作成者に手数料が入る仕組みになっています。

ですから、サイト作成者はその広告をクリックしてもらいたくて、見る人が間違って押しやすい場所、目立つ場所に広告を貼っています。

もちろん、サイト作成者もただでそのサイトを運営しているわけではないので、そういう広告を設置するのも仕方がありません。
ただ、見たくないアダルトサイトの広告が付いて回ったり、続きを読みたいのに広告をタッチしてしまって別なサイトに飛ばされたりするとストレスがたまります。

iPhone の場合

ですから、私は iPhone では Safari のコンテンツブロッカー機能をオンにしています。

iPhoneに入れているコンテンツブロッカーアプリ
iPhoneに入れているコンテンツブロッカーアプリ

iPhone の Safari で見ているときには、この機能のおかげでほとんどの広告が表示されません。
一度この広告がない状態に慣れてしまうと、 Android の Chrome で見る Web 閲覧というのはもう広告まみれだということに気付かされます。

Android で広告を除去する方法はないのか?

それで Android の Chrome でも広告を表示させない方法はないものだろうかと思って探した結果見つけたのが次のアプリです。

root 権限不要 広告除去アプリ FilterProxy

https://play.google.com/store/apps/details?id=KRIS.android.FilterProxy&hl=ja

他のアプリは root 権限を取得していないといけないものだったり、 Google Play 以外のところからアプリをインストールしたりしなければならなかったので諦めました。

このアプリはそういった権限が不要ですし、最後のアップデートが2015年2月21日ということで、今でも作者のサポートが受けられるかはわかりません。
しかし、逆に言うと1年以上も前から公開されていて、 Google からもアプリの削除を受けていない。ユーザーからの評価も固まっていると言えます。

Google はもともとネット広告で収入を得ている企業だと思います。
ですから、本来であれば広告を削除するようなアプリを公開しておくのは Google にとっては不利益なものだともいえます。

今回、 Android のアプリで広告除去の方法について調べていた時に、過去に Google Play にあったアプリが公開を停止され、自社のサイトにアプリを置くことになったというアプリもあったと知りました。
ですから、今日この記事で紹介するアプリがいつまで Google Play で公開されているかはわかりません。

ですが、今ならまだインストールできます。
難しいところはほとんどありませんので、興味を持った方は試しにインストールして広告がない世界を味わってみてください。

アプリは上記のリンクから、 Google Play に飛びインストールしてください。
初期設定のままで、何もいじる必要はないと思います。
詳しい設定方法は作者のサイトにも載っています。

https://sites.google.com/site/neutraltao/filterproxy/japanese_200

https://sites.google.com/site/neutraltao/filterproxy/block_procedure_jp

実際のところ、私は上記の「広告のブロックの仕方」の部分はよく理解できていません。
でも、初期設定のままでほとんどの広告は表示されなくなっていると思います。

一応、注意しておくと、ここで表示されなくなるのは、 Chrome のアプリ内の広告であって、他のアプリ内の広告は対象外ですのでそこはご了承ください。

設定方法はアプリの方ではほとんどいじらなくていいので、スマホの方の接続方法をいじる必要があります。

家などのWi-Fi環境下でネットにつなぐ場合と、モバイルネットワークを使って外でネットにつなぐ場合の2か所に設定をする必要があります。
もちろん、どちらかの環境下だけ広告が表示されなくなればそれでいいと言う場合はどちらかだけで結構です。

FilterProxy Wi-Fi用の設定方法

ではまずはじめに Wi-Fi 用の設定をしていきましょう。
サンプルとして、 Galaxy S7 edge Android 6.0.1 の設定メニューで説明します。

設定アプリ>Wi-Fi>現在接続しているWi-Fiルーターの名前を長押し>ネットワーク設定を管理>拡張オプションを表示>プロキシ>手動

プロキシホスト名>localhost
プロキシポート>8000

Wi-Fiの設定をFilterProxy用に変更
Wi-Fiの設定をFilterProxy用に変更

この設定を保存してください。

そうすると、ネットに繋がりに行くときに「 localhost 」いわゆる自分自身のポート8000というところを通ってネットに繋がるという設定に変わります。
この8000という場所は、先ほどインストールした FilterProxy を通るということです。
FilterProxy では、このアプリ内を通る情報をフィルタリングして、広告表示特有のリンク先を Forbidden (アクセス禁止)としてブラウザに返します。
その結果、ブラウザには広告が表示されなくなるという仕組みです。

FilterProxy というアプリが悪意のあるものですと、自分がアクセスした情報が筒抜けになります。
そこは自己責任でお願いします。

FilterProxy モバイルネットワーク用の設定方法

同じようにモバイルネットワークで広告を除去する場合の設定です。

こちらはいつも使っている APN 設定を変更するのではなく、 FilterProxy 用に APN を追加してから変更しましょう

というのも、アプリによってはこの FilterProxy を経由してのアクセスだと、うまく接続できないものがあるからです。
そういう時には、 APN を FilterProxy を経由しない正規のものに切り替えてあげれば大丈夫です。

APN の設定で追加する部分は次のとおりです。

設定アプリ>モバイルネットワーク>APN>上記で追加したアクセスポイントをタップして編集

プロキシ>localhost
ポート>8000

この2つの項目を APN 設定の今までは空欄だったところに追加してあげるだけです。

APN設定をFilterProxy用に変更して保存
APN設定をFilterProxy用に変更して保存

この設定を保存して、 APN を今回変更したものに切り替えてください。

試しに2ちゃんねるのこの FilterProxy のスレを見てみましょう。

http://potato.2ch.net/test/read.cgi/smartphone/1469825479/

上記のリンク先をスマホでタップするとスマホ用のページに飛ばされます。

http://itest.2ch.net//test/read.cgi/smartphone/1469825479/

パソコンで見る分にはわかりませんが、次のスクリーンショットを見てもらうとわかるようにスマホで見るとレスの1と2の間にアダルト広告があります。
(2ちゃんねるは無断転載禁止なのでスクリーンショットをあげるのは止めておきます)

これが FilterProxy を経由した状態だと空欄になります。

FilterProxy の効果は FilterProxy の

基本>状態>BYPASS にするとわかります。

広告表示をさせたくない場合には上記の設定をタップして「 ACTIVE 」にしておきましょう。

私はこの FilterProxy の設定に飛べるように「アイコン表示」にチェックを入れて、いつでも通知バーから変更できるようにしています。

FilterProxyの設定内容
FilterProxyの設定内容

また、先ほども言ったようにアプリや見るサイトによっては、自分の思うとおりの動作をしない場合があります。
そんな時には、 APN 設定を FilterProxy 用ではなく MVNO から指定があった当初の設定の方に切り替えてあげれば、こちらの FilterProxy アプリをアンインストールする必要なく使えると思います。

iPhoneのコンテンツブロッカーとの比較

ちなみに iPhone の Safari でコンテンツブロッカー機能をオン、許可するコンテンツブロッカーには 280blocker を使った時のスクリーンショットもあげておきます。
(こちらも、2ちゃんねるのスクリーンショットは無断転載に当たる可能性があるのでアップは止めておきます)

こちらだと、広告があった場所のスペースもなくなって、本当にクリーンな状態で見られます。
そこは OS に標準で組み込まれているか、アプリで対応しているかの違いなのでしょう。
Android でも root 権限を取得して、それ専用のアプリを使えば同じように表示できるのかもしれませんが、あまり一般的ではないので FilterProxy を使ってみた方がいいと思います。

iPhone のコンテンツブロッカー280blocker は無料です250円でした。
もし、このサイトを見ている人が iPhone で、まだそういった機能を取り入れていない場合は下記リンクから導入してみてください。

280blocker : コンテンツブロッカー280 – Yoko Yamamoto

上記のアプリ、無料だと思っていたら有料(250円)でしたね。
無料のコンテンツブロッカーもあります。

広告ダメです – Masanori Mikawa

こちらでも上記の2ちゃんねるでの効果は同じでしたので、初めてでしたら「広告ダメです」から試してみてはいかがでしょうか。

おわりに

FilterProxy は Chrome 内でのすべての広告に効果があるわけではありません。
そこは初期設定に含まれていない広告用のリンクがあるからだと思います。
そこを追求し自分で設定を追加していけば、今表示されている広告も非表示にできるかもしれません。
それを有料でサポートしているのが iPhone 用のアプリだと思います。

Android は Google のサービスを利用することに最大限のメリットがあると思います。
一方、こういった広告を除去するということに関しては、 OS 側での対応は期待できません。

広告は自分の知らなかった商品やサービスを発見するきっかけにもなります。
しかし、度が過ぎた広告は不快なものです。
また、広告は画像であることが多いので、通信量を消費します。

Android での広告除去に関しては、自己責任な部分もありますが、私は今回記事にしたFilterProxy アプリの動作には満足しています。
この記事を読んでもし興味をもった方がいらっしゃいましたら、設定を変えたところをよく覚えておいて試してみてください。

追記 Android 6.0 以降での注意事項

Android 6.0 からアプリの省電力化の設定が設けられています。
この際、 FilterProxy アプリが上記の省電力化に含まれ、動作を止めてしまうと、モバイルネットワークの接続に支障が出る可能性があります。

私は FilterProxy アプリは最適化から外しています。

最適化から外す方法は、Galaxy S7 edgeの場合、

設定アプリ>バッテリー>アプリを省電力化>詳細>FilterProxy>無効

FilterProxyアプリの省電力化を無効
FilterProxyアプリの省電力化を無効

同じく

設定アプリ>バッテリー>バッテリーの使用量>その他>バッテリー使用量を最適化>全てのアプリ>FilterProxy>オフ

FilterProxyをバッテリー使用量の最適化から外す
FilterProxyをバッテリー使用量の最適化から外す

です。
一度、上記の設定はしないで使ってみて、いつの間にか FilterProxy アプリの動作が止まっているように感じた場合には設定をしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください