今回、ドコモ版のGalaxy S21 Ultra(SC-52B)を購入しましたので、その購入理由や初期状態、楽天モバイルやpovo2.0のSIMでの動作状況について書き残したいと思います。
目次
購入した理由
最近、iPhone 13シリーズが発売開始されたことにより、その写真や動画画質、バッテリーの消費量比較など国内外のYouTube動画をたくさん見てました。
私が購入したのはiPhone 13 Pro Maxですが、その比較対象としてたびたび登場するのがGalaxy S21 Ultraです。
10本以上の比較動画を見て感じたことは私が以前からGalaxyシリーズは空の青さがより青く写されて見栄えがいいと思っていたのですが、今回はiPhone 13シリーズの方がより青く写されていました。
またバッテリーの消費量比較でも5,000mAhを搭載するGalaxy S21 UltraよりもiPhone 13 Pro Maxの方が持ちが良いという結果でした。
それであればiPhone 13 Pro Maxを買ったことに満足していればいいのですが、スマホオタクとしてはiOS端末の他にAndroid端末も持っていたいものです。
私は最新Android OSをいち早く体験できる端末としてPixel 4aを使っていますし、まもなくPixel 6シリーズが発売開始されるのでそれを待っても良かったです。
ただ、Pixelシリーズはキャリアや端末アプリメーカーの余計なアプリが少ない端末としては最高なのですが、便利な機能という点ではカスタマイズされた端末な方が使い勝手は良いのでした。
たとえば伝言メモ機能、通話録音機能、スクリーンショットを手軽に撮れる機能、カメラアプリ使用中にどこにピントが合っているかわかる機能などなど。
Android端末は別途アプリをインストールすることによってカスタマイズできる機能も多いのですが、上記の機能などについては端末メーカーが独自に付属したアプリでないと対応できないものです。
私はこれまでahamo契約のSIMをiPhoneに入れて使っていましたが、キャリアの留守番電話サービスを使えなかったり、通話中に話の内容を録音できないことを不便に思う時がありました。
また、家の固定回線の通信速度がもっと速かったらいいのにと思うことがあり、家全体の通信契約見直しも計っています。
そこで計画に上がっているのがドコモの5Gサービスを固定回線に置き換えることができないかでした。
固定電話契約を止め、通話は全てスマホで対応。ネット回線はドコモのhome 5Gを利用するというものです。
維持費としては今よりも上がってしまいますが、通信速度と契約のシンプルさを考えると良さげに思っています。
そこで手始めにやってみたことが、スマホをiPhoneから伝言メモ機能のついたAndroidスマホに変えてみることでした。
Androidスマホなら安いものから高いものまで色々ありますが、伝言メモ機能がついたSIMフリーのスマホというと国内ではシャープ製ぐらいでしょうか。
ただシャープの端末はいくらライカと協業したとはいっても、実際にレビューを見てみるとピントを合わすのが遅かったり、合わなかったりというものが多くまだ熟成の余地があると思いました。
Xperiaはカメラの機能に拘っていますが、スマホのカメラは手軽に撮って見栄えがするのが一番と考えている私には合わないと思いました。
そこで上がってくるのがGalaxyシリーズ。
Galaxyシリーズは私も何台も使ってきてますが、指紋認証の速度や精度がイマイチな点を除けばカメラの写り、スクリーンショットの撮りやすさ、暗い場面での画面の見やすさは一番です。
暗い場面での画面の見やすさというのは暗闇でスマホを見る時のことです。
私は寝る前や夜中に目が覚めた時、暗闇の中でスマホを操作しています。
その時気になるのが画面を最低輝度に落としても、目の奥に刺さるような感じのする画面の明かりです。
液晶ディスプレイは画面を黒くしても、真の黒にはなりません。いわば窓から入る光をブラインドを閉じて遮断している状態です。
有機ELディスプレイは発光そのものをしないので真の黒になります。
しかし、その有機ELディスプレイでも端末メーカーやモデルによって最低輝度やブルーライトカットモードに違いがあります。
過去に購入したことのあるHuawei、BlackShark、OnePlus、Xiaomiなどは明るい場所で見る分にはいいのですが、暗闇で見ていると目の奥に刺激を感じる気がしました。
それで買うならGalaxyシリーズ一択となったわけです。
Galaxyシリーズの中で何を買うか
今ならGalaxy Z Fold3、Galaxy Z Flip3などが発売開始されたばかりです。
しかし私はスマホを折りたたむメリットを感じていません。
小さく持ち運んで使う時は大きくということでしょうが、スッと手にした時一手間増えるのがどうかと思うのです。
ですからスマホなら普通の一枚板のものが一番かと思っています。
海外版を買うか国内キャリア版を買うか
Galaxyシリーズは海外版を買えばカメラ撮影時、シャッター音を消すことが可能です。
しかし、海外版は故障や破損時には捨ててもいいと思って買う必要があると思っています。
安いスマホであればそれでもいいのですが、10万円を超えるような価格になると私にとっては初期不良や故障時、落下させた時の修理手続きを考えると二の足を踏んでしまいます。
また、伝言メモ機能や通話録音機能は国内キャリア版にしか搭載されていません。
国内のどのキャリアで買うか
Galaxyシリーズは国内ではドコモとauが取り扱っています。
楽天モバイルのSIMやpovo契約のSIMを使うことを考えるとau版の方が使えるバンドが多いです。
ただ、Galaxy S21やS21+はiPhone 13 Pro Max、Galaxy S10を持っている私にはあまり付加価値がありません。
現在のGalaxyシリーズの中で私が持っていない付加価値を一つあげればGalaxy S21 Ultraになります。そしてそれはドコモ版しか販売されておりません。
ドコモ版Galaxy S21 Ultraを持つメリット
Galaxy S21 Ultraと私が持っている端末を比べた際の付加価値をいくつかあげてみます。
伝言メモ、通話録音機能が使える
これは先にあげたとおり、キャリア版ならではの機能です。
光学10倍ズームがある
iPhone 13 Pro Maxとの比較動画を見た中で唯一カメラ性能が違っていたのがこの部分です。
どれだけズームして撮影する機会があるかは人それぞれですが、無いよりは有った方が選択肢は広がります。
5Gのミリ波が使える
私の家ではまだSub6も受信できませんが、iPhone 13 Pro Maxではミリ波は使えないので電波が使えるかどうかの判断用として使うことができます。
インカメラでセルフタイマー撮影時、レンズの位置がわかりやすい
これは他社のAndroidメーカーも真似をした方がいいと思うのですが、Galaxyでの自撮りはレンズの位置がわかりやすいように、セルフタイマー撮影時、レンズの周りに丸い縁取りが出ます。
また、手のひらを開いてインカメに向けると自動でセルフタイマーが開始します。
iPhoneでの自撮りだとレンズの位置がわかりにくかったり、ボリュームボタンやシャッターボタンでの撮影になるのでそれらよりは撮影がしやすいと思います。
レンズの位置が分からないとディスプレイに目線がいってしまったりして、後から見返すと違和感を覚えます。
自撮りと言えば、私は初めてiPhoneで自撮りした時、タイマーを使ったのですがシャッター音が「カシャカシャカシャ」と連続で鳴り響いて恥ずかしい思いをしました。
そんなところでしょうか。
購入場所
ドコモオンラインショップ
家電量販店やドコモショップでは店舗独自の手数料を取られたり、余計なサービスの押し売りがあるのでオンラインで買えるものはオンラインで注文します。
私は10月13日(水曜日)の午前中に注文をし、10月15日(金曜日)の午前中に受け取りました。
付属品
キャリアで買う端末は2017年に買ったGalaxy Note8以来、3年ぶりです。
当時はイヤホンやクリアケースなども付属されていましたが今はそれらの付属は無く、今回付属していて嬉しかったのはUSB Type C to Cのケーブルくらいでした。
環境設定
上記のUSBケーブルと香港版のGalaxy S10を接続し、プリインストールされていた下記のアプリを使って環境の移行を行いました。
Galaxy Smart Switch Mobile
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sec.android.easyMover&hl=ja
その結果、ホーム画面のアプリ配置、Googleアカウント情報、インストールアプリがコピーできました。
ただし、PUBGモバイルアプリとLINEアプリは自分でダウンロードする必要があり、Twitterアカウントは移行されておらず、その他のアプリ内設定も一部は初期状態のままとなっていました。
このあたりはまだiPhoneが優位ですね。
初期セットアップ後のプリインストールアプリ
ドコモフォルダ11個
アンインストール可能なのは以下の5個
dフォト
Disney DX
はなして翻訳
地図アプリ(削除済み)
おすすめアプリ(削除済み)
Galaxyフォルダ8個
アンインストール可能なのは以下の4個
ボイスレコーダー
S Health
Galaxy Wearble
PENUP
Googleフォルダ9個
アンインストール可能なのは以下の2個
Google
Google Playムービー&TV
Miceosoftフォルダ4個
アンインストール可能なのは以下の3個
Office
LinkedIn
Outlook
あんしんフォルダ6個
アンインストール可能なのは以下の4個
データ保管BOX
遠隔サポート
あんしんセキュリティ(削除済み)
取扱説明書
クーポン&ショッピングフォルダ5個
アンインストール可能なのは以下の4個
Amazonショッピング
Kindle
マクドナルド
iDアプリ
その他ドロワー内アプリ27個
アンインストール可能なのは以下の11個
Galaxy Members
Facebook
ブラウザ
YT Music
電卓
Galaxy Global Goals
dポイント
d払い
dcard
My docomo
Smart Switch
総計70個のアプリがプリインストールされており、そのうちアンインストールできるアプリの数は33個。残り37個はアンインストール不可でした。
私はまだ実際にアンインストールはしておらず、ドロワー内のアプリを長押ししてアンインストールメニューが出るかどうかの確認のみです。
これまでの経験から言うとアンインストールのメニューが出ても実際に削除できるのはアップデートした分のみということがあったので、アンインストール不可能であった場合はご容赦願います。(実際に私が削除したものには「(削除済み)」と記載しておきます)
セットアップ直後のソフトウェア情報
Androidバージョン 11
ビルド番号 RP1A.200720.012.SC52BOMU1AUGB
Androidセキュリティパッチレベル 2021年8月1日
この後、さらにソフトウェア更新が来るのかと思いましたが最新状態でした。
良く言えば、初期ロットではなかったということだと思います。
ストレージに占めるシステムの容量
31.94 GB
先日、記事を書いた楽天版のGalaxy S10のシステム容量が 19.24 GB、香港版のGalaxy S10では 18.29 GBです。
Galaxy S10とGalaxy S21 Ultraという機種の違いもありますが10 GB以上の違いは大きいですね。おそらく、ドコモが私が使わないものを大量にシステムに組み入れてると思っています。
実行中のサービスに占めるシステムの容量
3.0 GB
この値は刻一刻と変わるものなので参考値としてみてください。
セットアップ後に気づいたこと
残念な点
新しいスマホが届いて、寝る前にスマホをいじっていて気が付いたのですが、画面内に1点、背景が黒色(つまり有機ELディスプレイとしては通電していない?)部分に発光している点を見つけてしまいました。
取扱説明書を見ると以下のような記載があります。
ディスプレイは、非常に高度な技術を駆使して作られていますが、一部に点灯しないドッ トや常時点灯するドットが存在する場合があります。これはディスプレイの特性であり故 障ではありませんので、あらかじめご了承ください。
昼間は気づかないレベルですし、交換しても別な場所に見つかる可能性を考え我慢することにしました。
良かった点
スクリーンショットが無音で撮れる
私は日常の記録やブログ記事を書くときなどスクリーンショットをよく撮るのですが、ドコモ版のGalaxy S21 Ultraは音が鳴りません。
香港版のGalaxy S10ではシステムサウンドの音量を0にすることで、カメラのシャッター音やスクリーンショット時の音量を無音にできます。
一方、日本版のPixelや国内でSIMフリーとして販売されているAndroidスマホは音がするのがほとんどですのでここはメリットに感じます。
楽天モバイルやpovo2.0のSIMも使えた
私はドコモオンラインショップで一括で購入したのですが、SIMロックがかかったままでした。
下記サイトの情報からすれば、本来はSIMロックを解除の手続きをした状態で引き渡すべきものだと思います。
https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/
それでMy docomoのサイトでSIMロック解除の手続きをし楽天モバイル、povo2.0のSIMを挿しました。
楽天モバイルはバンド3、povo2.0ではバンド1の環境下で通話と通信が可能なことを確認しました。
Redmi Note 10 ProやMi 11 Lite 5Gで問題になったWi-Fi環境下でRakuten Link使用時に番号表示が「非通知設定」される現象も、ドコモ版Galaxy S21 UltraではSIMが入っていれば番号が相手に表示されますし、着信時にも相手の番号が表示されました。
なお、楽天モバイルの動作確認のページではドコモ版Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bの動作は楽天回線エリア内でのSMSのみとなっています。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/byod/
povo2.0の方では対応端末(動作確認端末)として掲載されています。
ドコモ以外のキャリアではプラチナバンド(au バンド18/26(800MHz帯)、ソフトバンク バンド8(900MHz帯))を使えないのは残念ですが、楽天モバイルはパートナー回線を掴まないのでバンド3固定で無制限に使いたいという方にとってはメリットになると思います。
カメラアプリ起動中は「目の保護モード」が自動でオフになる
これは楽天版のGalaxy S10を使っていた時も思っていたのですが、キャリア版(楽天版も含む)のGalaxyは目の保護モード(いわゆる画面の黄色みを強くして、ブルーライトを抑えるモード)の時にカメラアプリを起動すると、目の保護モードが一時的に解除されます。
写真を撮るときディスプレイ上の映像は普通の色合いで見えてほしいですよね。
私は19時以降、iPhoneもGalaxyや他のAndroid端末もこういったブルーライトをカットするモードが自動で起動するように設定しています。
この状態の時に写真を撮ろうとするとiPhoneやSIMフリーで販売されているAndroid端末ではブルーライトカットモードが有効(黄色味が強い状態)のままカメラアプリが起動します。
これはXiaomiやHuawei、Pixel、iPhoneも同じです。
香港版のGalaxy S10も黄色味が強い状態でカメラが起動します。
これは国内キャリアの意向が反映されているのでしょうか。
ここはキャリア版Galaxy(他のメーカーは未確認)の隠れた良い点です。
現在の運用状況
新しいApple Watchを買ったので結局メイン端末はドコモ(5Gギガホ プレミア)のSIMを入れたiPhone 13 Pro Maxのままです。
サブ端末としてドコモ版Galaxy S21 Ultraに楽天モバイルのSIMを入れています。
そして、サブサブ端末としてPixel 4aにpovo2.0のSIMを入れています。
さすがに3台をバッグに入れて持ち歩くと750g以上になっていると思うので重いです。
でも、気持ち的にはPixel 6 Proも揃えたいと思っています。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
ドコモ版Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bの最終アップデート更新開始日は2021年9月16日です。
https://www.nttdocomo.co.jp/support/product_update/sc52b/index.html
上記リンク先を見ると毎月1回くらいのペースで来てたのですが、9月は無かったですね。
Samsungは2019年以降に発売されたGalaxy製品には、少なくとも4年間のセキュリティアップデートを提供すると言っています。
ドコモ版も同じようになるとは限りませんが、10万円以上する端末のセキュリティアップデートが2年しかないのはiPhoneに比べて大きく劣っていた部分なので期待したいです。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
---|---|---|---|
Pixel 4a | 11 | 2021年10月1日 | 2021年10月5日 |
Pixel 3 | 11 | 2021年10月1日 | 2021年10月5日 |
Redmi Note 10 Pro | 11 | 2021年9月1日 | 2021年10月11日 |
Galaxy S10(楽天版) | 11 | 2021年9月1日 | 2021年10月6日 |
Galaxy S10(香港版) | 11 | 2021年9月1日 | 2021年9月17日 |
Galaxy S21 Ultra | 11 | 2021年8月1日 | 2021年10月15日 |
Mi 11 Lite 5G | 11 | 2021年8月1日 | 2021年9月16日 |
Galaxy S8+ | 9 | 2020年12月1日 | 2021年5月8日 |
Pixel 2 | 11 | 2020年10月5日 | 2020年10月6日 |
HUAWEI Mate 20 Pro | 10 | 2020年9月1日 | 2020年11月9日 |
Galaxy S7 | 8.0.0 | 2020年9月1日 | 2020年12月31日 |
HUAWEI Mate 10 Pro | 10 | 2020年7月1日 | 2020年12月1日 |
Black Shark 2 | 10 | 2020年6月5日 | 2020年9月11日 |
HUAWEI Mate 9 | 9 | 2020年5月1日 | 2021年4月26日 |
OnePlus 3T | 9 | 2019年10月1日 | 2019年11月29日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年12月5日 | 2018年12月4日 |
Moto G4 Plus | 8.1.0 | 2018年12月1日 | 2019年4月5日 |
Xperia XZ | 8.0.0 | 2018年10月1日 | 2019年1月4日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年7月1日 | 2018年9月20日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年7月1日 | 2018年7月27日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で
BlueFrag対策はセキュリティパッチレベルが2020年2月1日以降であることが必要
「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要