私の持つHUAWEI Mate 10 Proには去年の10月にセキュリティアップデートが配信されたのを最後にアップデートが来ていませんでした。
その間、公式サイトでは2018年11月13日から配信開始のBLA-L29 8.0.0.151(C635)へのアップデート、2019年1月28日から配信開始のAndroid 9へのアップデート9.0.0.196(C635E4R1P13))が発表されていました。
https://consumer.huawei.com/jp/press/news/2018/news-18060521112/
https://consumer.huawei.com/jp/press/news/2019/news-1805161231/
そして、5ちゃんねる情報によりますと2019年3月1日頃からビルド番号 9.0.0.210(C635E4R1P13)へのアップデートが配信されていたようです。
http://faq.support-huawei.com/faq/show/78?site_domain=default
これらのアップデートが来ないことについては、全員に配信が周るには配信開始から1か月くらいかかるとのことでしたので、私もほぼ毎日アップデートが来ているか確認していたのでした。
ところが昨年11月13日の配信開始日から3か月以上経っても更新通知が来ないことから、HUAWEIのサポートに電話したのが昨日のことです。
問い合わせの結果は「SIMを入れて更新通知を待ってみてくれ」というものでした。
そうです。私は普段使わない端末にはSIMを入れずWi-Fi環境にて更新確認をしていたのでした。
これまで10台以上のSIMフリーAndroid端末を使ってきて、SIMが入っていないとアップデートが降ってこないということは聞いたことがありませんでした。
結局、解約済みのSIMを入れて更新確認をしたら、ソッコーで降ってきました。
ここまでは昨日の記事に書いてあります。内容が重複しますが、興味のある方は読んでみてください。
今日の記事はそのアップデート前後の記録です。
目次
BLA-L29 8.0.0.151(C635)へのアップデート
アップデート通知
アップデート用ファイルのサイズは730MBです。
アップデート内容
変更ログ
本アップデートでは、au VoLTEとHuawei GPU Turbo技術を追加し、より良い経験を提供しておりますので、更新を推奨します。
[通話]
au VoLTE機能を追加。
[システム]
Huawei GPU Turbo技術を追加。これにより、よりスムーズなゲーム体験を実現できます。ゲーム体験向上のために、Game Suite内で[ゲームモード]を有効にすることをお勧めします。
[セキュリティ]
2018年11月リリースのGoogleセキュリティパッチを統合し、システムのセキュリティを強化しました。
Huawei EMUIシステム更新のセキュリティに関する詳細は、Huawei公式ウェブサイトをご確認ください:
https://consumer.huawei.com/jp/support/bulletin/2018/11/
アップデート前
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2018年9月1日
ビルド番号 BLA-L29 8.0.0.140(C635)
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
ソフトウェア更新の設定である、「Wi-Fi経由で自動ダウンロード」機能をオンにしていたため、気づいたらダウンロードが終わっていました。
そのため、この730MBのダウンロードにかかった時間は不明となってしまいました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2018年11月5日
ビルド番号 BLA-L29 8.0.0.151(C635)
ストレージに占めるシステムの容量
8.33GB
この容量はアップデートの前後で変化はありませんでした。
気づいた点
アップデート完了後に以下の画面が表示されました。
基本サービスの声明に対する更新
拡張サービスの声明に対する更新
アップデートに伴って、使わないアプリやサービスをインストールされるようで私としては好きではありません。
今回のアップデートでは端末管理というアプリに統合された「ウィルススキャン」と純正天気アプリに関する情報提供への同意を求められました。
9.0.0.196(C635E4R1P13)へのアップデート
アップデート通知
アップデート用ファイルのサイズは3.85GBです。
アップデート内容
変更ログ
EMUI 9.0がリリースされました。本バージョンはAndroid Pieをベースに開発され、自然かつシンプルでありながら、本質的なAndroidテイストを保っています。最新の機能を多数搭載し、処理効率も大幅に向上しています。また、改良された直感的なデザインで操作性を向上しているほか、データの保護、デジタル習慣の把握が可能です。以下でEMUI 9.0を紹介します。
・自然かつシンプルな操作性
直感的なデザイン
EMUI 9.0のUIがシンプルになり、より使いやすく直感的に使用できるようになりました。
自然音
アラームや着信音に自然音を取り入れ、日常に大自然をもたらします。
イラスト付の機能説明
視覚的な説明をすることで、端末についてより簡単に学ぶことができます。
シンプルな設定
EMUI 9.0では、かつては別々に存在していた機能を統合し、これまでにない優れたユーザー体験を提供します。頻繁に使用する設定には、より簡単にアクセスできます。
・スマートな生活
スマートショッピング
ARスキャニング機能は画像認識技術に対応しており、どんなアイテムも見つけ出して、購入ができます。
食物をスキャンしてカロリーを確認
何百種類もの食べ物のカロリー情報を取得し、日々の食習慣の把握に役立てられます。ダイエットがこれまでにない程、簡単になりました。
AI被写体認識
歴史的建造物や有名な芸術作品をスキャンすると、詳細を確認できます。
・データ保護と使用習慣の改善
パスワードのキーチェーン
もうパスワードを忘れる心配はありません。パスワードのキーチェーンにパスワードを入れるだけで、簡単で安全なID認証後にパスワードを自動入力します。
デジタルバランス
日々の使用習慣を把握し、使用時間を管理することで、十分な睡眠時間を確保できます。デジタルバランスは端末の使用状況を管理します。デジタルバランス機能により、ユーザーとユーザーの家族はデジタルテクノロジーと調和の取れた生活を送ることができます。
・モバイルオフィス
画面の投影
ワイヤレス投影により、大型ディスプレイにプレゼンテーションを表示しながら端末でチャットができます。
レコーダー
レコーダーに編集や高速化などの機能を追加し、インターフェースの一貫性と操作性を最適化。
・バックアップ、ストレージ、および共有
システムナビゲーション
システムナビゲーションのオプションにジェスチャーを追加。
Huawei Share 3.0
端末、パソコン、Mopriaプリンター間におけるファイル転送速度を向上。
Phone Clone
Phone Cloneのデータ転送速度とインテグリティを改善。
・効率化の追求
起動速度をさらに速く
市場で最も人気のあるアプリの起動速度を改善しました。
Android 8.0.0からAndroid 9へのアップデートです。
様々な機能の追加がなされていますが、私はPixel 3やPixel 2でAndroid 9を使用しており、それほど目新しさは感じませんでした。
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート用ファイル、サイズ3.85GBのダウンロードには我が家の通信環境では約53分かかりました。
そして、アップデート用ファイルをダウンロードする際には、更新された「エンドユーザーライセンス契約」に同意することを求められます。
アップデート後
アップデート後にまた「サービスとユーザー体験」という「基本サービスの声明に対する更新」に関し、説明が表示されました。
端末情報
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年1月1日
ビルド番号 9.0.0.196(C635E4R1P13)
ストレージに占めるシステムの容量
アップデート後はストレージの内訳から「ファームウェア」の表示がなくなり、システムの容量がわからなくなりました。
気づいた点
ステータスバーの表示
ステータスバーにあるWi-Fiマークや通信速度の表示がこれまでの画面右上から左上に移動しています。
これはAndroid 9でノッチ画面に対応したことによるものです。
ただ、Pixel 3と違うのはPixelでは時計が画面右上にあるという点です。
Wi-Fiやモバイルネットワークの状況の位置も異なるのがわかると思います。
同じAndroid 9でも、どこに何を表示させるかという点に関しては端末メーカーに委ねられているようです。
ナビゲーションバー
アップデート前は「ナビゲーションバー」と「ナビゲーションメニュー」の2種類でした。
Android 9にアップデートした後は「ジェスチャー」と「1つのキーによるナビゲーション」という項目が増えています。
私はiPhone XSやPixel 3と同様の操作方法にしたいと思い、「ジェスチャー」を選択してみました。
同様とは言っても同じなのは「ホーム」と「起動中のタスクを表示」の操作方法だけで、「戻る」と「Googleアシスタント」へのアクセス方法はPixel 3と異なります。
Android端末は各端末メーカーで独自のカスタマイズがされているのが殆どです。
それが各端末の特色になっているのですが、基本的な操作方法はGoogle製端末と同じものも用意してほしいです。
私は結局、Pixel 3との微妙な違いが気になり、Mate 10 Proは「3つのキーによるナビゲーション」に戻してしまいました。
スクリーンショットを撮る時の音や操作が変わった
私がMate 10 Proをアップデートして最初に戸惑ったのが、このスクリーンショット撮った時の音と、スクロールスクリーンショットを撮る方法です。
Android 8.0.0時代の音はカメラ撮影時と同じシャッター音でした。
カタカナで表せば「カチャ」という小気味良い音です。
それがアップデート後は「ピャ」という音になりました。
盗撮と間違われないようにシャッター音と変えたのだと思いますが、慣れないせいか違和感があります。
スクロールスクリーンショットは長いページを自動スクロールしながら、細長いスクリーンショットを撮る機能です。
私はこれまでステータスバーを下げたところにあるメニューからスクリーンショットを撮っていました。
そして、スクロールスクリーンショットを撮るときには、画面下に1秒ほど表示される「スクロールショット」というアイコンをタップして撮っていました。
それがアップデート後はiPhoneでスクリーンショットを撮った時と同じように画面左下に1秒ほど、今撮影したショットが表示されます。
そのショット画面を上から下にスワイプしなくてはいけなくなりました。
単純にタップすると、今撮ったスクリーンショットの編集画面になってしまいます。
この変化が馴染めません。
なお、HUAWEIの端末はスクリーンショットを撮りたい時に、画面を指の関節で2度コンコンと叩くと撮ることができます。
同様にスクロールスクリーンショットは画面に関節で「S」の字を書くようになぞっても撮ることができます。
HUAWEIとしては、こちらの方法を使って撮ってもらいたいということなのでしょうか。
9.0.0.210(C635E4R1P13)へのアップデート
このビルド番号へのアップデートに関しては予想していませんでした。
後から公式サイトを見直してみたら、プレスリリースには載っていないバージョンが記載されていました。
http://faq.support-huawei.com/faq/show/78?site_domain=default
アップデート通知
アップデート用ファイルのサイズは243MBです。
アップデート内容
変更ログ
本アップデートでは、Googleセキュリティパッチによりシステムのセキュリティが向上します。
[セキュリティ]
2019年2月リリースのGoogleセキュリティパッチを統合して、システムのセキュリティを強化。
Huawei EMUIシステム更新のセキュリティに関する詳細は、Huawei公式ウェブサイトをご確認ください:
https://consumer.huawei.com/jp/support/bulletin/2019/2/
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
アップデート用ファイル、243MBのダウンロードは我が家の通信環境では約4分でした。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 9
Android セキュリティパッチレベル 2019年2月1日
ビルド番号 9.0.0.210(C635E4R1P13)
実行中のサービス
設定>システム>開発者向けオプション>実行中のサービス
上記からみるシステムの容量は本日(2019年3月19日)現在、以下のようになっております。
1.8GB
この容量は常駐するサービスによって変化するものなので参考値としてみてください。
私の環境では、今回の一連のアップデート前(ビルド番号 BLA-L29 8.0.0.140(C635))は1.5GBのこともありました。
ちなみにAndroid 9へアップデート直後はシステムの容量が2.2GBになっていました。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
私の手持ち端末の中ではMate 10 ProがPixel 3、Pixel 2に次いでようやくAndroid 9の端末になりました。
これでWi-FiスピーカーBeoplay M3のセットアップ検証ができます。
この件については意外な結果が出たのですが、それは別の記事にしたいと思います。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 3 | 9 | 2019年3月5日 | 2019年3月5日 |
Pixel 2 | 9 | 2019年3月5日 | 2019年3月5日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 9 | 2019年2月1日 | 2019年3月18日 |
Galaxy S8+ | 8.0.0 | 2019年1月1日 | 2019年1月29日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2018年12月1日 | 2019年1月9日 |
HUAWEI Mate 9 | 8.0.0 | 2018年11月5日 | 2018年12月17日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2018年11月1日 | 2019年1月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2018年4月1日 | 2018年5月12日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要