私は普段、香港版iPhone 11 Pro、香港版Galaxy S10、Google Play販売版Pixel 3を使っています。
次に購入するのはUSB Type-CジャックになったiPhoneか超広角レンズの付いたPixelと思っていたのですが、先日、楽天市場でGalaxy S10が大幅なポイント還元で販売されているのを知り、2台目となるGalaxy S10を購入しました。
この記事では楽天版Galaxy S10を購入した理由や初期状態を書き残します。
目次
なぜ今さらGalaxy S10なのか
これは以前、香港版のGalaxy S10を購入した時の記事にも書いてあります。
当時と変わり、現在の状況では
最新のGalaxy S20ではイヤホンジャックが廃止されたこと
後継機のGalaxy S20ではイヤホンジャックが廃止されており、今後もGalaxyのハイエンドシリーズにイヤホンジャックが搭載されることは無くなったと思います。
ワンセグが搭載されていること
私は最近、家にあるテレビを処分しました。
ここ数年テレビを見ることがなかったのですが、大きなテレビがなくなったことで部屋の中がスッキリしました。
それでも、昨年の大雨災害の時にはリアルタイムで近隣の状態を確認できる手段はあった方が良かったと思いました。
全国ニュースであればネットで動画を見ることができますが、地方のニュースは配信されていません。
私が今使っている端末は全てグローバルモデルのためワンセグ機能はありません。
最近の国内販売モデルもNHK受信料対策かワンセグ機能が搭載されている端末はほとんどありません。
そんな中、楽天版のGalaxy S10にはワンセグ機能が搭載されています。
国内でSAMSUNGから保証サービスを受けられること
昨年、香港版のiPhone XSが突然、電源が切れ、その後起動しない状態になりました。
その修理は日本のAppleでは国内モデルへの交換になるとのことから、購入元のEtorenに連絡をし、修理(交換)を行いました。
その時にEtorenから端末のロック解除番号、Apple IDやパスワードを連絡していただけない限り修理はできないと言われ、渋々応じました。
国内販売モデルはSIMフリー端末であってもカメラのシャッター音が強制だったり、キャリア販売モデルは削除できないキャリアアプリがインストールされているなど、不満もありますが、一つの端末を長く使う人にとってはメーカーやキャリアのサポートも大事だと思いました。
Rakuten UN-LIMITの衝撃
楽天モバイルがMNOとなってから発表したプラン、「Rakuten UN-LIMIT」。
データ使い放題、国内通話かけ放題。しかも300万名までは1年間通常2,980円の料金が無料となっています。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/
これまでドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、UQモバイル、LINEモバイルなどを契約してきた私ですが、このRakuten UN-LIMITは驚きのプランでした。
ただし、最初に発表された時には楽天回線エリア以外での通信量は月2GBまでであり、2GBを超えると最大128kbpsに落ちるなど、楽天回線が使えない私の場合はそれほど魅力的に感じませんでした。
それが2020年4月8日に突然、楽天回線エリア以外では月5GBに増量され、制限時の速度も最大1Mbpsに変更されるなど大変魅力的なものへと変更されました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/info_20200408/
問題はRakuten UN-LIMITの利益を最大限に受けるには対応端末が必要であるという点です。
ネットを検索すると楽天モバイルで販売されている端末以外で動作確認報告をしている方が多数います。
その中には通信はできるけど、通話ができない。SMSが届かないといったものも多く含まれています。
私はこれまで多くのSIMフリー端末を購入してきましたが、通信BANDさえ合っていれば問題ないことがほとんどでした。
特に多くのBANDに対応しているiPhoneは基本的にどのSIMを挿しても使えると思っていました。
ところが今回のRakuten UN-LIMITのSIMではiPhoneといえども、動作しない、SMSの送受信ができないといった情報があります。
https://kakuyasu-sim.jp/rakuten-mobile-iphone
私はiPhoneをメイン端末として利用しています。
Apple Watchでの通知確認が便利でメイン端末としては今後もiPhoneを使い続けることでしょう。
サブ端末にRakuten UN-LIMIT契約のSIMを使うとしたら、やはり公式に動作確認の取れた端末を使うのがベターです。
特に通信だけならともかく、通話を無制限にできるというメリットを受けるには「Rakuten Link」という現在はAndroid向けにしか出ていないアプリを使う必要があります。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/rakuten-link/
また、SMSは各種アプリやサービスの本人確認に使われることが多く、iPhoneにRakuten UN-LIMIT契約のSIMを入れた場合、SMSが届かないというのでは使い物にならないと思います。
そんなわけでRakuten UN-LIMITに公式対応している端末の中から購入することにしました。
そして2台目のGalaxy S10購入へ
楽天回線対応製品を楽天モバイルのページから確認してみます。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/
これまでハイエンド端末ばかり使用してきた私にとっては、いくら安く購入できるとはいっても、毎日使うのにストレスを感じる端末は使いたくありません。
そこで買うべき端末はGalaxy S10となりました。
初期状態
ソフトウェア情報
Androidバージョン 9
ビルド番号 PPR1.180610.011.G973CONU1ASJE
Androidセキュリティパッチレベル 2019年10月1日
楽天モバイルで販売されている端末のアップデート状況は以下のリンク先にあります。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/software/
これを見るとわかりますが、SAMSUNGのハイエンドモデルであり、楽天モバイルで販売されている高価格帯のGalaxy S10、Galaxy Note 10+には発売開始から一度もセキュリティアップデートが来ていません。
セキュリティパッチの配信を重要視している私にとってはこれは致命的な欠点です。
Android 10へのOSバージョンアップはともかく、セキュリティパッチが半年以上古いままというのはいかがなものでしょう。
楽天モバイルとSAMSUNGに早急な配信を期待します。
セットアップ直後のプリインストールアプリ
全部で47個。
香港版のGalaxy S10では20個だったことを考えるとかなり多いです。
これらのうちRakutenフォルダのアプリ8個は全てアンインストール可能。
Galaxyフォルダの9個のうち、アンインストールできるものは「Eメール」、「ボイスレコーダ」、「S Health」、「Galaxy Wearable」の4個。
Googleフォルダの9個の中では、「ドライブ」、「Playムービー&TV」、「Duo」、「フォト」の4個。
その他、ドロワー内のアプリ17個の中では「Viber」、「Galaxy Members」、「Spotify」、「電卓」、「Play Music」、「Galaxy Notes」、「Galaxy Global Goals」の7個。
計23個がアンインストール可能となっています。
それら23個をアンインストールすると消せないプリインストールアプリは24個となります。
ただし、アンインストールしたとしても、端末を初期化するとまた復活しますし、端末の起動時にはRakutenのロゴが表示されます。
ストレージ容量内訳
初期セットアップ時にWi-Fiに繋がずアプリのアップデートを行っていない状態で128GB中、21.4GBが使用されていました。
そのうち、システムの使用量は19.2GBとなっております。
このシステムの容量はその後、初期インストールアプリのアップデートや普段利用するアプリをインストールした後でも変わりませんでした。
実行中のサービス
RAM 8GB中システムの使用量は2.3GB、アプリ772MB、空き容量は4.8GBとなっていました。
この値は刻一刻と変化するものなので目安としてみてください。
香港版Galaxy S10と楽天版との違い
まだ使い始めて1日で環境の復元も終わっていませんが、今の時点で気がついた点を記載しておきます。
シャッター音
香港版ではシステムの音量を下げたり、マナーモードにすることによってシャッター音を小さくしたり無音にすることができますが、楽天版では常に香港版のシステム音量を最大にした時の大きさでシャッター音が鳴ります。
それでも国内版のiPhoneよりは小さいと思います。
ブルーライトフィルターON時のカメラアプリの色
これはドコモ版Galaxy Note 8を使っている時に気づいたのですが、海外版はブルーライトフィルターモードがオンになった状態でカメラアプリを起動しても、フィルターがかかったオレンジ色っぽい状態で表示されます。
一方、国内版ではカメラアプリ起動時には一時的にブルーライトフィルターがオフになります。
これは撮影時に正しい色で写真が撮れるかという点で大事なポイントだと思うのですが、海外版ではなぜか修正されません。
アラームの祝日設定
スマホで朝の目覚ましを設定している方も多いと思いますが、iPhoneや海外版の端末では日本の祝日に関わらずアラームが鳴ります。
一方、楽天版では「祝日を除く」というスイッチがあり、これをオンにしておけば祝日の場合にはアラームを鳴らないようにできます。
電話の自動録音と伝言メモ設定
これは海外の端末にはほとんど見たことがありません。
使ったことのある端末では、台湾版のZenFone 3には自動録音が付いていました。
電話をよく使う人にとっては便利な機能だと思います。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
楽天版のGalaxy S10は国内、特に楽天回線エリアで使える人にとっては、データ制限無し、通話し放題、カメラの写り、電話関連の便利機能、保証面などこれまで海外版のSIMフリーGalaxyシリーズを使っている人からみるととても使い勝手の良い製品だと思います。(Dual SIMを活用している方を除く)
惜しむらくはセキュリティアップデートの無さ。
Android端末にはBluetoothの脆弱性、「BlueFrag」というのがあるので早急に2020年2月以降へのセキュリティパッチ配信を希望します。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 3 | 10 | 2020年4月5日 | 2020年4月7日 |
Pixel 2 | 10 | 2020年4月5日 | 2020年4月7日 |
Galaxy S8+ | 9 | 2020年3月1日 | 2020年4月7日 |
Galaxy S10(香港版) | 10 | 2020年3月1日 | 2020年3月19日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2020年2月1日 | 2020年4月3日 |
HUAWEI Mate 20 Pro | 10 | 2019年12月1日 | 2020年3月19日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 9 | 2019年10月6日 | 2019年12月4日 |
Black Shark 2 | 9 | 2019年10月5日 | 2019年11月13日 |
Galaxy S10(楽天版) | 9 | 2019年10月1日 | 2020年4月18日 |
OnePlus 3T | 9 | 2019年10月1日 | 2019年11月29日 |
HUAWEI Mate 9 | 9 | 2019年7月5日 | 2019年8月14日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Moto G4 Plus | 8.1.0 | 2018年12月1日 | 2019年4月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で
BlueFrag対策はセキュリティパッチレベルが2020年2月1日以降であることが必要
「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要
bootloaderをアンロックしてもワンセグやFeliCaは使用可能でしょうか?
mさん、コメントありがとうございます。
Boot Loader Unlockについて少し調べてみましたが、端末が初期化されることやメーカーの保証がなくなるようですね。
今回購入した楽天版Galaxy S10は私にとって国内でSAMSUNG社の正規の保証を受けられる貴重なSIMフリー端末です。
また私自身Boot Loader Unlockに関する知識を持ち合わせておりません。
そのため、mさんからのご質問にお答えすることはできかねます。
お役に立てず、申し訳ありません。
私は今SoftBankで購入したXZ1をワイモバイルのSIMで運用しています。最近スマホの挙動が不安定で、壊れる前に買い替えを考えています。
楽天のS10とノート10+で悩んでいるのですが、なにかアドバイス有ればお願いします。
のりさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
今回、楽天のGalaxy S10かNote 10+を購入しようと考えていらっしゃるのですね。
私なりの考えを述べる前に確認させていただきたいのですが、購入後の端末に入れるSIMは現在のワイモバイルのものを使う予定なのでしょうか?
それとも、楽天モバイルにMNPをする予定なのでしょうか?
ワイモバイルを使う場合
ソフトバンク回線のプラチナバンドであるBAND 8(900MHz)が楽天版では使えません。
そのため、これまで使用できていた場所で通話や通信ができなくなる可能性があります。
特に建物の奥や地下などでは圏外になることが増えると思いますので、ソフトバンク回線を使う場合、楽天版のGalaxy S10やNote 10+を購入するのは控えた方がよろしいかと思います。
楽天モバイルにMNPする場合
楽天モバイルの回線(MNO)を使う地域にお住まいの場合、BAND 3(1800Mhz)を使う事になります。
こちらもプラチナバンド(700MHzから900MHz)では無いため、S10やNote 10+に楽天モバイルのSIMを入れても建物の奥や地下では圏外になることがあると思います。
楽天モバイルのパートナーエリア(au回線)で使う場合にはBAND 18/26(800MHz)を使います。
こちらはプラチナバンドですのでこれまであげてきた中では電波状態は安定すると思います。
機種の選定について
回線のことは置いておいて、端末自体の比較で迷われているのでしたら、以下の点について考えてみてはいかがでしょうか?
ペンを使うか
カバーを使うか
カバーを使うとしたら手帳型かどうか
生活の中で持ち運びはどのようにするか(バッグに入れたままか、身につけて持ち歩くことが多いのか)
スペックだけを考えるとNote 10+はS10の上位互換と言っていいと思います
私がNote 10+ではなくS10を購入した理由は下記の記事にも少し書いています。
https://yuzakasota.com/20200110-why-did-you-buy-hong-kong-galaxy-s10-now/
要点としては、以下の2点です。
ペンを活用することがなかったこと
横幅の大きい端末は扱いにくかったこと
のりさんはこれまでXperia XZ1(幅73mm、重さ156g)を使っていらっしゃったんですね。
それと比べてNote 10+は幅77.2mm、重さ197gです。
対してS10は幅70.4mm、重さ157gです。
手帳型ケースに入れて使う場合はそれほど本体幅は意識していないかと思いますが、通常のケースを使う場合にNote 10+はその横幅と重さが気になるかと思います。
私はS10を以下のようなケースに入れて、短いフィンガーストラップをつけて使っていますが、この横幅や重さだと片手での操作も容易です。
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のりさんのこれまでのスマホの利用状況や持ち運びスタイルなどを考慮し、機種選びをしていただけたらと思います。
また、これまでの説明で不明な部分がありましたら、コメントいただければわかる範囲内でお答えしますので、お気軽にコメントくださいませ。