さて、前回の記事では Google Pixel2 を購入した経緯や届くまでを書きました。
今日は開封から初期セットアップ直後のことまでを書いてみたいと思います。
目次
ダンボールから取り出したところ
Etoren から FedEx にて届いた私の Pixel2 ですが、ダンボールから取り出したところこんな状態でした。
プチプチでかなり頑丈に梱包されています。
今回、 Pixel2 を購入するにあたって転送業者を使った人のブログもみましたが、端末が入っている箱の一部が潰れていたものもありました。
私の端末はこれだけ頑丈にプチプチに包まれているので、その点は大丈夫だと思います。
送付物
プチプチに包まれた中には下記のものが入っていました。
- 半透明のビニール袋に入った Pixel2
- 海外のコンセント形状から日本のコンセントにさせるような変換プラグ
- Etoren からの送り状
変換プラグについては、これまで Etoren から2回、 expansys からは6回くらい購入していますが今まで入っていたことはありませんでした。
他の人のブログをみていると、( Pixel2 購入時ではありませんが)変換プラグやケースが入っていたこともあるようで、私も毎回「なにかオマケは入っていないかな」と期待していました。
オマケが入っていたのは今回が初めてです。
Pixel2 の箱の中身
こちらが Pixel2 の入っていた箱です。
箱を空けると本体とご対面です。
箱の中には下記のものが入っていました。
- Pixel2 本体
- USB-C 18W 充電器
- USB-C to USB-C ケーブル
- USB-C to 3.5mm ヘッドホンアダプター
- Quick スタートガイド
- Quick Switch アダプターUSB
SIM ピンは画像左下のスタートガイドの箱の中に留まっていました。
Pixel2 の BAND 仕様
遅くなりましたがここで Pixel2 が使用できるネットワーク BAND を確認しておきましょう。
詳しくは下記をみていただくとわかりますが、そこから抜粋します。
https://store.google.com/us/product/pixel_2_specs?hl=en-US
WCDMA: Bands 1/2/4/5/8
FDD-LTE: Bands 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/25/26/28/29/30/32/66
TDD-LTE: Bands 38/40/41
CDMA EVDO: BC0/BC1/BC10
詳しい人ならこの BAND 仕様をみて、ドコモなら BAND 1 しか使えず、ソフトバンク(ワイモバイル)なら BAND 1/3/8/41 がフルに使えることがわかります。
私はこの時点でドコモ系の SIM しか持っていなかったので本当に使い物になるのか不安でした。
充電器
下が AC アダプター(充電器)の写真です。
USB-TypeC から USB-TypeC への充電器となっています。
国内でキャリアが販売している純正充電器( AC アダプタ06)はケーブルが充電器本体から直接伸びていて、ケーブルを通信用ケーブルとして使うことはできません。
Pixel2 に付属のものはケーブルが別になっているので、通信用としても利用可能だと思います。
付属 AC アダプタの仕様
AC アダプタの定格入力と出力
入力 100-240V – 0.5A 50/60Hz
出力 5V-3A / 9V-2A
となっていまして、最大 18W で出力ができるということになります。
私がこれまで Nexus5X で使っていた Google 製の AC アダプタは 5V-3A 。
その他の端末で使っていたドコモ AC アダプタ06は 5V-3A / 9V-3A / 12V-2.25A ですので、どちらを使っても問題なさそうです。
ここで気がついたと思いますが、今回 Pixel2 に付属の AC アダプタは国内で使われているものと同じタイプですので、 Etoren がおまけで付けてくれた変換プラグは使う必要がありませんでした。
セットアップ開始
これが電源を初めて入れた時の画面です。
初期設定言語は English ( United States ) 。
外箱のバーコードの部分にも SKU:GA00128-US とあったので、この端末はアメリカで販売されたものだと思います。
初期セットアップ時の言語は下の画面のように日本語を選ぶことができます。
以前、 GalaxyS7 のシンガポール版が届いた時はこのセットアップ時の言語に日本語がありませんでした。
大抵は「許可」とか「認める」というようなところを選択していけば、セットアップが進められるのですが、意味のわからないものを「許可する」というのはあまり気持ちのいいものではありません。
その点、 Pixel2 は安心してセットアップを進めることができました。
セットアップ完了
これが Pixel2 の標準ホーム Pixel Launcher です。
これは静止画ですが、実際は波が打ち寄せるライブ壁紙になっています。
また、画面を傾けると iPhone の「視差効果」のように壁紙自体が微妙に動きます。
この Pixel Launcher は Pixel 専用なのでこのホーム画面を見るだけでも Pixel2 を買ってよかったなって思います。
といっても、最終セットアップ完了後はいつもの Nova Launcher と黒い壁紙に変えてしまったので、もうこの壁紙を見ることもないんですけどね。
プリインストールアプリ
初期セットアップを完了した時点でのプリインストールアプリはこの 25個 のみです。
このうち、「ドキュメント」、「 Allo 」、「 Android Pay 」、「 Daydream 」、「 Duo 」、「 Keep 」は削除可能です。
すなわち最小19個のアプリから、自分の使いやすいアプリを追加していくことが可能です。
「カレンダー」、「フォト」、「メッセージ」、「時計」、「電卓」、「電話」、「メール」などは他社製の端末だとメーカー独自のアプリが既に入っています。
しかし私はメーカー独自のアプリを使わず、 Google 製のアプリを使用しているので、同じ目的のアプリが二重にならないのも Google 製端末の良い点だと思います。
ストレージ容量
こちらは初期セットアップ完了後、プリインストールアプリのアップデートを全て終わらせた後のストレージ内訳です。
ここまでの間にスクリーンショットを何枚も撮っているため、「写真と動画」の容量に関しては完全にクリーンな数値ではありません。
128 GB 中、使用総量が 14.73 GB 。
内、システムの容量が 11 GB です。
このシステムの容量は直近の Nexus5X のシステムの容量 5.6 GB と比べるとほぼ倍です。
Pixel2 独自の仕様で使用量が増えているのでしょうか。
https://yuzakasota.com/20180214-february-security-patch-delivery-to-nexus-5x/#i-9
メモリの使用状況
3.8 GB のメモリ中、3時間の平均メモリ使用量が 1.8 GB 。
空きは 2.0 GB となっています。
実行中のサービス
システム 1.3 GB
アプリ 328 MB
空き 2.2 GB
端末情報
Android バージョン 8.0.0
Android セキュリティパッチレベル 2017年9月5日
ビルド番号 OPD1.170816.010
Pixel2 の初期ビルド番号は下記リンク先をみると4種類あることがわかります。
https://developers.google.com/android/images
- 8.0.0 (OPD1.170816.010, Sep 2017)
- 8.0.0 (OPD1.170816.011, Sep 2017, Telstra)
- 8.0.0 (OPD1.170816.012, Sep 2017, Rogers, Fido)
- 8.0.0 (OPD3.170816.012, Sep 2017, Verizon)
ググってみますと
- Telstra オーストラリアの通信会社
- Rogers, Fido カナダの通信会社
- Verizon アメリカの通信会社
ということがわかりました。
Pixel2 を購入するにあたって心配していたことの一つがこの4種類のうちどれが来るのだろうということでした。
今回 Pixel2 を購入するのに利用したのは Etoren でしたが、同じ通販サイト expansys もどこの国向けの SIM フリー端末が届くのかわかりません。また、こちらから指定することもできません。
これの何が問題になるかというと Xperia が代表的なものだと思います。
Xperia の最新機種は Xperia XZ1 ですが、下記サイトを見ていただくと各国毎にアップデートの頻度や配信時期が異なるのがわかります。
https://xpericheck.com/device/G8342
特に expansys は会社が香港にあるため、同じ Xperia でも香港版が来ることが多いように思います。
この香港版 Xperia XZ1 のビルド番号に注目してください。
ビルド番号 | |
Customized HK | 47.1.A.8.49 |
Customized SG | 47.1.A.12.34 |
Customized PH | 47.1.A.12.75 |
これをセキュリティパッチレベルの点で見てみると以下のようになります。
配信されているセキュリティパッチレベル | |
香港版 | 2017年12月1日 |
シンガポール版 | 2018年1月1日 |
フィリピン版 | 2018年2月1日 |
同じアジアの国々でもこのように最新セキュリティパッチが異なります。
私はセキュリティアップデートの早さや頻度を SIM フリー端末に求めています。
その点を考えると、香港版が来る可能性が高い expansys や Etoren から Xperia を購入するという選択肢はもう無いかなと思っています。
最新版へのアップデート
初期セットアップ時から通知が来ていたのですが、初期状態のビルド番号やストレージ容量等を確認するためにアップデートは最後までとっておきました。
アップデート通知
初期状態のビルド番号から最新のビルド番号までセキュリティアップデートは毎月1回、合計4回ありました。
https://developers.google.com/android/ota
この4回分のアップデートを続けて行うことになるのかと思いましたが、この通知からはわかりません。
アップデート用のファイルサイズは 522.1 MB でした。
アップデートファイルのダウンロードに要した時間
この 522.1 MB のダウンロードに我が家の通信環境では 約11分 かかりました。
この速度は Nexus5X が Android 8.0 から 8.1 にアップデートするのに 532.1 MB を1分でダウンロードした時と比べると遥かに遅かったです。
https://yuzakasota.com/20171214-update-to-nexus-5x-android-8-1-0/#i-7
Google といえども、こんなにダウンロードが遅いこともあるんだと初めて知りました。
アップデート後
端末情報
Android バージョン 8.1.0
Android セキュリティパッチレベル 2018年2月5日
ビルド番号 OPM1.171019.019
たった一度のアップデートでいきなり最新の OS バージョンとビルド番号、セキュリティパッチレベルが適用になりました。
ストレージ容量
128 GB 中 14.33 GB 使用
内、システムの容量 11 GB
Nexus5X ではアップデートの前後でシステムの容量が変わることがありましたが、 Pixel2 では変化がありませんでした。
ソースを見つけられなかったのですが、「 Android 8.0 が初期インストールされている端末はアップデートを専用領域で行うので、アップデートにかかる時間が少なくて済む」といった情報を目にしたことがあります。
確かに他の端末ではアップデート用ファイルのダウンロード後、再起動がかかってシステムの更新が終わるまでしばらく時間がかかるのですが、 Pixel2 はあっという間に終わってしまい写真を撮ることができませんでした。
もしかすると、 Pixel2 のシステム容量はパソコンで言うパーティションが分けられていて、この領域は固定値になっているのかもしれません。
メモリの使用状況
3.8 GB のメモリ中、3時間の平均メモリ使用量が 1.7 GB 。
空きは 2.2 GB となっていました。
実行中のサービス
システム 1.3 GB
アプリ 393 MB
空き 2.1 GB
こちらはアップデート前に撮った時と比べるとアプリの使用量が増え、空きは 0.1 GB 減りました。
これ以降は自分が使うアプリを全てインストールしていくことになります。
よって、アプリのメモリ使用量はこれよりも少なくなることは無いと思います。
今後、 Pixel2 を使っていく上で「昔はあんなにメモリに余裕があったのに・・・」と懐かしむ為にこの記録を残しておきます。
Android 7.0 以降の端末の Android バージョンとセキュリティパッチレベル、最終アップデート確認日
Android バージョン、セキュリティパッチレベルは Pixel2 、 Nexus5X ともに同じです。
しかし、 Nexus5X はタップしてからの反応が遅れることがありストレスを感じていました。
今後は標準 Android の仕様確認の意味で Pixel2 を使っていくことにしたいと思います。
Androidバージョン | セキュリティパッチレベル | 最終アップデート確認日 | |
Pixel 2 | 8.1.0 | 2018年2月5日 | 2018年2月14日 |
Nexus 5X | 8.1.0 | 2018年2月5日 | 2018年2月14日 |
ZenFone 3 | 8.0.0 | 2018年1月1日 | 2018年2月14日 |
HUAWEI P9 | 7.0 | 2018年1月1日 | 2018年2月13日 |
Galaxy S7 | 7.0 | 2018年1月1日 | 2018年2月2日 |
HUAWEI Mate10 Pro | 8.0.0 | 2018年1月1日 | 2018年2月1日 |
Galaxy S8+ | 7.0 | 2018年1月1日 | 2018年1月24日 |
HUAWEI Mate9 | 8.0.0 | 2018年1月1日 | 2018年1月23日 |
OnePlus 3T | 8.0.0 | 2017年12月1日 | 2018年1月12日 |
Moto G4 Plus | 7.0 | 2017年12月1日 | 2017年12月29日 |
Xperia XZ | 7.1.1 | 2017年10月1日 | 2017年10月26日 |
Xperia Z5 Compact | 7.1.1 | 2017年9月1日 | 2017年10月18日 |
上記の表で「セキュリティパッチレベル」が赤文字のものは BlueBorne 対策済み
KRACK 対策はセキュリティパッチレベルが「2017年11月6日以降」であることが必要
Spectre 、 Meltdown 対策はセキュリティパッチレベルが「2018年1月5日」以降であることが必要